「猟毒人」第七集

小六と呼ばれる牢内の一番若そうな男がいつもいじめられているのを呂云鵬は横目に眺めていた。ある時小六を呼びなぜいじめられているのかを問う。小六は魔が差して麻薬の世界に入ったことを後悔して自首し捕まったのだと言う。なので他の売人らからは裏切り者と睨まれているというわけだ。さらに小六は玉仁堂の元にいたためサソリにも会った事があると言う。そして金をくれたらサソリの居場所を教えると持ち掛けるのだった。


呂云鵬は江伊楠と魏海に面会し、ここから出してもらえるなら濱江へ帰ってもいいと思うと告げる。急な心変わりに江伊楠と魏海は疑いの目を向けるが、云鵬はここの劣悪な環境で冷静さを取り戻したのだと言う。魏海はまた彼が騙そうとしていると反対するが、伊楠は酌量の申請書を検察庁に提出し云鵬は釈放された。間違いなく濱江へ帰ってもらうために魏海は部下の車で駅まで送らせ、さらに陳童には彼が自宅の門に入るまで間違いなく見張っていろと命じる。

駅へ向かう車の中で云鵬は気持ち悪くなってきたと言い酔い止めの漢方を飲んだ。そして皆には梨や水を勧める。しばらくすると皆お腹が痛くなってきた。云鵬は酔い止めを飲んだせいか大丈夫なようだ。心配ではあったが運転手に云鵬を見張ってもらうよう頼んで皆公衆トイレに駆けこむ。そして彼らが戻って来るとそこには眠りこけた運転手、そして云鵬の姿はなかった…。

警察官が三人もついていながらまんまと逃げられるとは!魏海は憤慨する。病院で診てもらったところ腹痛の原因は梨と水だった。梨は胃を冷やす性質があり、そこへ日光にさらされて熱くなっていた水を飲んだことで胃が急に温められたため不調を起こし下痢したのだろうと。酔い止めの漢方には健胃効果があるため呂云鵬には症状が出なかったのだ。実は梨も酔い止めの漢方も呂云鵬から頼まれて陳童がわざわざ買ってきたものだった。ペットボトルの水が車内で温められることも計算ずくだったのだろう。


呂云鵬は単身濱江へ戻って来ていた。病院へ行き入院している李玫の様子をそっと窺う。姪の呂夢瑶は元気になってバレエを続けているようだ。

呂夢瑶の元にメール便が届いた。差出人は呂云飛となっている。中には手紙と銀行のキャッシュカードが。

江伊楠のスマホに夢瑶から電話が。父からメール便が届いたが父に何度電話をかけても出ないと。彼女はまだ父が死んだことを知らないのだ…。伊楠は云飛が仕事で忙しくまだしばらくは帰れそうにないとしか言えなかった。メール便を送ったのは云鵬に違いない。伊楠は夢瑶に叔父さんに会ったのかと問うが、夢瑶は目覚めてから一度も叔父には会ってないし会いたくもないと憎しみの言葉を口にし、伊楠は心痛める。


呂云鵬は明山へ戻って来るつもりだろう。会社やホテル、銀行を厳重に張っていれば奴は身動きできないはず。そうなるとおそらく趙毅に連絡を取るはず…江伊楠は薬物中毒者の更生所に収容されている趙毅の元へ。もし本当に呂云鵬の友人として彼を助けたいなら警察に協力して彼の身柄を確保してほしい、それだけが彼の命を救える唯一の方法だと説く。趙毅は協力する代わりにここから出してほしいと言う。伊楠は趙毅を連れ出し、さらに金を渡して呂云鵬を見つけられたらさらに倍額払うと約束する。


呂云鵬は小六に言われた場所へとやって来た。が、そこへごろつきらが現れる。彼らは小六に金を貸していると因縁つけて云鵬を取り囲む。云鵬は隙を突いて逃げ出した。

一方、趙毅は云鵬がいるかもしれないと言って下町の古い住宅街へと江伊楠を連れてきた。そして尿意をもよおしたと言い伊楠が目をそらしている隙に逃げ出した。

云鵬は狭い住宅街を必死で逃げるがついに捕まり殴る蹴るの暴行を受けるさらに全財産が入ったバッグを奪われそうになるが、そこへ趙毅が逃げ込んできた。襲われているのが云鵬で金を奪われそうになっていると気付いた趙毅は鉄パイプを持って殴りかかる。隙を突いて云鵬は催涙スプレーをごろつきらに吹きつけた。

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おおっ前回調合していたのは催涙スプレーだったのかぁ。納得納得。

催涙スプレーごときでマジもんのヤクザに対抗しようとしてたなんて、いかにも一般人が考え付きそうで逆に違和感なくて良い。

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