寧弈は鳳知微に謀反を企む力はないと父帝に訴え、彼女を失えば自分も生きてはいけないと逼る。父と自分は一生同死の呪いを受けていることを知っていると…。自らの命をもって脅迫するつもりか…皇帝は鳳知微を放してやるがもし血浮屠と結託しようものならその時は容赦しないと告げる。
鳳知微は飲まず食わずで茫然とした日々を過ごしていたが、心配した赫連錚が顧南衣も連れて踊って見せたりして一所懸命元気づけようとしてくれている様をみてようやく笑みを浮かべる。やっとご飯を食べるようになった鳳知微を見て赫連錚もほっとするが、その時金獅国から急報が。国王が崩御したというのだ!今度は赫連錚が茫然とする番だった…。
金獅国王は後宮を牛耳る劉牡丹に謀殺されたようだ。国王の重臣は預かっていた遺書を差し出しすぐに帰国し仇を討ち国王に即位してほしいと訴える。赫連錚は参内し金獅国のクーデターを抑えるために兵を貸してほしいと皇帝に請願する。しかし天盛が金獅に兵を出すには名目がない。皇帝は婚姻関係を結べば金獅を助け出兵する名目になると提じる。天盛皇家と婚姻を結ぶという事は韶寧を娶るということ、鳳知微を諦めるということだ…赫連錚はしばらくの沈黙の後、謹んで受けると答えた。故郷を救うためだった。隣の部屋でそれを聞いていた鳳知微は涙ししかし決意を固める。実は婚姻関係を結ぶことを皇帝に提案したのは彼女だった。そして金獅に嫁ぐのは彼女自身だ…。
皇帝は鳳知微を天盛公主に封じ、その上で赫連錚に嫁がせると告げた。予想もしない言葉に赫連錚は驚き喜び、かならずや叛乱を抑え鳳知微を金獅王后として迎えると誓った。
赫連錚はしかし冷静になってみると、今この時期に鳳知微を金獅国へ連れて帰るのは命の危険すら伴う、もしや天盛皇帝は鳳知微を亡き者にしたかったのではないかと疑る。やはり結婚はやめようと言い出す赫連錚を部下は必死に止める。娶らなければ皇帝は兵を出さない、それでは無き王の仇が討てないと。だが赫連錚は鳳知微を愛しているからこそ彼女を自分の目的を果たす道具として利用するような真似はしたくないと叫ぶ。それを聞いていた鳳知微は彼の前に現れ、今の自分は天盛にいる方が死と隣り合わせにあり、金獅へ行くことは自分が望んだ事だと告げる。
皇帝の真意は鳳知微を亡き者とすることではなく、金獅国を手に入れることだった。赫連錚が新王となり嫁いだ鳳知微に子が生まれた頃に赫連錚が死んでくれれば金獅は天盛の意のままとなるのだ…。
皇帝は寧弈に天盛公主として嫁入りする鳳知微を金獅国まで送り届けるよう命じる。
宗宸は顧南衣に血浮屠からの脱退を命じる。今後血浮屠の命令には関わらず、ただ鳳知微を守り抜いていって欲しいと拝礼する。顧南衣は今後鳳知微をただ一人の主とし、生涯守ると誓い拝礼する。
父帝の意図を知る魏王は、赫連錚を亡き者とするために金獅に入った楚王と呼応して内外から攻めようと父に提案する。皇帝は良い案だと言いすぐに聖旨を作れと魏王に命じた。
魏王は密かに彭沛を呼んで聖旨の代筆を逼る。だがその内容は「楚王を亡き者とすれば朕は汝が王となれるよう助けよう」…魏王はこの機に楚王を排除するための偽の聖旨を作らせたのだった。
魏王の野心を知りその悪事に加担させられた彭沛は悶々として、かつての仲間の徐啓瑞を誘って酒を飲む。酔った彭沛から顛末を聞いた徐啓瑞は青ざめるが、彭沛はもう聖旨を持った使者は出発し、楚王の命もあとわずかだとこぼす。
徐啓瑞から話を聞いた辛子硯は急いで後を追おうとするが使者はもう半日も前に発ったという。
嫁入り行列を護衛する楚王の軍勢だが、楚王は落馬し足を痛めたといって車に乗り、最後尾を遅れるようについていくようになり鳳知微は心配する。彼の体がというより、また何か陰謀を企んでいるのではと不安なのだ。
そして寧弈は、足を痛めたと偽って実は寧澄と共にこっそり行列を離れていた。目指すは大悦国蒲城だ。
大悦王子で安王に封じられている晋思羽の元に天盛楚王がやって来たとの知らせが。何の面識もない楚王が突然来訪したことを不審に思い警戒した晋思羽は部下の郭俊に自分になりすまして楚王に面会せよと命じる。
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ものっすごい飛ばしまくってるダイジェスト。せっかく赫連錚が報われる時がくるってのに、その前の閔海でのなんだかんだが端折られてるから軽く見えちゃう。なんぼなんでも恋愛パートをカットしすぎじゃない?
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