クラブの個室で呂云鵬は文娜に大金を詰まったアタッシュケースを差し出す。文娜はブツの入ったクラッチバッグを渡す。呂云鵬はクラブを出てクラッチを江伊楠に渡し自分は別の車に乗り込む。二台の車が発進するとその後を一台の車がつけて行った…阿龍だ。阿龍がつけたのはブツを持つ江伊楠の車だ。
江伊楠はある宅配会社へ入っていく。そして小さな小包を持って出てくると宅配のトラックに積んでトラックを発進させた。
魏海の元に、地元警察からある宅配トラックから爆発物のような臭いがすると一般市民から通報があったと連絡が入る。ユーレイが仕掛けてきたか…。一方ユーレイの元には文娜からカネを受け取ったサソリが帰って来た。アタッシュケースを空けて金を確認する。
江伊楠の宅配トラックは行く先で警察に止められた。それを離れた所か ら阿龍が観察していた…。
警察官は捜査犬を連れて来て荷台へ上げる。捜査犬が吠えるその小包を取り出し、伊楠に開けて中を見せろと言う。伊楠はお客様の荷物を勝手に開けられないと抗弁する。そこへ一台の白いジープが近づいていくのを阿龍は目にする。助手席に座っているのは魏海…明山麻薬取締局副局長の魏海だ。一番まずい相手だと阿龍は青ざめるが、しかし魏海は警察らとなにやら話していたかと思うと小包を荷台へ戻させた。伊楠は警察や魏海におじぎして手を振り、そしてトラックはまた走り出した。伊楠が魏海に電話して「ピンチを助けにきてくれてありがとう」と話しているのをユーレイは盗聴する。
なんと王鵬のバックについているのは魏海なのか。副局長の地位にいる奴がそんな危ない橋を渡るだろうか…いや魏海は明山暮らしが長くこの世界の事もよく知っている…しかし…ユーレイは思案に暮れる。
阿龍の車が帰っていったと伊楠から連絡があり、魏海はうまくいったと笑みを浮かべる。
趙毅は明日朝の列車で明山を出ることに。呂云鵬は餞別に金の入っている銀行キャッシュカードと、薬物中毒から離脱するための薬の処方を書き記したUSBメモリを渡す。誰か薬を作れる奴を探すなり自分で研究するなりして治すんだ、と。趙毅は改めて、命を捨ててまで仇討をしなくてもいいんじゃないかと勧めるが云鵬はそれには答えない。趙毅はありがとうと言って帰っていった。
呂云鵬は夢瑶のいるマンション前にやってくるが、そのまま車内で夜を明かす。翌朝呉新河がやってきて云鵬に気づく。親し気に「叔父さん」と呼ぶ新河に云鵬はむっとする。今日も李玫を医者に診せにいく約束をしているので迎えにきたらしい。云鵬は夢瑶が小さい頃から父親代わりに世話してきた子で自分の子供同然なのだと話し、彼女のことを真剣に想うならしっかり守ってほしいと告げる。新河は必ず、約束すると答える。
売ったブツは広東の方へ流れたようだ。その消息を聞いてユーレイは王鵬の正体が李東であることには確信を持ったが、しかし問題は魏海だ。サソリがある人物を締め上げれば魏海が本当に王鵬のボスかどうかわかるだろうと言う。
呂云鵬は念のため趙毅の住んでいた部屋を訪れるが、なんとまだ趙毅はそこにいた。朝の列車で発ったはずではなかったのか!?詰問する云鵬に趙毅はゆっくりメシを食ってから行きたいから列車の時刻を変更したと言う。お前の身が危ないんだと云鵬は急かすが、趙毅は食べたらすぐ出発するからといい、結局云鵬は一緒に飯を食べ酒を飲みかわす。
趙毅は実は元警察官だった過去を告白する。任務ではなくほんの好奇心でクスリに手を出してしまい、すぐに止められなくなった。こんな自分が警察をやっていることが恥ずかしく自ら辞職した。貯金は全てなくなりこんなダメ人間になってしまった…。まっとうな職にありまっとうな生活を送っている者が"ただの好奇心"でクスリに手を出してはいけない、俺は誰よりもそれがわかっていると趙毅は話すのだった。
結局酔って居眠りし、夕刻に魏海の部下の孫警官が迎えに来た。趙毅は彼の車で駅へと向かう。が、途中でクスリの禁断症状が現れ、趙毅はトイレにかけこみ云鵬からもらった薬の最後の一錠を飲もうとするが手が震えて落としてしまった。耐えがたい苦痛が押し寄せる…。
なかなかトイレから出てこない趙毅を心配して孫警官は見に行くが、トイレには誰もいない。個室の窓が開いている。と、車が発進する音が。趙毅が車を奪って逃げたのだ。
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趙毅っておいしいキャラやなー。最後絶対死ぬと思う。つか正体明かしたってことは間もなく死ぬかも…。
って死にフラグを見立ててしまうの悪い癖。
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