鳳皓は母が不在なのをいいことに母の戸棚をあさる。先日何かここに隠している風だった、きっとへそくりがあるに違いない。戸棚の奥には名の書かれていない位牌があり鳳皓はぎょっとする。しかし位牌の底に何か隠されていた。それは金色の令牌だった。金になるに違いないと鳳皓は令牌を懐にしまう。
匿名の手紙により常忠義が自分を暗殺に来ると知った寧弈は罠を張り、まんまと引っかかって来た常忠義を捕らえる。海賊と徒党を組み楚王や巡按使を暗殺しようと図った罪を問うが、常忠義はかつて皇帝が常家に与えた免罪符を掲げて見せ、お前に俺を殺す権利などないのだと嗤う。だが寧弈は刀を取り出すと、常忠義の首に容赦なく突き刺した…。
常忠信から常忠義が楚王を暗殺しようとして返り討ちに遭ったと聞いた常遠。愕然として机に突っ伏し嘆き悲しむ父に常忠信はゆっくりと近づく。父上、お疲れのようですから、ゆっくりお休みください…忠信は机の上の印を手にすると渾身の力を込めて父の頭を殴りつけた。
楚王一行は船に乗るが、港周辺には無数の漁船が浮かんでいて近づけなくなっている。常遠の陰謀か…。夜になっても事態は変わらず、初めての船旅で酔ってしまった赫連錚は一刻も早く陸に上げてくれふらふらになっている。その時一発の花火が上がり、黒装束の男らが集まると一斉に火矢をつがえた。黒いマントを被った男が指揮を取っている。そこへ常忠信が馬でかけつけ、「父上、止めてください！」と制止する。だがマントの男は息子の仇討だと叫ぶ。そしてその合図の手を振り下ろそうとした時、突然常忠信が男の首を刎ねた！船上の寧弈らは目を見張る。常忠信は用意していた本物の常遠の首を手にして跪くと、不孝な息子をどうかお許しくださいと泣き叫んで見せた。
常忠信は楚王一行をもてなすが、寧弈も鳳知微も何かウラがあると読んでいた。あの匿名の手紙はおそらく常忠信が実兄を消すために書いたのだろう、彼は相当な野心を持つ男だ、油断ならない。常遠の首も明らかに死後一日以上は経っていた、閔海の最大権力者の首を取れる機会がある者などそういない…。
常忠信は楚王が猫が好きだと聞いて子猫をプレゼントに持ってきた。そして父や兄は楚王を暗殺しようとしたが自分は皇帝に逆らう事が許せなかったと釈明し、常家は皆皇帝に忠誠を誓っていると平伏する。
常忠信は閔海海軍の指揮を執ってほしいと願い出るが、楚王は鳳巡按に判断を仰げと言って出て行ってしまった。海軍を率いる常森は女に海軍の指揮など任せられるかと吐くが常忠信に叱られ出ていく。常忠信は部下が失礼なことを言ったと謝り海賊の使命手配書を鳳知微に見せる。その一枚目は女海賊だった。鳳知微は海軍を女に任せられないと言いながら女一人捕まえられないのかと皮肉る。その時突然部屋に覆面の女が突入してきた！女は駆け付けた衛兵もばったばったとなぎ倒し、鳳知微を人質に取って常森を出せと迫った。華瓊と名乗るその女は夫を失ったこの恨みを晴らしてやると言い放つ。常家に敵対する者はきっと味方になれる…鳳知微は彼女が燕懐石のフィアンセじゃないかと言い出す。燕懐石は目を白黒させるが鳳知微の意図を知り、これは誤解で自分は生きているから人質を放せと説得し、お騒がせして申し訳ないといって女を強引に連れて行った。
鳳知微は華瓊が指名手配中の女海賊・陳曼曼の事だと気づいており、彼女に追われる理由を問う。彼女は常森の妾になることを強要され、断ると常森は家族を皆殺しにしその罪を彼女に着せて海賊として指名手配したのだという。
寧弈からの連絡がぱったりと途絶え、辛子硯は何かが起こったのではと心配する。すぐに寧澄に閔海へ向かわせるが、その道中の燕州に寄って布政使の左懐良に渡してほしいと信書を渡す。寧澄は寧弈の留守中に秋明纓とその周囲を見張るように言われていたことを明かし、鳳皓が無銭賭博で捕まり投獄されており、その際に預かった彼の着物や持ち物を鳳知微が戻ってくるまで預かってほしいと辛子硯に託した。
寧澄は昼夜を問わず馬を飛ばして寧弈の元に駆けつけたのだが、寧弈は何をしに来たとそっけない。寧澄から弟が無銭賭博で捕まっていると聞いた鳳知微はため息をつくのだった。
常忠信は楚王の侍衛に疫病を流行らせる。楚王は（滞在している）常府を封鎖させた。常忠信はさらに病人の器を楚王の器とすり替えさせた…。
鳳知微は何日も寧弈に会えず心配する。と、華瓊が知り合いに医者がいると言う。医者を連れて常府へ行くが、寧弈は絶対に鳳知微を常府へ入れるなと厳命する。
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いやいやいや！いやいやいやいや！そんな展開て！！！
常遠ちょっとそんな退場の仕方て！いやいやいやいや！！
さすがにちょっとこれはどうかと！！ひでえ！！
常遠化けて出て来てよし！！
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