曹仁は兵を率いて宮殿へ。皇后は謀反を起こす気かと逼る。曹仁は刺客が唐王妃ではないかと突きつける。刺客は怪我を負っている、着物を脱いで負傷していないことを証明して見せろと。とんでもない辱めだと皇后は怒るが曹仁は剣を抜いて唐瑛に迫る。そこへ劉平と荀彧が戻ってきて曹仁を捕らえよと命じる。曹仁は唐瑛の服を切り付けたがすぐに拘束される。唐瑛は公衆の面前で肌を見せられるという羞恥に耐えられないとその場で首を切り崩れ落ちる。宮殿へ許可なく押し入り王妃を脅迫するなど前代未聞、荀彧はすぐに曹仁を連行させた。
その様子を屋根の上から見守っている人物がいた。曹操を襲った黒装束だ。仮面を外したその正体は、徐福であった…。
結婚式で唐瑛の姿が霧のように消えてしまうという悪夢で司馬懿は飛び起きる。牢の前を曹仁が連行されて行くのが見えた。そして兵士らが、曹仁が宮殿へ攻め入り唐王妃が自害したと噂しているのを聞く…。
劉平は朝臣を召集し、昨晩の事件について言及する。朝臣らは皆曹仁が謀叛の罪に値すると口を揃える。
してやられた…曹操はすぐに参内し、王妃を餌にして曹仁を罠に嵌めるとは卑劣極まりないと突きつける。劉平は曹仁が王妃の着物を切って辱めたのは事実だと淡々と答える。そして丞相が司馬家を解放すればこちらも曹仁を解放しようと持ち掛ける。そうすれば今後は協力することを約束すると。協力?今更協力だと!?曹操は笑う。劉平は曹操と対等の協力関係を要求する、曹操に許都から出ていけ、と。
曹丕が目を覚ますと曹操が傍らに座っていた。自分の事を心配してくれたことに曹丕は涙する。戦った賊が男であり唐王妃ではなかったと聞いて曹操は驚き苦笑する。お前がもう少し早く目覚めていれば結果は違っただろうに…。
曹操は息子に、司馬家を解放し鄴城へ居住を移すことになったと告げ、お前は副丞相として転居の指揮をとれと令書を手渡す。
劉平は釈放された司馬懿を連れて弘農王の祠へ。弘農王妃・唐瑛は弘農王に陪葬されることになる。棺に納められた唐瑛の遺体を見て司馬懿は涙する。これもみんな、お前が世界平和だといって曹操を仕留めなかったせいだ…司馬懿は劉平を睨みつけ、これからは各々が信じる道を行くと決別を告げるのだった。
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司馬懿も見切りが遅い!劉平を見捨てる見捨てる詐欺や。でもコイツの動機が恋した女のためっていうのが物語として安上がりなんよなー。
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