鳳知微と共に閉じ込められていた女は日落族の佳栄と名乗る。彼女の話では晋思羽は捕虜の中に金獅王后がいるかを調べているらしい。鳳知微は名乗ることはできないと黙秘する。
晋思羽は金獅の捕虜らを並べ、鳳知微がどこにいるかを吐かなければ一人ずつ殺すと剣を振りかざす…「わたしが鳳知微よ!!」鳳知微が叫ぶと同時に別の部屋からも同じ声が。それは鳳知微の身代わりとなって金獅兵士を救おうとした 華瓊なのだった。
晋思羽は鳳知微と華瓊を二人とも王后の待遇で酒席に迎える。どちらが本物の王后なのか…黙秘を続ける二人にここはゲームをしようと提じる。5日以内にここから脱出できればお前達の勝ちとして金獅の捕虜も解放しようと。
金獅に大悦が侵攻し鳳知微が行方不明になっているらしいと聞いた寧弈はこっそり宗正寺を出る。またこの機に凌英を城外へ逃がそうとするが、凌英は皇帝がいる限り城を離れられないと泣いて反対する。
寧弈が脱走したと知った皇帝は激怒する。顧衍にすぐに捕まえて来い、言う事を聞かなければ殺してしまえと叫ぶ。今までにない激高ぶりに顧衍は唖然とし、趙淵は這いつくばって命令の撤回を請うが皇帝はその彼をも蹴飛ばしそこら中の物をひっくり返す…「わしはこれ以上、あ奴に脅迫されてたまるか!!」
寧弈の車に追いついた顧衍はどうか一緒に都へ戻ってほしいと頼むが、寧弈はやる事を成し終えたらすぐ戻るからと言う。顧衍は皇帝の命令には逆らえないので任務を執行できなかった理由を作ってくれと短刀を抜いて差し出す。これで自分に重傷を負わせてくれということだ…。
(この間に何かカットされたエピソードがあったのかもしれないが、そうでなければ晋思羽は鳳知微と華瓊の二人のどちらかが我が身可愛さで逃げ出すと踏んでいたのだが二人とも五日経っても逃げ出さなかったという事か。)
憤った晋思羽は剣を抜いて脅すが二人とも全く動じない。そこへ楚王寧弈がやって来たとの報せ。楚王は天盛で公主を殺した罪で幽閉されていたと聞くが…。
晋思羽はにこやかに楚王を迎えると鳳知微と華瓊の元へ連れて行き、どちらが殺すべき偽物かと問う。寧弈は偽物が殺されるというのならとても言えないと答えるが、晋思羽はならば二人とも殺すしかないと言って衛兵に弓を構えさせる。一、二…晋思羽のカウントダウンが始まる。三!その瞬間寧弈はやめろと制止するが片方の衛兵は弓を放ち鳳知微に刺さってしまった。「華瓊!なんてことをしてくれたんだ!」振り返り寧弈が叫ぶと鳳知微が申し訳ありませんと平伏した。華瓊も咄嗟に王后であるようかにふるまう。だが晋思羽は本物の鳳知微なら大成皇帝の遺児であり背中に青あざがあるはずだと言う…。
(何かシーンがカットされているがおそらく負傷して戻った顧衍が皇帝に詫びに行き、しかし韶寧公主殺害事件の犯人は楚王ではない可能性があるので調査させてほしいと言った模様。しかし皇帝はもう何人も我が子を失っているので後継争いに関わる捜査はもうしないと告げる。)
皇帝は辛子硯を呼び、寧斎を後継者として育て補佐してやってほしいと告げる。なぜ急にそんな事を…問う辛子硯に皇帝は「わしに残された時間はあまりないのだ。」と告げて去っていった。
晋思羽は女官に華瓊の背中を調べさせた。その背中には、確かにあざがあった。…華瓊はいざという時は自分が鳳知微の身代わりになろうとあらかじめ 仕込んでいたのだった。
城外に赫連錚が軍を率いてやってきたとの報せ。まだ金獅王后の正体を疑っている晋思羽は先に鳳知微を城門に上がらせ赫連錚の反応を見ようと言う。(しかしこの後城門に上がらせるシーンはなく、この窮地をどうやって切り抜けたのかはわからない。)
結局大悦にまで連れて来た凌英に寧弈は母の死の真相を教えてほしいと懇願する。凌英はとうとう、雅楽があの時死んだのではなく皇帝によって宮殿の奥深くにこの20年近くずっと閉じ込められていることを暴露した。母が生きている!?なぜその可能性に気づかなかったのかと寧弈は涙を流し震える。凌英は髪の中に隠していた雅楽の手紙を取り出し寧弈に手渡す。手紙には、母があなたと一緒にいられなくてごめんなさいと綴られていた…。
寧弈は母を救うため晋思羽を殺してすぐに帝都へ戻ろうと言うが凌英が早まってはいけないと制止する。雅楽が閉じ込められている秘密の部屋は厳重な警備が敷かれているはず、無謀に突撃したところで殺されるに違いないと。雅楽はもし自分を救うために息子が負傷するようなことがあれば、自分の今の苦労も水泡に帰すると重ね重ね言っていたと…。
楚王はやっぱりあなたを助けに来てくれたと華瓊は鳳知微を励ますが、鳳知微は自分のために寧弈や赫連錚が、そして華瓊が命を落とすようなことになるかもしれないとうち震える。そしていざという時は自分を殺して逃げてくれと華瓊に言うが、華瓊は捕まっている金獅の捕虜らが故郷に帰るためにも王后として頑張って生きてほしいと励ます。
雅楽の手紙には一首の詩が書かれてた。「水似桃花色 山如甲煎香 白石清泉上 誰能待月光」どういう意味なのか凌英に訊くとおそらく双生虫の術の解呪方法に関わる事だろうと言う。しかし雅楽はこの術を用いる時は日落族の巫女に伝わる特殊な器具が必要だと言っていたと告げる。(しかし寧弈は既に佳栄に一度会っており彼女が日落族だということも知っていた。そのシーンはカットされているがおそらく最初に蒲城に来た時だろう。)佳栄に会った時独特の香りがしていた、あれが甲煎香だろう…。
月冷は魚のお守りと自白書を彼女の大切な仲間…孫弘に差し出す。彼の正体は実は大成哀帝の第四子・長孫弘。常遠に逼られて閔海公に服従すると書かされたその書を火にくべる。月冷は彼の手をとり、常家の人間は皆死に寧弈も寧世征によって排除されるのを待つばかりで、あとは自分がこの手で寧世征を殺し殿下の仇を討ちますと励ます。
晋思羽は捕虜の金獅兵に自白剤を飲ませるが兵士らは主将は二人いてどちらが鳳知微かわからないと言う。苛立った晋思羽は自白剤を華瓊に飲ませるよう指示する。
寧弈は大悦の太子に晋思羽が朝廷にスパイを放っているから気をつけろという手紙を送った。スパイの名簿を入手したので蒲城の抜け道の地図と交換しよう、と。
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そんなっまだまだひっくり返す要素が残っていたなんて! 早く寧弈を帰京させてっ。天盛の後継者争いが面白すぎてもー鳳知微なんてどーでもよくね?って思うわ。あの子は遺児じゃなかったからもうお払い箱じゃん…。
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