董承の配下の軍勢が司空府に突入する。曹丕が指揮する曹家配下の手練れが応戦する。その様子を離れた所から窺う司馬懿。 王服は司空府へ向かうが暗闇から張綉率いる西凉軍が襲ってきた。騎馬隊相手に歩兵である王服の軍勢は次々とやられていく。王服は馬を奪って急ぎ撤退する。
董承は南門で城外からの仲間の軍の到着を待っていた。だが城門の上に姿を現したのは満寵。さらに西凉軍が向かってきているとの報せ。罠に嵌められたのだ!高笑いする満寵の隣にはさらに驚くべき人物が…それは楊修だった。楊家は漢王室の古くからの家臣、しかも楊彪はかつて冤罪で満寵の拷問を受けた身、親の仇に味方するのかと董承は罵るが、楊修は新時代は新しい生き方をするものだとニヤリとしてみせる。
劉平はふと思った。クーデターが成功し曹操を追い詰められたとしても、外には袁紹や劉備、孫策らが虎視眈々と許都を狙ってくるだろう。結局皇帝は誰かの傀儡になるのでは?皇后は自分が劉協と漢王室のために命を捧げるきっかけとなったのが、幼少の頃のある事件だと明かす。それは曹操による徐州の大虐殺。彼女はその生き残りだったのだ。漢王室を救い曹操を倒す、それが彼女の悲願なのだった…。
車の中から騒ぎを静観している司馬懿。西凉軍が城内に入り董承が敗走しているとの報せ。西凉軍を率いるのはかつて曹操の長男を殺した張綉だ。どういう事だ、曹操が仇人と手を組んだというのか…。
負けを悟った王服は急ぎ董府へ向かい身重の董妃を連れて逃げるが追っ手に追われ取り囲まれそうになる。司馬懿は追っ手を撃退し自分の車に二人を乗せて逃げる。唐王妃ならなんとかしてくれるはずだ。 夜明けにやっと弘農王の社へ到着するが追っ手が差し迫っている。唐王妃は剣を抜いて追っ手を迎えようとするが、その時突然王服が剣を抜き司馬懿に襲い掛かる。司馬懿は応戦するが、王服は不意に剣を手放したかと思うとくるりと振り返り、唐王妃の構えていた剣に自らの胸を突き刺した…!司馬懿や愛する唐王妃に罪が及ばないよう追っ手の目の前で敵対しているように見せかけて自死したのだ。
逃げる道中ですでに大量出血していた董妃も間もなく息絶える。王服と董妃は遺体で連行されて行った。司馬懿は唐王妃に作戦が失敗したのではなく全てが楊修の陰謀だったと、唐王妃らが騙され利用されていたのだと告発する。そして楊平を陛下の影武者として立てる理由は何だと問い詰める。そしてようやく楊平が実は漢王家の血筋であること、そして本物の陛下は既にこの世にいないことを知らされる。すべての辻褄が合った…。
翌朝、劉平と皇后の前に董妃の遺体が運び込まれ劉平は愕然とする。彼らの元には董承のクーデターを抑えたと張綉や賈詡らが馳せ参じていた。だが劉平は怒りを抑えられず、「お前らは主をころころと換えては殺し合いをして媚びへつらい褒美をねだりにくる、今回は何が欲しいのだ!?」と声を荒げ唾を吐いた。
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あれれ意外と楊修はラスボス?そういえば初回から出て来てるし。でもエンディングでは小物的な扱いになってんだけどなー。
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