「猟毒人」第十集

呂云鵬は慎重にサソリの後を追うが、突然背後から叩かれびっくりして振り向くとそれは趙毅だった。胸をなでおろすがその一瞬でサソリの姿を見失ってしまった。この辺りは古い集合住宅が立ち並んでおりどこへ入ったかわからない。


馬猴の店のクーラーボックスに入っていた肉の塊の中には小分けにされた包みが入っていた。サソリはこれを取りにくるに違いない。魏海は応援も呼んで店を包囲・監視する。だが趙毅からサソリが現れたと知らされ、そちらにも人を遣る。


呂云鵬は飲料水の販売を装って集合住宅の一戸一戸を訪れるがサソリは見つからない。この集合住宅を片っ端から訪ねるのは到底無理だ、趙毅は根を上げる。

サソリはここへ来るのに迷うことなく真っ直ぐ歩いて行った、つまり初めて来たわけではなく来慣れている、ということはここを張っていればまた姿を現すかもしれない。そこへちょうど集合住宅に空き部屋があるのを見つけた。空き部屋に入った呂云鵬は夜中に集合住宅周辺に監視カメラを取り付ける。


呂夢瑶は呉氏とほぼ毎日病院で顔を合わせるようになった。ある日呉氏から明日気晴らしに出掛けないかとデートに誘われた。

翌日、バレエのレッスン終わりに呉氏が迎えに来てくれた。夢瑶は着替えるために一旦家に帰る。呉氏には家に上がってもらって待ってもらった。呉は裕福そうな彼女の家の中を見回す。家族の写真が飾ってある。そこに写る二人の男性…その姿に釘付けになる。

着替えてきた夢瑶だがその時病院から母の急変を伝える電話が。二人は急いで戻る。母は既に眠っていたが発作を起こしていつもよりもさらに酷い暴れ方をしたらしい、腕には拘束帯が巻かれていた。気落ちする夢瑶に呉氏は心配して食べるものを買ってきてくれた。そして遠慮はいらないから何でも相談してほしい、呉さんなんてよそよそしい呼び方ではなく新河と呼んでくれと言うのだった。

呉新河は夢瑶に家族のことを尋ねる。そして彼女の母親の病が弟の死によって引き起こされた事、彼女の父親は仕事でもう長い間音信不通であることを知る。バレエは幼い頃から習っていて、でも母は最初は反対していた。それを説得して続けさせてくれたのは叔父さんだった…その話を聞いて先ほど家族写真に写っていた二人の男性のうちの一人が叔父であることを知るが、夢瑶はそれ以上叔父の事を話したがらなかった。


監視カメラの映像を前にうとうとしかけていた呂云鵬だがその時うめき声が聞こえてきた。隣の部屋にいる趙毅が体を掻きむしって悶えている。クスリの禁断症状が出ている!云鵬は趙毅を抱え起こす。俺のやった薬は!?傍らに落ちていた薬の瓶は空っぽになっていた。云鵬は急ぎ新しく作ったばかりの薬を持ってきて飲ませようとするが趙毅に噛みつかれた。激痛に耐えて趙毅の口をこじ開けなんとか薬を飲みこませた。しばらくすると趙毅は正気を取り戻した。ダメだとわかっても自分で自分を制御できない、自分の不甲斐なさと苦しさに申し訳ない申し訳ないと詫び続けるのだった。

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 趙毅はもう本っ当にダメな奴だけど、この彼を演じる徐洪浩は演技派だなぁと思う。

Chaoyang's Ownd

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