曹爽は絶対にこの機を逃すなと追いかける。門までやってきた仲達は陛下を抱き上げる。その周囲を曹爽の兵が取り囲む。丁謐が陛下に傷を負わせる危険があると反対するが曹爽は殺れと命じる。が、そこへ子元と衛兵がかけつけ取り囲む。正門の外を守る夏侯玄も妹から報せを受けかけつけた。
曹爽は司馬懿が魏帝を束縛していると訴え、子元はこの状況を見れば誰が謀反を企てたかは一目瞭然だと反論する。曹爽は夏侯家は我が家と同族だろうと迫るが、夏侯徽は父が司馬家と婚姻関係を結んだのは両家が協力するため、ひいては魏国に内乱を起こさせないためだと説く。さらに門外には叔達、鍾会が集めてきた朝臣らの群勢が。われわれはここで証人として見守る、一体誰が謀反人であるかを!ここで起こったことは史実として記され後の世に語り継がれて行くだろう!
曹爽は我が曹家に都合の悪いことなど歴史に残させるわけがないだろうと吼えるが、朝臣らは口を揃え、臣下が天子のような口をきくのかと問い詰める。 仲達は夏侯玄に言う、今門を開いて通してくれれば彼ら朝臣は今日何も起こらなかったとし史記には記さないはずだ…。夏侯玄はついに道を開ける。仲達は陛下に木の鳥を贈ると言うのは嘘だったと膝をついて詫び、そして門の外へと出て行った。
曹爽は夏侯玄に罵声を浴びせるが、夏侯玄はお前こそ自分の欲のために国を亡ぼす気だと突きつける。
家へと戻った仲達は、ついに覚悟を決める。実は汲布に頼んで私兵を集め山に隠し訓練させていた。仲達は汲布にあと一年で3000人を目標に集めるよう指示を出す。
翌日何事もなかったかのように仲達も曹爽も顔を合わせ、また互いに謙遜し道を譲り合う小芝居を続けるのだった。子元は夏侯玄に礼を言いに行くが、夏侯玄は司馬家のためではなくこの魏国のためにしたことだと答える。そして、万が一司馬家が魏国を裏切るようなことがあればその時は容赦しないと言うのだった。
一方子上は何晏がいち早く父の危機を教えてくれたとして礼を言いに行く。何晏は彼がまだ何も気づいてないと知ると自分も曹爽をさんざん引き留めたのにと仕方ない体を装う。
典農中郎将として黙々と開墾の仕事を続ける子上に鍾会は何晏とは付き合わない方がいいと忠告するが、子上は本当の黒幕は何晏だと勘付いていた。相手の出方を探るためわざと騙されているふりをしているのだと。
東呉が樊城を攻めているとの報せ。こんな時に…!曹爽はいらつくが、何晏は司馬懿に救援に向かわせればいいと言い出す。せっかく取り上げた兵権を戻すなど何を考えている!?だが何晏は続ける、司馬懿はもう高齢、その身で長い遠征に出向けば寿命も縮まろう…。
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仲達が重い腰をあげそうでなかなかあげないのが…。
まだ10話以上あるけどこれ最後まで引っ張る気じゃないだろうね。
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