「猟毒人」第三十二集

呂云鵬はクローゼットから出て携帯電話を取る「俺だ、敏登がパゴダを消そうとしている、パゴダが死んだら計画が台無しだ、緬川警察に協力要請して敏登を止めろ。」

江伊楠は云鵬からの連絡に驚く。だが今自分もタイに来ておりしばらく魏海とは連絡できない状態だと伝える。弁護士として楚天南に近づこうとしていると。

云鵬は電話を切ってこっそり家を出ようとするがそこへパゴダの手下が入って来て目が合ってしまった。云鵬は唇に人差し指を立てて、若い女の嬌声を聞くのが久しぶりだったからと言い訳すると、手下の男はおれもだと苦笑する。そこへ女の一人が酔って出て来て悲鳴を上げる。パゴダが出て来て何をやっているんだと問い詰めるが、二人して女の声がうるさくて眠れないと答えるとワインを一本投げ渡しそれを飲んで寝ろと言って戻って行った。


江伊楠は楚莹を連れ留置所へ。…楚天南は重要人物としてマークされ政府も接見を厳しく制限している。その彼に接見できる、さらに家族を接見させられるということが弁護士としての実力を充分示すことになるだろう。接見後保釈申請を出し、それが通ればおそらく彼の信頼を得ることができよう…喬立偉は緬川政府に働きかけてうまくいくよう手配したと言っていた。だが楚天南はこれまで三人の弁護士を手際が悪いと排除してきている。「決して油断してはならない、君の目の前にいるのは悪魔だと思った方がいい。」立偉の言葉を反芻し伊楠は楚天南との面会に望む。


現れた楚天南は非常に落ち着いた様子で、これは全くの冤罪でありわが社が麻薬密売に関わることは一切ないと穏やかに話す。伊楠はすぐに保釈申請を出そうと申し出た。

楚天南は腹心の王玉江を呼ぶと、ひそかに徐麗の身元を洗うよう命じる。彼女が本当に有能な弁護士で保釈されるならそれで良し、もしそれが彼女の力ではなく別の所からの力が働いているのなら注意が必要だ…。そして敏登がパゴダと争っていると聞いた楚天南は王玉江にパゴダを手助けしてやるようにと告げる。


昼寝をしていた呂云鵬は銃声で飛び起きる。敏登が村を襲って来たのだ。既に広場ではパゴダが捕まり敏登に銃を突きつけられていた。

敏登はパゴダが外部と結託して楚門会を潰そうとしていると言う。明山で捕まったのに簡単に出てきたのがその証拠だと。そこへ王玉江がやってきて敏登に銃を向ける。会長はパゴダを守るようにと仰せだと。ここでパゴダを殺すならそれは会長の命令に反することだと迫る。だが敏登はパゴダが外部と結託している証拠の録音があると主張する。王玉江はそれが本物かどうかは会長が出て来てから会長が判断することだと突きつける。その膠着状態に呂云鵬は自分が証言すると彼らの前へ出た。自分がパゴダと一緒に明山から逃げてきたのだ、その時暗殺者に襲われた、敏登あんたが差し向けたんだろうと。敏登は逆上して云鵬に銃を向ける。云鵬は今自分を殺したらどう見ても口封じだ、会長にどう説明する気だと問う。敏登は云鵬を睨みつけ銃を下ろし去っていった。


楚天南は保釈され、その様子は多くのマスコミによって報道された。魏海はテレビで見て計画が順調に進んでいることを確認する。

と、夢瑶らがいつの間にかマンションから姿を消していたという報せ。驚いてすぐに夢瑶に電話する。夢瑶は無邪気に、呉新河にくっついて緬川に遊びに来てると話す。

焦ったがまあ今の所問題はないかと魏海は流そうとするが、部下の孫末は問題ありかもしれないと言う。あの呉新河は仕事でいろんな所へ行くとは言っても、呂云鵬が濱江にいた頃は濱江にいて、彼が明山に来たら明山に来て、そして今云鵬が緬川にいる時に都合よく緬川に仕事で行くって、あまりに出来過ぎじゃないか?魏海は顔をこわばらせ、直ぐに濱江警察に呉新河と彼の父の身元を洗い直すよう依頼する。


楚天南が自宅へ戻って来た。パゴダは義父の隣に徐麗がいることに驚き、明山では彼女に弁護してもらったおかげで出られたことを明かす。楚天南は親子して同じ弁護士に助けられるとは偶然とは思えないと言う。

江伊楠は楚天南の豪邸の一室を与えられ住むことになった。

楚天南はパゴダと敏登を呼ぶ。敏登はパゴダがよそ者と結託していると訴え、パゴダは誣告だと訴える。敏登はパゴダが呉氏と会話してる電話の録音があると言うがパゴダはそんなもの合成だろうと突きつける。

「もういい。」楚天南は遮るように一喝する。パゴダが裏切った云々よりも大事なことがある、サソリを殺る任務のその結果だ。ユーレイは逮捕されお前も捕まり、明山での"商売"はすべてだめになってしまったではないか!

パゴダが叱られるのを満足そうに見る敏登にしかし楚天南は、お前も独断でパゴダを殺すため多くの楚門会の人間を殺して工場を破壊したその罪を自覚しろと叱る。こんな内部抗争をしている間に業界は呉氏商会の席巻するところとなっているではないか!楚天南は一刻も早くスカイ2を完成させること、そのために敏登が監督しているクスリ製造工場をパゴダに譲るよう命じた。


自室に戻った敏登は苛立ち家具に当たり散らす。だが会長は一か月以内にスカイ2を完成させろと言った、もしそれができなければパゴダはただでは済まされないだろう。敏登はパゴダの厨子である阿傑と呂云鵬を抹殺しろと部下に命じる。


屋敷内でパゴダは徐麗(江伊楠)にばったり会った。徐麗は王鵬も一緒にいるのと訊いてきた。パゴダは今は居場所を教えられないが彼は元気だと答える。徐麗はこの数か月彼から連絡がないことで私がどんな気持ちでいたかあなたには分からないでしょうねと冷たく言い放ち去っていった。


村に戻ったパゴダは呂云鵬に一か月以内にスカイ2を完成させなければならなくなったことを伝える。云鵬は無茶な注文だと抗弁するが、パゴダは無茶だろうができなければ悪い結果が待っているだけだと答える。そして屋敷で徐麗に会ったと伝える。彼女に会わせてくれないかと頼むが、パゴダは今は時期がまずいと言う。敏登はこちらが失敗することを隙あらばと狙っている、今お前と徐麗の関係が知れたら奴に利用されるに違いない。


楚莹は自分の書斎へ戻る。そして本棚に飾ってある写真を手に取りじっと見つめる…その写真の人物は呂云飛なのであった。

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一話目ぶりな王勁松。やっぱりボスには見えないわどうしましょ。

そして今回もそう来るか!という引き。うまいわぁ。

Chaoyang's Ownd

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