「天盛長歌」第三十八集

鳳知微は旅の支度を整え魏府を閉める。そこへ青溟書院の学生たちがやってきて自分たちも"恩師"を守るためついていくと言う。さらには赫連錚も来て天盛帝都にいても大して学ぶものがないので一緒に閔海へ行くぞと言うので鳳知微はげんなりする。


皇帝は魏王を呼び、兵を率いて閔海に隣接する燕州で待機しろと言う。閔海の楚王から出動要請があればすぐに応じろと…。


閔海に皇帝の特使として楚王がやってくる、その意味は常遠も当然分かっていた。楚王に手を出せばそれを口実に討伐されることは目に見えている、常遠は多少封地を削られようともここは素直に従うのが常家の生きのびる方法だと息子らをたしなめる。だが長兄の常忠義は叔母や従兄弟を死に追い詰めた楚王を受け入れる気には到底なれない。閔海に来る前に抹殺してやると策を巡らす…。


楚王とその護衛らと鳳知微一行は閔海へ向かって旅するが、寧弈が危険な閔海へ入ってどう行動するか全て一人で企み、何一つ相談してくれないことに腹を立てた鳳知微は別行動すると言う。赫連錚や学生らも賛成し鳳知微について行くが、淳于将軍の息子・淳于猛だけは父から楚王を守るよう言われているといって残った。実は父からではなく辛子硯から密命を受けていたのだ。楚王の側を片時も離れず、その消息を定期的に知らせる事、そして万が一の時には将軍家の力で兵を率いる事を…。

鳳知微の一行が川辺で休憩していると突然現れた黒装束の男らに襲われた。顧南衣は鳳知微に隠れているよう指示し応戦に行く。護衛兵や赫連錚らの応戦で賊は撤退していった。彼らが使用していた武器は閔海地方のもの。常家の刺客であることは間違いない。と、鳳知微の姿が見当たらない。賊に連れ去られたのではと心配するが、顧南衣は彼女は攫われたのではなく楚王を心配して単身戻ったに違いないと言う。赫連錚は学生らを燕懐石に任せて先に行かせ、顧南衣や腕に自信がある者らと鳳知微を探しに戻ることに。


楚王が休憩を取っていた宿はやはり黒装束の男らに襲われておりいくつもの死体が転がっていた。その装束を奪って賊に扮した鳳知微は必死に楚王の姿を探す。そしてようやく物陰に身を隠す楚王と単身彼を守り抜いた淳于猛を発見した。実は別行動は楚王の提案だった。鳳知微はわざと怒ったふりをして隊を二手に分けたのだがその作戦が裏目に出た。

三人は夜通し逃げるが追っ手に襲われ必死に抗戦する。夜が明け、なんとか無事だった鳳知微は楚王を発見し、二人は山の洞窟に身を隠す。

後を追って来た赫連錚らは死屍累々と横たわる黒装束の中に淳于猛の姿を発見した。幸いまだ息がある。近くには楚王の佩剣が落ちていた…。

楚王は兎を捕まえて来て食糧にしようとするが鳳知微はかわいそうだと言って放してやった。翌朝、脚に布を括られた兎を発見した赫連錚と顧南衣がようやく洞窟の二人の元にたどり着いたのだった。


常遠の次男の常忠信は兄の楚王暗殺計画が失敗に終わったと知り次の策に出る。兄には閔海の玄関口となる曁陽府で足止めさせるよう知府に圧力をかければいいと勧め、裏では楚王へ「常忠義が北へ狩りに出かけている」という匿名の手紙をこっそり届けさせる。敗将は死をもってその罪を償うものなのだ…。

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常家ったら、ほんま上から下までいい性格してるなぁ!忠信くんもサイコーじゃないか!

 

Chaoyang's Ownd

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