「三国機密」第四十五集

卞夫人、曹丕、曹植、曹節の四人で食事をとっている時、曹節は母に「愛は規則に縛られないという詩があるけれど、もしある人が兄のお嫁さんの事が好きになったら、それは許されるのかな。」と尋ねる。曹植はぎょっとして、くだらない市井の噂話を持ち出すんじゃないと叱る。曹節はすねて出て行った。驚く母に曹丕は曹植の事じゃないよと言う。まさか弟が甄宓の事を好きだなんてそんな話じゃないよ、と。


曹節は皇后に会い、郭嘉の遺書によって陛下と皇后が本当の夫婦ではないこと、陛下が本当の陛下の双子の弟だということを知ってしまったと告げる。自分の他に曹丕、曹植の二人の兄が知っていると。皇后は蒼白になる。

同刻、曹植も劉平を書庫へ呼んで、郭嘉の袋を差し出し真相を知ってしまったと告げる。しかし自分は陛下を本当の陛下として支えていきたいと拝礼する。だがそこへ突然曹操が現れた!曹操は曹植を殴りつけ劉平を睨みつける「わしを騙しておったな!」だが劉平は平然として郭嘉の書を見てみるとよいと促す。曹操は袋の中から書を取り出して読み、目を見開く…。

劉平は自分が先帝から遺詔によって帝位を譲位された正当な皇帝だと言う。だが曹操は劉協だと偽って玉璽を思いのままにしていたことは事実だと突きつける。しかし劉平はその郭嘉の書を根拠にするというのなら、その書が皇帝を侮蔑する意図を示す証拠となると返す。そこへ満寵が司馬懿を拘束し温県の司馬家全員を捕らえるため兵が向かったとの報告が。「証拠というのなら、楊平の兄上に聞いてみようではないか。」曹操は劉平に同行を促す。

劉平の目の前で司馬懿は拷問を受けるが楊平は死んだと言い張った。三日後には温県の司馬家も連行されて来て再度尋問が行われる。こうなったら皇帝の名で挙兵し曹操と戦うしか…焦る劉平を皇后が引き留める。まだ三日ある、絶対に何か方法があるはずだ。


曹操は曹植に怒りをぶつけるが曹植はなおも劉平を庇い続ける。人々に平和な暮らしを与えるために曹家は漢皇室と協力するべきで曹家が私利私欲に走るべきではないと言い切った。曹操は曹植に手を振り上げるが、その手を力なく下ろす。「わしは本当にお前を後継者にするつもりだったのに、お前には、本当に失望した。」そう言って肩を落とし帰っていくのだった。


曹操は曹丕、曹仁、満寵を呼び郭嘉の書を見せる。曹仁はすぐに兵を出して楊平をひっ捕らえるべきだと言うが、そんなことをすれば曹家が叛乱を企てたという口実を作らせるだけだと曹丕が止める。曹操は即刻城門を閉じ宮殿を封鎖し、司馬家から証拠を吐かせるまでは劉平には今まで通り敬意を払えと命じる。曹仁、満寵を下がらせた後、曹操は曹丕に言う。「弟が先に侯に封じられてさぞ悔しかったろう、だがお前はわしの子の中で最もわしに似ておる、この意味がわかるな。お前はあの司馬懿を随分と気に入っていたようだな、今が一番大事な時だぞ…。」

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いい引き!クライマックス並みな。でもいまいちインパクトに欠けるのはなぜだろう。曹操が意外と怖くなさそうだからかな。

Chaoyang's Ownd

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