魏海の上司の喬立偉がやってきて、ある小包を調べてくれと言う。地中海という名で喬宛てにもう三度も送り付けられている小包の中身は麻薬だった。この地中海という人物の目的は一体何なのか…。
呂云鵬はキジの仲介で麻薬商の袁に会う。サンプルとして10包の麻薬を手付金と取り交わし、後日工場跡で取引することとなった。この取引にサソリが現れるかも…もちろんその時は殺す!
ホテルへ戻り麻薬の入ったケースを開ける。よく見ると9包しかない。まさかあの野郎くすねやがった…!怒った云鵬が趙毅の部屋へ突入すると彼は麻薬中毒で痙攣を起こしていた。云鵬は趙毅を救急車で病院へ運ぶと自分は戻って取引の準備を始める。
呂云鵬が一人で工場へ行くと、キジと袁、その仲間らが待っていたが、手ぶらだ。ブツはどうしたと訊くが、キジはブツはないと答える。お前がサソリを狙っていることは分かっている、だがこの世界はそんなに甘くはないんだ、キジが合図すると男らが一斉に云鵬を取り囲んだ…。
趙毅が病院に担ぎ込まれたと知って魏海は駆け付けるが呂云鵬は立ち去った後だった。趙毅から袁との取引があると聞き出した魏海は警察隊を動員してその工場へと突入する。工場の裏手でキジと黒服の男らが何かを埋めている。「動くな!警察だ!」魏海は威嚇射撃し男らを全員拘束する。そして生き埋めにされそうになっていた呂云鵬を救出した。
呂云鵬が殺されそうになってたと知って江伊楠は激高する。魏海は全て自分の一存でやったと認め謝るが伊楠の怒りは収まらない、この事は上に報告すると言い放つ。聞く耳持たない様子の伊楠に魏海は呆れて呂云鵬の取り調べに向かった。
呂云鵬には麻薬の譲受販売使用の容疑があると追求するが、云鵬はそんなことはしていないと言う。そして自分はただキジの麻薬取引の証拠をつかみ提供しただけで捕まるどころか褒められてしかるべきだと言い出した。もしや…地中海というのはお前か?魏海の問いに云鵬はニヤリとしてうなづく。魏海はしかし趙毅が中毒した麻薬はお前が持っていたもので彼への譲渡であり、犯罪として成立すると告げる。
江伊楠は云鵬に繰り返し死んだ人より生きていかねばならない人のことを考えて、一緒に濱江へ帰ろうと説得するが、云鵬は「お前達を信用できない」と突っぱねる。取調室から出て来て涙をふいている伊楠に魏海はやはり云鵬には数年でも刑務所に入ってもらって頭を冷やしてもらうのが一番いいと言う。その間に自分たちがサソリを捕まえれば彼の気持ちにも応えられる。
呂云鵬は裁判にかけられ刑務所へと入れられた。牢内には見るからに堅気でないいかつい男ばかりがいる。皆麻薬で捕まった売人たちだった。同じ業界だと言う割に見かけない顔だと言われ云鵬は明山に来てまだ間もないからだと答える。明山へ来たのは売買のためではない、人を殺るためだ、と。誰を殺るつもりだったんだと聞かれ、サソリだと答える。すると男らはみな押し黙って離れて行った。
江伊楠の申告で魏海が処分されることがあまりに不公平だと陳童は目を潤ませている。彼は警察学校を卒業し麻薬捜査課に配属されてから何件もの危険な潜入捜査を経て今の地位を取得したのに、その苦労を解ろうともしないで…。あの軽いノリの魏海が実は努力家だったことを陳童から聞かされ伊楠は激高したことを反省し、彼を飲みに誘って今までの態度を謝るのだった。そして6年ぶりに思い切り飲み明かす。
酔っぱらった伊楠は、卒業してから6年間ずっと呂云飛の秘書として彼の家族を守って来た、すでに自分は呂家の家族の一員であり、その大切な家族を失ったことが耐えられないと魏海に心の内を吐露する。
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主人公が化学者という設定が生きてきそうで来ないんだよなぁ…。ニトログリセリンの時はベタだなぁと思ったけど、今回は一体何をしようとしてたのか全く謎。
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