ユーレイは激怒してサソリを殴りつける。本取引が残っているのに王鵬の手下を殺してしまうとは!こうなれば直接魏海と取引するルートを見つけるしかない。すぐに阿龍に調べさせる。
呂夢瑶は魏海に頼んで叔父に会わせてもらう。夢瑶は叔父が父と弟の仇を討とうとしてくれることが嬉しかったが、しかしだんだんとその危険さがわかり、もうやめて一緒に濱江へ帰ろうと言う。これ以上家族を失いたくはないと。だが呂云鵬は先に濱江へ帰りなさいと言う。夢瑶はなら私も帰らないと飛び出していった。
阿龍は王鵬がいるであろう趙毅の住まいへやって来たが突然サソリから周囲に警察がいると連絡があり撤退する。サソリが電話を掛けたある人物…それは呉新河なのであった…新河から呂云鵬と江伊楠には今は近づくなと釘を刺される。サソリは、あんたにとってそんなに呂云飛の小包が重要なのかと問う。新河は呂云飛が握っていたのは楚天南に不利な証拠であり、それを手にすれば金三角の主権は呉氏商会のものとなるのだと告げる。くれぐれもユーレイには気付かれないように、連絡を待て。そう言って新河は電話を切る。
呂云鵬は江伊楠と魏海に、趙毅が最期に遺した言葉を伝える。サソリが王鵬の正体が呂云飛の弟の呂云鵬であると知っている…しかしユーレイの動きには腑に落ちないことがある。云鵬は三つの可能性を提示する。一つ目はサソリもユーレイも全ての真相を知っている場合。だとすると取引を続行しようと働きかけてくることはおかしい。二つ目は何も知らない可能性。現に向こうは魏海に接触しようと働きかけてきている様子が窺える。三つめはサソリが自分の正体を知っているにも関わらず取引をしようとしている場合。この場合はサソリの目的はカネではないはずだ。そう、あの小包の伝票だ…。これらを確認するためにユーレイに会う必要がある。
云鵬はユーレイに会う約束を取り付けた。もちろん魏海らが密かに監視・保護する。
ところが当日になって突然署に検察がやってきて、魏海に密売の容疑がかかっていると取り調べに来た。喬立偉が直ぐに計画中止を伊楠に伝えるが、云鵬は今更引けないと強行する。
云鵬らはユーレイに案内され郊外の廃工場へとやってきた。そこにはいかつい男らと、そしてサソリの姿もあった。ユーレイはサソリを紹介する。サソリは手を差し出し云鵬は握手するが、サソリはあんたはどこかで見た事があると言う。そうだ、タバコの火を借りたんだったか。云鵬もそうだったなと返す。
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ふむ、サソリは退場せんのだなぁ。これは面白い、面白いぞ…。
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