劉平は曹操と共に許都へ凱旋する。司空府に戻った曹操から陛下の様子はどうだったか訊かれた卞夫人は、噂と違ってしっかりした意志をもった子で、しかも息子を救ってくれたのですよと嬉しそうに答える。
満寵が董承のクーデターの報告書と司馬懿の動向をまとめた報告書を大量に持ってくる。わしが留守の間に陛下も許都も随分と変化があったようだな…曹操はニヤリとする。
温県。戻って来た弟が"唐王妃"を妻にしたと聞いて司馬朗は仰天する。もちろん父・司馬防も激怒する。不敬にもほどがある、と。しかし唐瑛が自ら希望して連れて来てもらった事、皇室の争いとは無縁の静かで穏やかな暮らしを望んでいることを訴え、司馬防もついに受け入れた。
劉平は崔琰を呼び朝臣になってほしいと頼む。彼に曹操の配下につけというのは酷だが、河北の復興のためでもあり、曹操の勢力が圧倒的になってしまう朝廷で一人でも漢皇室に味方してくれる人材が必要なのだ。崔琰は陛下の意志を汲み承諾する。 許都衛の報告書を全て見終えた曹操は郭嘉を呼ぶ。留守の間に随分と漢皇家が動いたようだが、司馬家が随分と深く絡んでいる。なぜ調べない?郭嘉は司馬懿については調べたが当主の司馬防は曹操の友人であるので、と答える。裏切り皇家と結託する奴が友人だと!?曹操は怒鳴りつける。そしてこう言った「楊平とやらは、どこにいる?(楊平何在)」
郭嘉は司馬家に「楊平何在」の四文字だけを書いた文を送りつける。そして任紅昌にこの事を劉平に伝えるようにと指示する。
修復された宮殿は火事になる前とそっくり同じに作られていた。皇后は無事戻って来れたお祝いといって普段は飲まない酒をすすんで飲む。この部屋はどうしても先帝・劉協を思い出すのだ。未だ劉協を皇帝として祭ることもままならない。やりきれない様々な想いに沈む皇后を劉平はそっと抱きしめるのだった。
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なんかもうこの期に及んで劉平の正体どうでもいいような気がするけど。結局は正当な血筋なわけだし。皇帝なんて本物だろうが偽物だろうが曹操にとっては関係ないのでは…。
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