「猟毒人」第八集

足を痛めて戻って来た江伊楠を魏海は心配し、だから趙毅のような犯罪者を安易に信用すべきでないと言う。魏海が逐一伊楠の心配をするさまを見て陳童は私の心配もしてよとすねる。お前は怪我もしてないだろと言うと陳童は毎日魏海が伊楠に親切にするその姿が私の心に傷をつけるのと答える。


趙毅は古いが良い隠れ家を探して来た。さらに新しい携帯電話も買ってきて手渡す。裏切ってブツをくすねて死にかけたのは自業自得なのに病院へ運んでくれて、さらに更生所を出た後の事を考えて金も置いて行ってくれた呂云鵬に改めて謝罪する。そして江伊楠が云鵬の居場所を探して自分を訪ねて来ていたことを伝え、帰る家や家族があり金もあることは恵まれた事なのだからこんな所で危険を冒すのはやめて戻って平穏で幸せな日々を送ったほうがいいと勧める。それを聞いて云鵬は大金の入ったバッグを趙毅に渡し、この金でクスリから足を洗いまっとうな生活をして幸せになれと言って出て行こうとする。趙毅は引き留めバッグを返し、金ではなく本当にあんたの助けになりたいんだと主張する。お前には関係のないことだと云鵬は振り払おうとするが趙毅はその腕をつかみ「もう関係ないとは言わせない!」と声を張り上げる。


サソリは阿強を呼びつける。阿強は1時間後にサソリと会うことになったと魏海に報せる。非常に差し迫った様子だ、魏海は警察隊を率いて急行する。

現場のカフェへ入るがひと気がない。二階へ上がると廊下に血痕と血の付いたカードが落ちていた。それはかつて魏海が阿強に渡したものだった。阿強の身が危ない、魏海は警察隊に周辺の建物を全て押さえるよう指示を出す。その時、後ろの車の上に何かがどさりと音を立てて落ちてきた。血だらけになった阿強だった。その体には爆弾のようなものが巻き付けられている!

カフェの向かいから様子を窺っていたサソリは携帯でスイッチを押す。大爆発が起こった…。


阿強は元々裏社会の人間で魏海が潜入捜査していた時に知り合った。義兄弟の誓いを交わし、後に魏海が警察の人間だと知っても阿強は彼を兄貴分として変わらず慕ってくれた。今回の捜査でも義兄のためといって幾度となく情報を流してくれていたのだ。阿強のためにも絶対にサソリを捕まえる、たとえ警察を辞める事になっても…悲しみと怒りに震える魏海。


趙毅が昨夜戻ってこなかったことに呂云鵬は疑いの目を向ける。趙毅は飲みに行ってただけだと誤魔化すが問い詰められ、クスリをやりにいってたことを白状する。中毒が彼の体を蝕んでおり止められないのだ。云鵬は怒ってそんなに良いものならいっぺん持ってこい、俺に吸わせてみろと言うが、趙毅は絶対ダメだと言う。クスリは人生の全てを壊す、何もかも失い、死にたいくらいの苦しみを負って生きることになる、あんたの目の前の男のように…趙毅は目に涙を浮かべる。

更生施設では禁断症状を抑える医薬品を使って少しずつ体を慣らしていくのだが…それを聞いた云鵬は薬を探しに行こうと趙毅の手を引く。


防犯カメラの映像から呂云鵬と趙毅が薬店へ行った事が判明、魏海はすぐに調べさせる。云鵬は数十種類もの薬を購入していったようだ。魏海は云鵬が趙毅の禁断症状を抑える薬を調合しようと試みているのではないかと考える。彼は化学者だ、不可能とは言い切れないだろう。魏海はこれらの薬を用いて実際に薬が合成できるか科研室に問い合わせる。すると確かに麻薬中毒の治療に使われる医薬品に似たものを作ることが可能だと回答があった。


呂云鵬は半日かけて薬を合成し趙毅に渡した。今後クスリをやりたくなった時は代わりにこれを使えと。

趙毅はいつもの廃ビルにいるところを魏海に捕まった。この数日間云鵬と何をしていたんだと問われるが、何もせず云鵬はただ小包の伝票を見ていただけだったと答える。魏海は改めて、サソリを探そうとむやみに動くな、こちらの迷惑になると伝えろと言って去って行った。

云鵬が伝票を眺めていたという話を聞いた江伊楠は思い出した、呂云飛が最後に送った小包、それに何か意味が隠されている…?云鵬は復讐のためだけでなく云飛が遺した謎を解くために明山へ来たのではないか、そしてサソリは呂云飛が掴んでいたその何かを狙っているのではないか?だとすれば最も重要な手掛かりである伝票を所持する呂云鵬の身が危ういのでは!?

 * * * * * 

いやいやただのバケ学者がそんな簡単に薬合成できねーよ。よっぽど原料をキロ単位で買わんと…収率的にムリ。

この作品、麻薬などの違法薬物がいかに恐ろしいかということをかなり強調して描いていて、アウトローな物語かと思いきや逆に道徳的というかきちんとしてんだよね。まぁ当局の検閲があるからそういう所は強調しとかないと放送できなくなるんだろうけど。

Chaoyang's Ownd

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