帰国した寧弈は皇帝に任務達成の褒美として母の侍女であった凌英に会わせてほしいと願い出るが、凌英は病気療養中だと突っぱねられた。
寧弈が屋敷へ戻る道中で坊主の男が助けてくれと車の前に這い出て来た。男は魏王の元で働く下男の孫弘だと名乗る。主に虐待されていると訴える彼を寧弈は助けてやることに。
晋思羽は金獅の砦を攻めに向かう。そこへ国を追われた赫連烈がスパイと間違われ連行されて来た。赫連烈は金獅の軍部の地図を渡し、赫連錚を倒して金獅を取り戻したあかつきには安王に献上すると申し出る。
その頃金獅王都では新王赫連錚と聖纓公主鳳知微の結婚式が行われていた。そこへ大悦安王が兵を率いて砦に攻めてきているとの報せ。まだ国王が代わったばかりで安定していないこの時に戦は不利だと朝臣らは講和を提じるが、赫連錚は即位してすぐそれでは王の威厳が保てず他国に付け入る隙を与えるだけだと反論する。と、鳳知微が自分が戦に出ると言い出した。
夜半に砦の門前に縛り上げられた赫連烈が連行されて来た。砦の門が開かれるが、実はそれは赫連烈の芝居、晋思羽の兵と呼応して一気に砦へとなだれ込む。鳳知微は迎え撃つが乱戦となり、晋思羽に気絶させられた…。
次に目が覚めるとどこかの屋敷の一室だった。見たことない女と一緒に閉じ込められていた。
晋思羽の元に父王から都へ戻ってこいとの命令が。金獅に侵攻したのが早々にばれたのか…。晋思羽は自ら懐刀で腹を刺し、重傷のため帰還が遅れると伝えさせた。
寧弈は呉英を使って凌英の居場所を探らせるが依然不明で、おそらく趙淵が誰も入れない場所に隠しているのだろう。皇帝はなぜ凌英に会わせてくれないのか、それはやはり母の死の秘密を知っているからだろうか…。
とそこへ第十皇子・寧霁が訪ねて来た。そして寧昇が亡くなったことを告げる。寧弈が金獅へ行ってる間に父帝は突然寧昇を釈放し、しかし罪を赦すことはせず最後まで会おうとはしてくれなかったらしい。寧昇は間もなく病にかかり見る見る間に弱って行ったという。
寧弈は父宛てに、凌英と会わせてくれたらきっと双生虫の術の解除の方法を探し出しますと手紙を書いた(のか?)。皇帝は凌英に「言うべきでないことは口にするな」と言って楚王に面会するよう命じる。その様子を月冷がこっそり覗いていた…。
母と最も親しかった凌英に会える喜びにうきうきして待つ寧弈だが、血相を変えた寧澄がやってきて彼女が黒装束の集団に攫われたと告げる。
攫ったのは魏王だった。楚王が何とかして会おうとしている凌英はきっと彼の母妃に関わる秘密を知っているのだ、その秘密を先に手に入れれば楚王に対する切り札となり得る…韶寧公主を呼び寄せそう囁き、ひと芝居打ってくれと剣を渡す。
韶寧公主は凌英の前で剣を抜き秘密を吐けと逼る。そこへ魏王が楚王のふりをして駆け付ける。目の見えない凌英には魏王だとはわからない。韶寧公主は楚王を捕らえよと叫ぶ。やめてくれと叫ぶ凌英に魏王は石弓を向ける…だがその引き金を引く直前にその弓は韶寧に向けられた!弓は韶寧の胸に深々と突き刺さる。なぜ…?韶寧は目を見開き、そしてゆっくりと崩れ落ちた。魏王は妹の遺体を抱えるとそっとその目を閉じさせる。寧弈を倒すため、我等の願いを叶えるためには、血の代償が必要なのだ…。
寧弈らがその屋敷に駆け付けると後ろ手に括られた凌英が助けてくれとうめいていた。寧弈はすぐにその縄を解き、自分が寧弈だと昔の思い出を語る。凌英は彼がやっと本物の寧弈だと知り抱きしめる。と、寧澄が韶寧公主が殺されていると叫ぶ。…これは自分を嵌めるための罠だ。知った時には既に遅く、凌英を捜索していた顧衍がやって来たのだった。
最愛の公主を失い皇帝は涙が止まらない。公主がお前を憎んでいたことは分かっていたがお前の仕業ではないと言ってくれ…皇帝のその言葉にしかし寧弈は何も言う事はないと淡々と答える。顧衍が捜査するので一日待ってほしいと申し出るが皇帝は寧弈を宗正寺へ幽閉せよと命じる。
悲しみにくれる皇帝に趙淵もこの事件はきちんと捜査した方がいいと勧める。韶寧公主を殺しさらに楚王を亡き者にせんとする輩に利用されている恐れがあると。皇帝は大成要略の予言を思い出す「一子生而諸子亡(一人の子が生き残り他の子は死ぬ)」…楚王を宗正寺から出してからというもの、一人また一人と我が子が死んでいく、預言は本当だったというのか!しかし寧弈とは同生共死の呪いがかけられている、彼を殺すことも傷つけることもできないのだ…。
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ぬぉぉぉいいぞいいぞぉ寧斎!このイケメンめ!
もーこの皇子らのキャスティング絶妙。寧斎は登場時からだんだん変化していく心情が絶妙に表されてて、曲高位の器用なお芝居がすんばらしー。
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