劉平は任紅昌を運び込むが傷は深く助からないだろう。駆け付けた郭嘉の腕の中で彼女は事切れた。郭嘉は慟哭し血を吐く。皇后はすぐに冷寿光を探しに。そういえば彼も王越に殴られ負傷したのだ。
冷寿光は書庫にいた。血を吐きながらやっと目的の書を手にする。皇后が発見し彼を抱き上げるが、冷寿光は皇后にその書を託し、側に仕えることができただけで幸せだったと言って息絶えた。
任紅昌を失いさらに体調が悪化した郭嘉の元に曹丕が見舞いにやってきた。郭嘉はいつから王越に師事していたのだと突きつける。曹丕はかつて命を狙われた王越に師事するわけがないと笑ってごまかす。
冷寿光が最期に皇后に託したのは華佗の書だった。劉平は書に従い郭嘉の治療を試みるが郭嘉は日に日に弱っていく。曹操が見舞いに来て、必ず王越の片棒を担いだ裏切り者を捕まえると言うのだった。郭嘉は曹操と二人だけで話がしたいと言う。
翌朝、曹操は病人らを盧竜に残し主軍を率いて烏桓へ向かった。長居しても病の兵は増え糧食は減っていくばかり、今は一刻も早くこの戦いに勝利する事。速戦速決を郭嘉は提じたのだ。
楊修は密かに伏完に会いに行き、今が曹操を倒すチャンス、胡軍を使って盧竜を攻めれば曹操は退路を断たれると唆す。伏完は曹操の元に下ったはずのお前が今更漢皇室のためと言い出すのかと疑いの目を向ける。楊修は曹操のためでも漢皇室のためでもないと言う、これは郭嘉や司馬懿に勝つためだ…!
死期を悟った郭嘉は曹節に小袋を渡す。もし盧竜に攻めて来る者があればこの袋を開けなさい、と。そしてもう一つ小袋を渡す。「この中には天下の重大な秘密が書かれている、もし将来あなたのお父上と陛下がどうしても折り合わなかった時、天下にこれを示して何が正しいかを民に選ばせなさい。」
郭嘉は劉平に、自分が死ねば胡軍が攻めて来る可能性があり充分注意するようこと付ける。そして曹操や陛下に出会えたことは最大の幸せであり、そしてこれから補佐して行けないのが最も悔やまれると言ってふらふらになりながらも拝礼する。
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郭嘉の死ぬ死ぬ詐欺っぷりが酷い!登場時から死にフラグ立ってたのにこんなに長生きするとは思わなんだよ、あと何話居座るつもり?!
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