潘揚は彼を処刑することはできないと言う。彼は天子であるから…。その言葉に場は騒然となる。王越が呼び出されるが彼も確かに劉平が皇帝であると認める。皆一斉に膝をつき拝礼し、袁紹もしぶしぶ拝礼するのだった。
劉平の命令で唐瑛は解放された。袁紹は郭嘉の言う通り心の狭い人間だった、彼に天下を任せることはできない…まずは曹操劣勢のこの事態をどうするかだ。
曹操軍の糧食が残りわずかであることを知っている袁紹軍は、許攸に偽の投降をさせて袁紹軍の糧食庫が烏巣にあると知らせる、曹操軍はそれを奪いに烏巣にやってくるはず、そこを完全に叩きのめすという計画を立てていた。蜚先生は自信満々だが許攸は曹操がそう簡単に引っかかるだろうかと不安だ。失敗すれば自分の命はないのだから。
やって来た許攸に劉平は偽の投降ではなく本当に投降すればよいと手紙を渡す。袁紹軍の本当の糧食庫を襲わせればよいと。
袁紹が皇后・伏寿を連れてきた。彼女自らやってきたらしい。
劉平は皇后にこの戦いは袁紹が敗けると言い、そして既に許攸に策を与えたことを告げる。まさか曹操に勝たせる気かと皇后は激昂する。今まで苦労してきたのは全てあの曹操を倒すためだったのに!しかし劉平は袁紹が勝てば漢皇家は再び顧みられることなく天下は彼の帝国になると説き、今はどうか耐えてほしいと彼女を抱きしめる。劉平はなぜ郭嘉が彼をお忍びで官渡へ行かせようとしたのかやっと理解できた…。
許攸が投降し袁紹軍の糧食庫の場所を知らせてきた。曹操は自ら出陣すると言っているようだ。となると曹丕と曹植が留守番か。彼が出陣した後がチャンスだと司馬懿は楊修に告げる。
司馬懿は準備に慌ただしい陣営内で軍馬に足袋をつけている一隊を見かける。リーダーらしい老将に訊くと今から食料を調達に行くという。足袋をつけているということはこっそり盗み出すつもり…見つかれば処刑は免れないしこれが曹操の密命だとしても彼は知らぬふりで処刑し口封じをするだろう、やめた方がいいと言う司馬懿にしかし老将は、戦において正しい事間違った事の違いがわかる者がどれだけいようかと笑い兵を率い出て行った。曹操の元には変わった者が多いなと呆れるが、ふと気付いた、今のは曹操本人ではないか!?ということは…劉平は曹操を殺す気がないのだ!急ぎ許攸の元へ。許攸は司馬懿に劉平から預かった手紙を渡す。それを読んだ司馬懿は憤慨して机を踏み割る。
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おおーっ曹操、満を持しての登場。かっけー。いいじゃんいいじゃん。
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