天盛に連れ戻された鳳知微は寧弈に火鳳帮を釈放してくれと言う。寧弈はその頼みを聞いてやるから後宮に入れと迫る。(この後カットされているが、鳳知微は寧弈の条件をのみ夜伽に入るがそこで寧弈は赫連錚を打ったのは彼が鳳知微に向かって弩を向けていたからだと話したが鳳知微はそんなこと信じられないと言ったため、証明してみせると言ったようだ。)火鳳帮や大成を支持する人々を救いたいなら彼らを率いて自分に忠誠を誓い、そして皇后になれ、と…。
三日後、寧弈から楚王府に呼び出された鳳知微。彼女の前に顧南衣が月冷を連行してきた。そして彼女の部屋にあったという矢を差し出す。それは赫連錚の弩の矢だった。(それでなぜか赫連錚は鳳知微を殺そうとしたわけではなくわざと矢を向ける姿を寧弈に見せて寧弈が赫連錚を殺すよう仕向けたと分かったことになっている。)なぜ…?問う鳳知微をあざ笑う月冷。寧世征が大成王朝を滅ぼし私達は親を失い売り飛ばされ生きるか死ぬかの毎日を送って来た、お前は大切に守られてきたから私達の苦労も分からないのか!
寧弈は月冷の目的は鳳知微が自分を憎むよう仕向ける事だったと指摘する。火鳳帮や大成を支持する残党の狙いは、この世に憎しみを蔓延させ帝都を殺し合いの修羅場にすることなのだと。月冷は大成を支持する多くの人々も、雅楽も王順儀も赫連錚も、みんなお前達二人のせいで死んだのだと叫ぶ。そして寧世征を刺したのは自分だと暴露する。寧澄は憤り剣を突きつけるが寧弈はそれを制し彼女を牢へと入れた。
寧霁は寧斎に今からでも陛下(寧弈)に許しを請いに行こうと勧めるが寧斎は奴に会って父殺しの罪を償わせてやると憤る。寧霁の仲介で寧弈は楚王府で寧斎を迎える。寧弈は父の謀殺と帝位略奪をはかったことを認めろと言うが、寧斎はお前が趙淵と結託して帝位を略奪したのだと突きつける。
「お前が父を謀殺したのではないことはわかっているぞ、なぜなら朕は生きておるからだ。」なんと死んだはずの皇帝・寧世征が姿を現した!
…あの時胸に刺さった剣は幸い肺には達しておらず皇帝は一命を取り留めた。わしが死んだことにして寧弈を即位させよ、わしはもう疲れた、後の事はお前に任せる…あの時皇帝は寧弈にこう託したのだ。
だが寧斎は全てが謀られたと信じられない、父帝に向かってお前は誰だと叫ぶ。本当に、本当に父上だというのなら…寧斎は遺書を取り出す。これは一体何だったのですか、と。皇帝は遺書を書いた時は本当にお前に継がせる気でいたと告げる。騙されたことを憤る寧斎は皇帝たるもの法に則るべきだと、母を殺した寧弈を処罰すべきだと指を突きつける。だが辛子硯が王順儀を殺したのは自分だと告白する。義妹と我が子を殺された恨みだったと…。我が子、その言葉に寧斎はおもむろに簪を抜くと自らの掌に突き刺した!血が流れるその手を父帝に見せ、我が子が血を流す姿を見てあなたの心は痛まないのかと問う。寧世征はたとえ我が子であっても天盛を揺るがす者はこの手で排除せねばならんと突きつける。お前は親じゃない!父じゃない!!寧斎は発狂し、寧弈は彼を宗正寺へと送った。
辛子硯は王順儀を私怨で殺した罪について罰を受けると寧弈に平伏するが、 寧弈はその彼を助け起こす。
寧世征の前に現れた鳳知微は短刀を抜く。彼女の母や弟を死に追いやった事そして彼女の恨みは寧世征にも重々わかっていた。だがなぜ彼女を生かしたのか、それは一人の平民の才能を見抜き育て、女と判明してもなお初の朝臣として用いたその自負があったからだ!そう言う寧世征に鳳知微は皇帝という一族は自分達の都合しか考えず、多くの人がその皇帝の権力のために犠牲になるのだと突きつける。寧世征は世間では死んだことになっている、あなたは一生宮殿の奥深くで孤独に生きるのだ!鳳知微はそう告げて去ろうとするが、寧世征はそれはお前も同じだと言う。お前が皇后になったとて、その身分を利用しようとするものが必ず現れる、お前も雅楽と同じことになるかもしれんのだと。皇帝の権力(皇権)に情など無いのだ、と…。
戻って来た鳳知微は爽やかな笑顔で、もう昔の事は忘れることにすると言う。そして家にもどって嫁入りの支度をするというので寧弈は三日後に迎えに行くと約束する。
鳳知微は残った大成を支持する人々に、燕懐石と共に閔海へ逃れ静かに暮らしていくよう命じる。顧南衣にも閔海へ行くよう勧めるが、彼は鳳知微の元から離れないと答える。
三日後、雪が降った。寧弈は鳳知微を迎えに車を出す。だがその頃、鳳知微は崖から身を投げたのだった…。
鳳知微を失った寧弈は、しかし皇帝として天盛を守っていくことを心に誓う。権力闘争で命を失う不幸な人々が現れないような、悪が蔓延ることのない国を作ることで初めて、あの世で彼女に笑いかけることができるだろう…(終)
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えーーーーーっ!?最後お手軽が過ぎん!??原作もこんな結末??安易すぎる!!
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