「猟毒人」第二十九集

江伊楠はパゴダに連絡用のスマホを渡し、パスポート用だと言って写真を撮って帰っていった。パゴダはすぐに明山にいる手下に連絡する。


明日魏海がこの隠れ家にやって来て、伊楠とパゴダは裏口から逃げるというシナリオだ。そこから先は、伊楠が単独で行動する。

また会えるのか?呂云鵬の問いに、伊楠は必ず任務を終えて帰って来るからと約束しニッコリ笑って去っていった。


伊楠は魏海と最終打ち合わせをする。身の危険を感じたらすぐに退避するようにと心配する魏海に、長年呂云飛の助手をしていたのだからわかってると伊楠は笑う。魏海は少し引っかかっていることがあると言う。それはサソリの事だ。サソリは云鵬に恨まれていることを知りながら最後まで敢えて彼に接触し、殺すのではなく人質に取ろうとした…サソリはユーレイの手下だと思っていたが、実は全く別の人物が背後にいたのではないか?伊楠はそれも楚門会へ潜入すればはっきりすることだと答える。


その夜、隠れ家をノックする音が。誰だ?云鵬が扉を開けようとするがパゴダがとっさに引き留める。次の瞬間何発もの銃弾が扉を貫通する。扉を蹴り破ってキャップを被った男が入って来た。パゴダと云鵬は二人がかりで家具などを投げつけて男と戦うが隙を見て窓から脱出し車で逃げた。男は車に乗って追ってくる。隠れ家の前で張っていた陳童はすぐに魏海へ連絡し後を追う。

パゴダと男、そして陳童の車は激しいカーチェイスを続ける。襲って来た男は自分を殺しに来たのだろう、しかしもう一台の車は?やはり警察が見張っていやがったんだなとパゴダは言う。道路を逆走し車体をぶつけてくる男から必死に逃げる。と、向かいからやってきたトラックに男の車とそのすぐ後ろにつけていた陳童の車がぶつかり横転した。


追跡を振り切ったパゴダはこのまま埠頭へ行くと言う。すぐに警察が追ってくる、今夜中に発たないと間に合わないと。云鵬は伊楠に電話し暗殺者に襲われたため埠頭で待つと連絡する。

だがパゴダは河辺でボートを奪うとすぐに出発しようとする。パゴダは自分が楚門会の副会長であることを明かし、一分一秒でも早く戻らなければならないのだと告げる。そして自分の片腕として働いてくれないかと云鵬をスカウトする。云鵬はためらう。その様子を見てパゴダは無理強いはしないが俺の邪魔はするなと言ってボートを発進させた。

楚門会に入れば兄を殺した楚天南に近づける…ゆっくりと岸から離れていくボートに云鵬は飛び乗った。

 * * * * * 

あっすごい、なんて自然な流れ。云鵬が自分の意志でというより周りに巻き込まれて緬川に行くことになっちゃうってのがすごく上手い流れ。

Chaoyang's Ownd

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