楊修は劉平にこうなれば郭嘉を殺すしかないと言う。だが劉平は郭嘉も鄧展も殺してはならないと言う。お前の世迷言にはもう付き合ってられないと去っていこうとする楊修を劉平は引き留め、策があると言う…。
鄧展は司馬府を訪れ司馬家の長男・司馬朗に楊平の似顔絵を描いてもらう。直前に弟からの手紙を受け取っていた司馬朗は手紙にあった通りの絵を描いて渡した。だがその後、鄧展が隣人宅へ行き似顔絵を描いてもらったと聞いて嵌められたと知る。司馬朗はすぐに後を追って鄧展を襲撃し弟とも再会を果たした。鄧展はまだ息がある。しかし彼を殺せば司馬家が疑われる。似顔絵を捨てた所で郭嘉はまた人を送り込んでくるだけだ。その時馬の足音がして二人は草むらに身を隠す。やってきたのは袁紹の配下の淳于瓊の一隊。淳于瓊は鄧展を連れ去って行った。
董妃の側仕えだった張議郎は宮殿の焼け跡にやって来ていた。董妃は生前、陛下がまるで別人のようになったと言っていた、何か手掛かりはないかと寝室跡を探る。そこで怪しい布の燃えかすを見つけた。だがその時衛兵に見つかり連行された。郭嘉は張議郎に董妃の命令で陛下に関する何かを調べていただろうと追及するが、敢えて答えを待たず彼を解放した。自ら調べなくとも彼が真相を調べてくれる…。
張議郎は織物街へ行き、燃えかすの布が温県で生産されたものと知る。温県といえば司馬懿の故郷、楊俊の事件、宮殿の火事…もしや楊俊の子があの日宮殿に!?
翌日郭嘉は参内し約束通り劉平に授業を行う。だが彼は孟子の説く王道などは現実に即していないとその書を投げ捨てる。劉平は人への思いやりがなければ国は治められないだろうと言うが、郭嘉は政治とは目の前の小さな善行にこだわるのではなく大局を見るべきでそれが将来に多くの人を救う事に繋がるのだと暗に劉平の言葉を否定する。
そこへ満寵がやってきて、袁紹の一隊が許都近くに現れたと報せる。温県へ派遣していた鄧展が攫われたようだと…。それを聞いて劉平は密かに安堵するが、満寵は鄧展が持っていた絵を回収できたと郭嘉に筒を渡す…。
楊修から袁紹へ連絡し鄧展を襲わせる策は失敗した…今すぐ逃げようという皇后の手を振り切り劉平は腹をくくって待つ。まだ希望がないわけではない、きっと仲達がなんとかしてくれる…。
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よくもまあここまで郭嘉を腹立つキャラにできたもんだ。満府君は郭嘉が出て来てからはすっかりコメディキャラ…。
でも郭嘉ではラスボスには成り得ないし、やっぱその後は曹操の出番なのかしら。いや曹操も永くないはずだからラスボスは曹丕??
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