「猟毒人」第十九集

魏海は呂云鵬がとっさに作ったあの筋書きに沿うよう急ぎ準備を始める。ボス役として喬立偉に協力を要請してみたが断られ取り付く島もないため自分がボス役として立ち回ることに。


サソリは早くブツをカネに変えて明山を出たい。王鵬のバックに誰がついてようがかまわないから早く取引したいとユーレイに訴える。ユーレイはじゃあブツを置いて先に逃げればいいと笑う。取引後必ずお前の口座に分け前を振り込んでやるよと。サソリはやっぱり待つと答える。

阿龍は先日王鵬の病室にやってきた母子が訳知りのように感じたと話す。彼女らから王鵬の正体を探ればいい…。


江伊楠は魏海が呂夢瑶のために作った偽の経歴を入れた封筒を渡す。その帰りに呉新河に会った。彼はこれから李玫を知り合いの医者に診せに行くことになっていると言う。

夢瑶は部屋に鍵もかけず、うずくまる母を前に茫然と座っていた。新河は彼女の父が亡くなっていたことを知らされる。

夢瑶が出掛ける準備をしに隣の部屋へ去った後に新河は机の上の封筒に目をやる。それにゆっくり手をかけようとしたその時、「だめ!これは秘密だから見ちゃだめ!」突然李玫が足で封筒を押さえつけ駄々っ子のように叫び出し新河は手を引っ込める。


医院から出てきた呂夢瑶の前に阿龍が現れる。そして呂云鵬の仕事に興味があるのなら連れて行ってやるぜと持ち掛ける。夢瑶は呉新河には母を送っていってもらうよう頼み自分は阿龍の車に乗り込んだ。阿龍の車が去った後を尾行していた陳童の車が追う。


病室の呂云鵬にユーレイから電話がかかってきた。「夢瑶という娘はお前の姪なのか。ウチの手下がお茶に誘ったっていうから一応叔父の許可をもらっといた方がいいと思ってなぁ。そろそろそっちへ着くころだぜ。」

云鵬は真っ青になって病室を飛び出る。病院の前に一台のワゴンが停まった。中から夢瑶が降りてきた。運転席の阿龍は云鵬を見てニヤリと笑い走り去っていった。

夢瑶は特に何もされなかった、ただ話をしただけだったと言う。すぐ後を追って来た陳童と急行してきた魏海も降りてきたが云鵬は魏海につかみかかる。お前ら警察は一体何やってるんだ!?だが魏海も警察にできることにも限界があると睨みつける。最良の方法今すぐお前が彼女を連れて濱江に帰ることだ!と。

だが夢瑶は私は帰らないと宣言する。魏海が作った経歴も頭に入れた、阿龍ともうまく話を合わせられた、私にだってできる。堂々として冷静に話す夢瑶を云鵬は唖然として見送る。魏海は彼女の警備を増員してできる限りの事はすると約束する。と、江伊楠はユーレイが趙毅から足を掴もうとしていた事を思い出した。もし趙毅が彼らの手に落ちたら真実を吐かされるかもしれない…。


魏海は趙毅を呼び出し明山を出て名を変えて遠い町で暮らせと告げる。それが呂云鵬の望みでもあると。お前を心配してのことだと。

退院してマンションに戻った云鵬は引き続き伊楠と暮らす、それはかつて彼が夢見た生活のようであった。しかし彼女の気持ちは…。云鵬は伊楠に、君にとって兄はどういう存在だったんだと問う。伊楠は笑って、好きだったと答えた。彼は警察学校の教官として全ての女子学生の憧れだった。一緒に仕事ができることになって嬉しかったけど彼は仕事の話以外は一切しなかった。ただひとつだけ印象に残っているのは、ある日彼が少し酒に酔って眼下の河に浮かぶ一隻の舟を指さし、蘇軾の「赤壁の賦」の一節を詠ったことだ。自分たちはこの広い世界でなんてちっぽけな存在なんだろう、と。

その時サソリから電話が。「明日例の場所で取引しよう、金を持ってこい。」


明日の取引でサソリのユーレイも一網打尽にする…この作戦は喬立偉が自ら指揮を取ることに。立偉は呂云鵬に何があっても警察の指示に従うようにと念を押す。そして呂夢瑶ら母子の安全は保障すると約束する。

 * * * * * 

ああ呉新河は動き出しそうで動かない…彼がラスボスかなぁ。キャラというかキャスト的に絶対最後に死ぬパターン、しかも自ら死を選ぶパターン。顔が善人だからさ…。

Chaoyang's Ownd

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