「猟毒人」第三十三集

(ええと前回楚莹がやってきたのは自室ではなく呂云飛の書斎なんだと。自分の書斎に自分のちょっとイケてる写真飾るってどんだけナルシストやねん!!)

呂云飛の写真を見つめる楚莹。そこへ楚天南がやってくる。ここはお前が戻ってくるまで一切触らずそのままにしておいたのだと。私を恨んでいるか?と楚天南は問う。楚莹は沈黙ののちに首を振り、恨んではいないと答えた。

仕方なかったのだと、あいつが私やお前を騙していたから…そう話す父の言葉を遮って楚莹は出ていった。


呂云鵬らは敏登から引き継いだ工場の研究所でスカイ2の開発を続けることに。しかし阿傑の目には云鵬がわざとスカイ2の研究を遅らせているようにしか見えない。云鵬は満足な機器を使えないからだと言い訳するが阿傑は世界水準で見ても一流のものを揃えていると言う。そして自分はユーレイとは古い付き合いだが明山に王鵬という腕利きの厨子がいるという話は聞いたことがないと言う。云鵬は明山に行ったのは最近のことでそれまでは広東で李東という名で活動していたと告げる。「李東!?」阿傑はまじまじと見つめる。「俺は広東の李東という売買人ともよく付き合っていたぞ、お前は本当のところ一体誰なんだ!?」

云鵬は同姓同名だろうと言い繕うが、阿傑はパゴダに報告するといって出て行った。どうする…いや止めるしかない…云鵬は目の前にあった実験用のアイスピックを手に後を追う。と、廊下で首に刃物を突き立てられた阿傑が目の前で崩れ落ちた。見知らぬ男がゆっくりと近づいてくる。云鵬は咄嗟にアイスピックを振り回すが蹴り倒され鎖で喉を締め上げられる。必死に鎖の間に指を入れて抵抗し、右手に持つアイスピックで何度も何度も男を刺した。やがて男の力が緩み解放される。振り向いて見てみると男は腹部から血を流して死んでいた。


事情を聞いたパゴダは激怒しすぐに義父に報告に行くと言うが云鵬が止める。敏登が暗殺を指示したという明確な証拠が残っていない、言ったところでスカイ2の研究結果が出せない言い訳と捉えられる可能性がある。

どうすればいいんだ!苛立つパゴダに云鵬はこの工場を爆破すればいいと囁く。敏登の襲撃から身を守るには会長の近くにいることが最も安全だ、この工場がなくなればスカイ2の研究は会長のお膝元である勐卓の研究所しかない…。しかし工場が爆発すればやはり自分の責任になると言うパゴダに、そんなのは阿傑のせいにしてしまえばいいと唆す…。


呉新河の父である呉恒は濱江の病院に入院しているはずだが、調べさせるとなんと呉恒は半年も前に死亡しており、そもそも新河の父ではなかったことが判明。なんてことだ!魏海はすぐに呉新河の写真を国際警察に回し彼の素性を調べ上げるよう命じる。


パゴダは工場爆発は阿傑のミスだと告げるが楚天南は他人のせいにするなと憤る。研究者が死んでしまっては開発ができないではないかと。しかしパゴダは明山で会った王鵬という厨子が優秀で最近のスカイ2の研究成果はほとんど彼のものであり、それに嫉妬した阿傑が功を奪おうとした結果爆発に到ったと説く。楚天南は一か月以内に結果を出せと言って彼を下がらせた。そして王玉江に王鵬の素性を探らせる。


呂云鵬の言う通りにしたところ本当に義父の元へ戻れることになった。お前はなかなかの策士だなとパゴダは上機嫌に笑う。車に乗り込もうとすると先にマスクの男が乗っていた。パゴダはお前の助手として連れていくと言う。このマスクの男はいつも研究所で黙々と掃除をしていた男だが、阿傑との口論を聞かれていた。こいつは自分の正体が広東の李東ではないと知っている…云鵬はためらうが、パゴダは彼がいつもマスクしてるのは頬の大きな傷跡を隠すためで何も怪しくはないぞと笑う。

そして連れてこられたのはものものしい軍事研究所のような施設だった。セキュリティも機材も最新だ。ホテルのような快適な住設備も整えられている。パゴダは車のキーと連絡用のスマホを渡し、ここは楚門会の超機密施設ゆえに行動には充分注意するようにと忠告し去っていった。

云鵬は車で街へでかけ、貰ったスマホのSIMを取り出し携帯に入れ替えて江伊楠に連絡を取る。


国際警察からすぐに回答があったがそれは衝撃のものだった。呉新河は麻薬密売組織としてマークされている呉氏商会の会長・呉雄の甥だった! 喬立偉はすぐに呂夢瑶母子の安否を問うが少し前から電話は繋がらなくなっていた。既に呉新河が夢瑶らのスマホに細工して繋がらないようにしていたのだった。呉新河が彼女らを連れて行ったのは呂云鵬を脅迫する手段としてだろう、まだ救出の機会はある…。


呉雄は呉新河を呼び、朱逸凡の写真を手渡す。同じ頃、楚天南も王玉江に朱逸凡を探すよう命じていた。彼は有名な化学者でアンフェタミン系物質の合成に詳しい。彼の技術を呉氏商会に奪われれば市場は呉氏商会のものとなってしまう、必ず先に手に入れるのだ!


朱逸凡は銃を持つ兵を引き連れてやってきた呉新河に逆らうことはできず彼の車に乗る。だが途中で低血糖を起こしたため道中のカフェで食事を摂ることに。だがこの機に楚門会が狙ってくるかもしれない…新河は周囲にじっと目を凝らし耳を澄ます…。

 * * * * * 

 呂云飛の書斎、本棚に日本語の本が置いてあるのを見逃さなかった。

「永遠の記憶」

他も目を凝らして見てみたけどあとは英語の本ばかりで「トロピカルハウス」とか「ヨーロピアンアーキテクチャー」とか建設デザイン関係の本ばっかり。中国語とタイ語の本がないのは何故だ?

Chaoyang's Ownd

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