参内した曹操に劉平は司馬家を助けるため取引をしようと言う。出征の際に気になるのは許都でまたクーデターが起こることだろう、ならば私がまたお忍びで司空について行こう、と。
曹操は笑い、今日はこの目で確かめられてよかったと言う、天子の椅子に座る今の陛下が一体どのようなお方なのかを…。
夜が明けた。満寵は自分に構わず殺せと命じる。楊修は兵に号令をかけるが、司馬懿はまず自分から殺せと進み出る。その時曹丕が駆けこんできた。曹操の命令書を携えて。そこには司馬懿の官渡での活躍に免じ司馬家を赦す、司馬懿はその才能を国に役立てるため文学掾に復帰せよ、とあった。
司馬懿は楊修に向かい、親族の恩を忘れ父に背く不孝者と誹る。楊修は逆上し剣を司馬懿の腹に突き刺した!傷は浅かったが、司馬懿は左足が動かないと言い出した。
車椅子に乗せられて許都へ連れてこられた司馬懿。楊修と郭嘉が治療と称して鍼を打たせるが司馬懿は平然を装う。腹を刺されたのに足が動かぬなど聞いたことがない、曹操に仕えたくがないために仮病を使っているのだろうと郭嘉は逼る。その時、劉平が冷寿光を連れてやってきた。そしてその鍼は治療ではないと医者や郭嘉らを追い出す。
足が動かないというのはもちろん嘘だ。劉平はほっとする。曹操と共に出征すると聞いた司馬懿は充分注意するようにと心配する。
唐瑛のために宮殿の近くに新たに住まいが作られた。郭嘉は王妃をぼろ屋敷に住まわせるわけにはいかないからだと言うが司馬懿に対する人質であるのは明らかだ。
曹操は郭嘉に今回の陛下の案をどう思うかと尋ねる。郭嘉は官渡の時は確かに協力してくれましたが、と答える。わしは袁紹とは違う、曹操は言う。「本気で協力したいと思っているならば、彼には誠意を見せてもらわんとな。伏皇后を廃し、わしの娘を娶らせる…!」
曹丕は司馬懿を自分の参謀にしたいと父に申し出たが、曹操はお前にはまだ早いと言う。あいつを制御できる力量がお前にはないと。それでも曹丕は、司馬懿に直々に力になってほしいと頼む。司馬懿は歩けないのに無理だと答える。曹丕はお前は陛下の前では立てるのに?と逼る。司馬懿は自分にとって王朝など関係なく、ただ自分の道を生きるだけだと突っぱねる。
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司馬懿もキャラがブレてる。今までの彼の行動からすると今更こんなセコい手使うはずがない。史実に近づけようと無理しすぎなような。
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