男は趙毅と名乗り、飯のお礼をすると言う。彼が空港の警備員だというのは本当で、呂云鵬を監視カメラの死角へと連れて行くとパソコンでカメラにアクセスする。
同じ頃、江伊楠らも空港に来ていた。監視カメラの映像を確認する。と、呂云飛がパスポートチェックを受けている時に横で電話をしている坊主の男が写っている。拡大してみると、それは呂暁峰を射殺したあの黒服の男に違いなかった。
一方の云鵬は監視カメラにくっきりと写る兄の姿を見ると悲しみがこみあげて来てそれ以上見ていることはできなかった。
趙毅は気落ちしている呂云鵬が気になって付いてきた。そして金さえもらえば何でも手伝うと言う。云鵬はこの男があまり信用できないものの金を渡してとりあえず中古車を手配するよう頼む。
云鵬のスマホの留守電には江伊楠からの伝言が入っていた。どこにいるの、あなたの気持ちはわかるけど今は復讐の時じゃない、どうか早まらないで…何本もの伝言が入っていた。何度もコールがあるが云鵬は鳴らしっぱなしにする。
魏海が呂云鵬のスマホの電波を追って明山ホテルにいることを突き止めた。江伊楠も急いで明山ホテルへ行くが呂云鵬は立ち去った後だった。しかもホテルを出た後はスマホの電源を切ってしまったようで消息がつかめない。伊楠はため息をつく。警察の権限で呂云鵬の銀行口座を凍結したが、どうやら云鵬はその前に金を引き出してどこかに偽名の口座を作ったようで銀行を張っていても姿を現さなかった。
苛立つ江伊楠に対して魏海はいつも通り部下と飲みに行く。その様を見て江伊楠はちゃんと仕事をしろと怒るが、魏海はしっかりあの防犯カメラに写っていた坊主頭がこの辺りを締めるヤクザ・玉仁堂の一人、通称"サソリ"であることを突き止めていた。玉仁堂には五毒と呼ばれる輩がいる。それぞれがヘビ、ヤモリ、サソリ、クモ、ムカデの刺青をしているためそう呼ばれているのだ。そして"サソリ"は人を殺すごとに自分の体に刺青を彫り足すらしい。もし"サソリ"が呂云飛を殺したのならば近日中に刺青屋を訪れるだろう。
趙毅は呂云鵬の羽振りの良さを見てそんなに金があるのなら宅配業者を会社ごと買い取って従業員に人探しをさせればいいと提案する。明山の宅配業は不況でどこも倒産しかけだから簡単に買い取れると。云鵬はその話に乗る。早速従業員に呂云飛の写真を配り、発見したら多額の報奨金を出すと約束する。
呂夢瑶の意識が戻ったとの報せ。江伊楠は一旦濱江へと戻る。
夢瑶は弟があの日死んでしまった事実を聞かされる。叔父さんが花火をしようなんて考えるから、弟は死んでしまった!泣きわめく夢瑶を伊楠は必死になだめる。
ある日突然スマホが使えなくなり、デスクを開けると現金が減っている。趙毅が勝手に呂云鵬の金を使っていたのだ。云鵬は怒り趙毅を殴りつけるが、趙毅がサソリの消息を掴んだと言い出し手を止める。ある刺青屋の主人からサソリという名で今日の二時に予約が入ったと報せがあったと言うのだ。その時間に刺青屋で待ち伏せていると、確かに坊主頭の男がやってきた。云鵬はドライバー(アイスピックかも?)を手に男の後を追いかける。が、男は振り返ると拳銃を向けた。それは防犯カメラに写っていた男ではなかった。人違いだったと云鵬は膝をつくが、男は引き鉄を引く…。
三か月後。 魏海の元にあの白骨死体のDNA鑑定の結果が出たと連絡があった。
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このヒロイン公安のくせに感情的になりすぎて仕事できないタイプだよなあ。まぁドラマだから仕方ないけど。
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