孔融から弟子を殺したと弾劾される郭嘉だが、平然としてなぜあの夜に趙彦が司空府を訪れ出てきた時に舌を切っていたのだろうと劉平に問いかける。劉平はそれよりもあの時に郭嘉が都衛兵を引き連れて司空府を取り囲んでいた方が気になると返す。郭嘉はニヤリとして、もしお望みなら楊修を近衛に戻せばいいと提じる。ただ董承のクーデターが失敗したのは彼のせいで、近くに置けばいつ寝首をかかれるかもしれませんよと付け加えて。
投獄されている董承を劉平は見舞う。畏れ入り平伏する董承を劉平は助け起こし、必ずここから助け出してやると約束する。面会を終え出てくるとそこでは郭嘉の配下が楊修に剣を突きつけていた。袁紹の元へ遣った使いが連れてこられた。郭嘉は劉平の前で楊修の内通の罪を突きつける。
これで陛下の手足は切った。にんまりする郭嘉に満寵が先程陛下が董承に「必ず助け出す」と言っていたのを盗み聞きしたと伝える。まさか、それが本心なら無邪気にも程があるが、もし方便ならば、我が陛下はなかなか進歩されたと言うべきだ…。
劉平は捕まった楊修の身を案じるが、皇后は楊家は今までも数々の苦難に遭っておりしかし自分たちでその危機を乗り越えて来ているのだから彼らに任せておけばよいと言う。皇后の奏でる琴の音を聞いてるうちに劉平は自分がやるべき事がわかった。
劉平は荀彧から王道(儒教の教え)についての講義を受けていたが、その後の雑談で曹司空は本当に袁紹に勝てるのかなぁと尋ねる。荀彧は郭嘉の十勝十敗論を引き合いに出して勝てますともと請け合う。すると劉平は自分も出征して曹司空を手助けしたいと言い出し荀彧は慌てて制止する。劉平は残念そうに「戦場は司空と袁紹のもの、許都はそなたと満寵のもの、私はこの狭い牢の中で絵でも描いてるしかないんだなぁ。」と呟いてみせる。陛下が自分の事をそんな風に見ていたとは…荀彧は愕然として膝をつく。(補足:この後劉平が屈原の「楚辞」の一節を詠み荀彧はさらに身を震わせ平伏するが、それは愛国と道徳を説いたこの詩を引き合いにして「皇帝の意志を尊重せずないがしろにするのは儒教の教えに反することではないか」と批判されたため。荀彧は儒家なので大変恥ずかしいと感じた。)
動揺した荀彧は急ぎ曹仁と賈詡を呼んで陛下が親征を提じてきたことを相談する。そこへ報せを受けた郭嘉もやって来た。郭嘉は陛下の術中に嵌るなと笑う。陛下が親征すると聞いて動揺するのは我等ではない…。
劉平はもちろん本気で戦場に出るつもりはない。ただ親征を発表すれば漢皇家が曹操を支持することを認めることになり、袁紹は驚いて必ずこちらにコンタクトをとってくるはずだ。袁紹に協力してもらい楊修や董承を救う…!
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なんかこの回難しかった。いまいちどのシーンが重要なのかよくわからない。
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