呂云鵬は江伊楠を連れて文娜に会う。文娜は早速取引の話を持ち出すが伊楠がその話はしないとぴしゃりと遮る。云鵬は伊楠がウチの"真の社長"で、彼女がうんと言わなければ取引はできないんだと苦笑する。伊楠は取引相手本人が出てくることが条件だと冷たく突きつける。焦った文娜は明日必ず連れて来るからと言う。
サソリと文娜はこのままのんびりしていれば本当に王鵬との取引のチャンスを逃してしまうとユーレイに訴える。ユーレイはケータイゲームに興じていたがサソリがあまりにしつこく言うので仕方なく明日取引しろと告げる。
翌日約束の場所へ行くが文娜は一人で現れた。帰ろうとする呂云鵬らを引き留めスマホを渡す。サソリと繋がっていた。サソリは身分を明かした上で慎重に事を運びたいだけでぜひ取引に応じてほしいと言う。文娜がサンプルとしてのブツを手渡す。そして一旦引き上げた。
車の中で伊楠はサンプルの入ったバッグを検める。そこには盗聴器と思わしきものが隠されていた。伊楠は魏海にメッセージで自分たちの会話が盗聴されると連絡する。
帰宅した呂云鵬はテレビをつけ、江伊楠はシャワーを浴びると言って風呂へ。テレビの音とシャワーの音で会話は聞こえない…その間に二人はどうするか相談する。サソリは王鵬の正体が李東であるか、伊楠が本当に李東の女であるかを疑っているのだ。云鵬はサソリを逃す手はないとこのまま芝居を続ける選択をする。
テレビを消し、伊楠はブツを検めるが云鵬はそれをつかみ放り投げる。伊楠は良いブツなので取引しようとしているが云鵬は相手が信用できず取引に反対しているという体の会話を交わす。「そもそもあいつらはカネを検めるでもなく俺達を検めてやがったんだ、俺達の何が解るっていうんだ?」そしてキスしベッドへ行こうと言ってバッグを隣の部屋へ投げ込む。その様子を聞いていたサソリは二人に不審な点はないと判断した。
露店で朝食をとっていると趙毅がやってきて、魏海から預かって来たボタン型の盗聴器を渡す。これを二人とも身に着けていればいつサソリが接触して来ても魏海側が把握できる。趙毅は昨夜の芝居が本当の愛人みたいだったと茶化して戻って行った。
伊楠は彼がまだ信用できない。サソリのブツをくすねたりしないかと云鵬に聞く。確かに…彼は魏海からマンションの合鍵を渡されているはずだ、まさかとは思うが…云鵬は急ぎ部屋に戻る。部屋にはやはり趙毅がいた。茫然とした顔でこちらを見ている。床にはクスリの袋が落ちていた…呂云鵬はつかみかかる。趙毅は逃げ出した。呂云鵬は追いかけ何度も何度も殴りつける。通行人が制止し警察を呼ぶぞと言ったためやっと手を止めた。
呂云鵬はもう金輪際お前とは関わらないと絶交を突きつけるが、趙毅はもう二度と誓いを破らないと懇願し、さらに、麻薬商の王鵬として芝居を続けるなら麻薬の質を確かめる者が絶対必要だと説く。確かにそれは一理あった。サソリのブツはどうだったんだと問うと、イマイチだったと言う。よく市場に出回っていて若者が手を出す"兵馬俑"と呼ばれる粗悪品のように感じたと。つまりサソリは云鵬がブツの真の価値を知るか試したというわけだ。確かにクスリについて知る必要がありそうだ…云鵬は趙毅に一通りのクスリを手に入れて来いと命じる。そしてサソリのバッグを外のゴミ箱に放り込んだ。
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め、めちゃくちゃ難しい回だった…専門用語が多すぎ。
ユーレイの手下の阿龍はモブっぽいくせにえらいイケメンやな思ったら「洪武大案」の皇太子・朱標だった。
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