劉平は親征の詔を書くためと言って古い書庫へ。そこで母の王妃の記録を見つけた。母はどんな人だったのだろう…どきどきして書を開くが、書にはたった数行しか書かれていなかった。その時どこからかひそひそ話が聞こえる。劉平は息を殺し身をひそめる。その声は唐王妃だった。そして彼女は袁紹の使いと話していた「私が陛下の真意を聞いてきます、親征はさせません。」彼女が袁紹のスパイだったのか…。
後ほど訪ねてきた唐王妃に本当に親征するのか問われた劉平はただ思い付きで言っただけで荀彧にも反対されたよと苦笑してみせる。
唐王妃から弘農王の法事を行うとの報せで劉平は弘農王の祠へと出かける。やはり郭嘉が待ち構えており、知らせたいことがあるので一緒に行きたいと申し出る。車の中で、郭嘉は楊修を官渡の前線へ送り込んだと話す。これで袁紹とも連絡はとれまいし戦場で功を挙げて罪を償えばよいと。そして郭嘉はやはり劉平が親征を言い出した意図を読んでいた。劉平は何も知らないふりをする。
弘農王の祠に着いたがその門の内外には沢山の矢が射かけられていた。郭嘉はニヤリとして中へと案内する。祠の中も襲撃された跡。「唐王妃に何をした!?」郭嘉を問い詰めるが彼は今来たばかりだからわかりませんとしらばっくれる。そこへ満寵がやってきて、「袁紹の手先を追ってここまで来たが手先は唐王妃を連れて逃げた」と報告する。
戻って来た劉平は唐王妃が袁紹のスパイであること、そして郭嘉もそれを知って彼女を襲撃したことを皇后に伝える。いきさつを聞いた皇后は郭嘉がきっとわざと唐王妃を逃がしたのだと指摘する。ともかく今は連絡を待つしかない。
唐王妃と彼女の仲間の潘揚を匿ったのは許都の司馬家ゆかりの商店だ。張店主は温県の司馬家へ行き事の次第を伝える。やはり郭嘉の行動は驚くほど素早い…司馬懿は官渡へと運ぶ糧食を燃やせと指示する。今回郭嘉は二か月分しか糧食を運ばせていない、間もなく決着がつくと読んでいるのだ。だがその糧食がなくなればどうする?さすがに奴も許都でのんびりしているわけにはいかなくなるだろう…。
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楊修がこんなに早く敗退することになるとは思わなかったな…。復活を望む。
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