「三国機密」第二十三集

夜通し走って来た劉平、伏寿、曹丕は廃村にたどり着く。長い戦乱で多くの百姓らが故郷を捨てて逃げ、このような廃村となった。

曹丕は伏寿に思慕を向ける一方で伏寿は仇人の息子である曹丕に敵意を向ける。劉平は今は生きるために協力するべきだと伏寿と説得する。

曹丕は自分は父のいる官渡ではなく鄴城へ向かおうと思っていると話す。袁紹の勢力状況を見るいい機会だと。劉平は共に行こうと言う。元々は袁紹の意志を確認するのが目的、虎穴に入らずんば虎児を得ず、だ。

廃屋でひと休みするが、ふと曹丕は人の近づく気配を感じ劉平らを避難させる。だがやってきたのはまだ幼い少年。この家に住んでいた子供だった。村から逃げた時に置いてきた剣を取りに戻って来たのだ。少年はこの剣を持って戦に出て功を建てるのだと言う。従軍すれば厳しい徴税が免除になり家族が楽になるから、と。曹丕は自分の短刀を渡し、これを持って曹操の元へ行けと励ますのだった。

鄴城へ向かう道中で今度は老人に会った。そしてこの辺りで少年を見かけなかったかという。さっき会った少年なら曹操の元へ行ったと答えると、老人は今までも息子たちが皆戦に駆り出され骨となって送り返されて来たとおいおい泣くのだった…。


司馬懿は審栄を酔い潰し令牌と牢獄の鍵束をこっそり盗み出し唐王妃を助けに行く。鉄の扉は開いたが、しかし彼女の手足に繋がれている鎖はこの鍵では解くことができなかった。唐王妃は今や曹操にとっては叛賊、劉平らにとってはスパイ、袁紹にとっても裏切り者となり、ここを出られても居場所はもうないのだと告げるが、司馬懿は温県に来て自分の妻になればいいと彼女を抱きしめる。


劉平らは鄴城にやってきたが、城は旧区画と新区画にわかれておりスラム化している旧区画では食べるものがなく略奪が横行しているひどい有様だった。新区画は貴族らが生活しており許都にひけをとらない賑やかさだ。書生らが袁紹が勝つか曹操が勝つかと盛んに議論している。劉平はそこで皇帝・劉協が幼いながらにして百姓らのための政策をしいたことを説き本当に国のための政治をするのは皇帝だと論じた。その新鮮な論説に書生らは喝采を浴びせる。その中で伏寿は父・伏完の弟子である盧毓を見つける。こっそり正体を明かし、陰ながら劉平を守るよう依頼する。


書生らにもてはやされる劉平を見て審栄は気に食わないといちゃもんを付けに行く。遠目からそれが劉平であることを知った司馬懿は苦笑しながらも審栄を行かせる。まったく劉平め、面倒事の中心にはいつもお前がいるな…。

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まだまだ続くマンガ的展開。 伏線はたくさん敷いてるのになかなか動き出さないな。貂蝉ねえさんにはかなり期待してんだけど。

Chaoyang's Ownd

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