「天盛長歌」第四十四集

そこへ秋明纓と鳳皓が連れてこられた。鳳知微は母に嘘だと言ってと懇願するが秋明纓は首を振る。鳳皓もすでに覚悟を決めていた。魏王が改めて今皇帝に従属を表明すれば酌量の余地があると勧めるが秋明纓は必要ないと言い切る。皇帝は鳳知微に鴆酒(自殺に用いる毒酒)を与えよと命じる。鴆酒を運んできた趙淵も改めて秋明纓に娘が目の前で死んでもいいのかと問うが、秋明纓は言葉を発しない。

その時、寧弈が常忠信の首を手に面会を申し入れる声が。皇帝は部屋を出ていく。


寧弈は父帝に、常家の排除に多大なる貢献をした鳳知微を処刑するのは国民も納得しないと訴える。天盛が強大であれば大成王朝の残党が数人残っていたところで何の影響があろうかと。皇帝は常忠信の首で鳳知微の命を救おうというなら無駄だと突きつける。寧弈は常忠信を殺し閔海の兵権を自分が操ればどうなるかと父に逼るが、皇帝はお前が兵を動かすその前に大成王朝の遺児を匿った罪で処分するだろうと告げる。成す術なく寧弈は平伏するしかなかった。


皇帝が戻って来た。鳳知微はいよいよ覚悟を決め杯に手を伸ばす。だが突然鳳皓がそれを奪い取り一気に飲み干した!「もう嘘はつかなくいいよ…。」鳳皓は母に抱えられゆっくりと目を閉じる…。皇帝は憤りすぐに秋明纓と鳳知微を連れ出し斬首しろと叫ぶ。だが辛子硯が待ったをかける。今日今ここの事はまだ外には知られていないこと、哀帝の遺児は鳳皓ではなく鳳知微だということにして、彼女に天盛皇帝に従属を誓うと表明させれば皇帝の面子も保てると提案する。世の人々を騙し続けろと…?鳳知微は辛子硯を睨みつけるが、皇帝も、魏王もその表情を変えない。と、秋明纓が血を吐いて苦しみだした。前日に飲んだ毒薬の効果が現れたのだ。どれだけ苦しくても生きて…そう言い残して秋明纓は息絶えた。


母と弟を失った鳳知微には生きていくことは死ぬことよりも苦しかった。寧弈は彼女に自分のためにも生きて行ってほしいと言うが、鳳知微は以前母に「楚王に嫁げば母は死ぬ」と誓ったその報いだ、と寧弈に別れを告げる。

母と弟の葬儀を済ませ位牌を祀る鳳知微の元に宗宸と顧南衣がやってきた。宗宸は実は鳳知微こそが大成王朝哀帝と淑妃の娘、遺児は姫だったと告白する。血浮屠指揮使だった顧衡は哀帝の子を守るために自分の妻が生んだ双子の片方と姫を入れ替えたのだ、顧衡が崖から共に身を投げたのは彼自身の子だったのだ…。そして寧弈は顧衍に裏切るよう迫り顧衡とその子を殺した張本人、今に至っては

辛子硯を操って秋明纓と鳳皓を死に追い詰めた顧家の最大の敵なのだ!どうか顧家のために、大成王朝復権のために立ち上がってほしいと言う宗宸に、これ以上自分のために人々が命を落としていくのは耐えられないと鳳知微は身を震わせる。そのさまを見て宗宸は秋明纓が最後に残した言葉を思い出す「どうかあの子に強制はしないで、あの子自身に運命を選ばせてあげて…。」


秋尚奇は妹の連れ子が哀帝の遺児とは知らなかったが妹を匿ったことは後悔していないと皇帝の前で罰を請う。皇帝は一族斬首のところを大幅に酌量し秋家を流刑とした。そして鳳知微…哀帝の娘・長孫知微は皇帝に従属することを誓ったとして鳳の姓を与え、長孫氏はこの世からいなくなったことを示すことに。その手続きを全て辛子硯に任せる。そしていずれにせよ彼女を生かしておくことはできないと告げて…。


魏王は宗正寺に幽閉されている二兄・寧昇を訪ねる。そして常遠、常忠義、常忠信が楚王によって追い詰められ殺され、閔海常家は再起不能となったと知らせる。常遠さえいればいつかはここを出られると考えていた寧昇は絶望の淵に突き落とされる。


辛子硯は楚王府へ行き今回の件は全て自分の失策だと謝るが、寧弈は彼が自分と鳳知微を引き離すために哀帝の遺児の話を皇帝に告げ口したと思い怒って出てこない。辛子硯は結果的にこうなってしまったのは自分の失敗で申し訳ないと思っているが全ては寧弈のためで、今皇帝は鳳知微を前王朝の遺児として名誉ある死を与えるつもりだと伝える。

 * * * * * 

???またまた大混乱。

いや鳳皓が哀帝の遺児なのは確定でしょ?あざもあるし出生証明書が何よりの証。長孫皓は明らかに男子の名だし。ということは大成王朝の復権が諦めきれない宗宸がでっちあげてる、で合ってるのかな? 

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