「三国機密」第十四集

郭嘉の"推薦"で楊修は官渡へ行くことになってしまった。ここで都から引き離されてしまっては作戦の指揮が取れない…そこへ唐王妃がやってきて郭嘉が司馬家のある温州へ鄧展を派遣したと報告する。故郷の人から本当に似た楊平の似顔絵を入手するつもりだ。だが楊修は焦って温州へ行けば郭嘉の思うつぼだと言う。奴の手に踊らされてはならない…。

郭嘉が鄧展を派遣した事は劉平の耳にも入る。劉平は親でもある司馬家の人々が危機に陥るとやきもきするが皇后は皇帝としての立場を今一度考えよと怒る。


郭嘉の元に賈詡がやってきた。郭嘉は美女とべたべたいちゃついており賈詡は呆れる。美女は任紅昌と名乗った。

郭嘉は賈詡に唐王妃について教えてほしいと言い出した。老将軍・賈詡は董卓が洛陽を牛耳り皇帝だった弘農王を廃して劉協を帝に立てた頃を知っている、いわば歴史の生き証人だ。唐瑛は皇后を廃され董卓は自分の妾にしようとしたが彼女は逃げ結局捕まらなかった。ただの女がたった一人で逃げおおせるだろうか?袁紹は先の霊帝から太子の保護人に任命されていた、唐王妃は袁紹と協力関係にあるのでは…?賈詡はよくわからないが、と前置きした上で、かつて董卓が袁紹を殺そうとした時に謎の戦士らが現れて彼を守り救ったと話す。郭嘉は陛下が袁紹に対してどう思っているか知らないかと訊くが、賈詡は陛下は一筋縄ではいかないお方なのでわからないと答えるのだった。


劉平は冷寿光に協力してもらい宦官に変装して宮殿を出て司馬懿の元へ。司馬懿は既に家へ連絡を遣っていたが、故郷の多くの人が楊平の顔を知っている、ここはやはり鄧展を殺すしかないと言う。殺すのはだめだと言う劉平。司馬懿は呆れ、仁慈の心は良いが世の中時には非情にならねばならないのだと説く。もし孫将軍を殺さなければ唐王妃が死ぬことになった、お前はどちらを取るべきだったと思うんだ?しかし劉平はそれでも無実の人が死ぬようなことがあってはならないと言うのだった。

未明に劉平は戻ってきたがすでに皇后にばれており冷寿光は罰として百叩きに遭っていた。劉平は素直に謝る。冷寿光はびっこをひいて退室していった。


その朝、郭嘉は来客の報せに起こされる。ねぼけまなこをこすりながら出迎えるとそこには冷寿光の姿があった…。

冷寿光が宮殿に戻ると劉平と皇后が待ち構えており冷寿光を縛り上げる。冷寿光は自分と郭嘉が神医と呼ばれる華陀の弟子であったことを白状する。だが郭嘉には何も話していないと言う。劉平は彼の縄を解き放してやる。冷寿光の話を信じるのかと皇后は怒りの目を向けるが、劉平は彼は大丈夫だと断言する。「なぜなら彼は皇后、君の事が好きだから。彼のまなざしが僕にはわかる。彼は君に不利となるようなことはしないよ。」皇后はあっけにとられるのだった。


温県へやってきた鄧展は司馬府の隣家を訪ね楊平の似顔絵を描いてもらう。そこに描かれた絵は、司馬懿や楊俊が描いたものとは明らかに違う顔だった。

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これはなかなか面白い回だった。冷寿光が実はスパイってのもまあ面白い展開だけど、その前の賈詡のシーン。任紅昌の正体は貂蝉であることがオープニングでも明かされてるから、彼女の顔を見た事のある賈詡と正体がばれないかとヒヤヒヤしてる任紅昌のポーカーフェイスの戦いが最高!郭嘉はピエロだ…。

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