「龍族的后裔」第十八集

「龍族的后裔」第十八集『朱姓 仁徳之君(下)』

曹挟の側近の卓忠将軍は魯国で疫病が流行っている様子を見、君主も疫病に冒されているのではないかと推測する。条約にサインせずとも帰国して準備を整え攻め入れば病で弱った魯国を倒せるに違いないと提じる。だが曹挟はそのような卑怯な真似はしないと叱責し、翌日条約にサインするのだった。

その帰路で、近道のため山路へ入った曹挟は木の上から落ちて来た男装の娘を助け連れ帰った。


灌漑のアイディアの公募には誰一人として名乗りを上げてこなかった。それは過去にも一般公募し工事を行ったことがあるのだが国が約束を破って報酬を出さなかったことが度々あったため国民が信用していないからだった。こうなれば自ら出向いて民と話をする必要がある、立ち上がろうとした曹挟はしかしその場に倒れてしまった。魯国の疫病がうつってしまったのだった。

曹挟が連れ帰って来た娘・婉児は薬師だった。曹挟や卓忠将軍が疫病で倒れたと知った婉児は自ら薬を処方し差し出した。薬で良くなった曹挟は早速民の前で演説を行う。と、そこへ妹を返せと一人の男が突っかかって来た。男は鍛冶屋の石牛で妹の婉児が曹挟に攫われたと勘違いしてやってきたのだ。石牛は君主暗殺容疑で逮捕され連行されたが婉児の無事な姿を見て己の過ちに気づき死を覚悟する。だが曹挟は死罪を免除する代わりに国のために働くよう命じた。

石牛が君主から多大な前金を貰って戻って来たのを見た人々は今度の君主は本当に約束を守るらしいと噂し、間もなく百人を超える職人らが募集に応じて来た。


魯国では伯禽の病は重くなる一方で医師もさじを投げる。その病が昔邾国で流行したものとよく似ていると知った鄰富。だが邾国にその処方を教えてもらうのは屈辱的だ。だが君主の命には替えられない。 邾国に赴いた鄰富は曹挟の前に跪き、かつて邾国に屈辱的な条約を迫った事を陳謝する。そしてどうか君主を助けてほしいと懇願するのだった。

曹挟は元々魯国の民を救うために薬草を魯国へ輸出するつもりだったのだが鄰富がやって来たのは想定外であった。かつての高慢な態度から一転して卑屈に跪く彼の姿に卓忠将軍などは憤るが、しかし曹挟は予定通り薬草を運ばせることにした。


灌漑工事が成功し邾国の収穫は昨年の二倍になった。新しい君主の噂を聞いて他国から移って来る百姓や職人も増えたという。また魯国からは鄰富が多大な礼物を持ってやって来た。そして伯禽は曹挟の仁愛に感謝し新たに対等の和平条約を結びたいと申し出ていると書面を差し出す。さらに盗賊の事件も国境の魯軍の仕業と判明し厳格に処分し、奪われた品も全て取り戻したといい夫人のネックレスを差し出した。


約600年後、邾国は楚国に攻め滅ぼされた。祖国を失った民は朱の邑に集まり、今の朱氏一族となった。

* * * * * 

 ラスト3分くらい尺が余ってるのがモロバレ。引き延ばし過ぎ。

でも短い間に婉児と卓忠将軍の恋愛模様とかちゃんとわかるように描かれてるこの脚本すごいな。文学的。

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