「虎嘯龍吟」第三十集

魏帝・曹芳は太后の実の子ではなく養子で、ゆえに侍従らも太后を「実の母でもないくせに」と軽視し舐めてかかるらしい。柏氏は権威を取り戻すためには何か提案をされた時にすぐに返事をせず「わかりました、考えておきます」と答えて一旦下がらせればよいと知恵をつける。

以後太后はどんな時にも「わかりました、考えておきます」と答え、曹爽が司馬懿を太傅にすべきと上奏しても考えておくの一点張りで曹爽はいらつく。 すると何晏が曹芳の生母である劉氏を探し出して来た。曹爽は陛下の保母に推薦したいといって劉氏を連れていく。曹芳は実の母の姿を見て駆け寄り抱き着く。太后は何も言えなくなってしまった…。

かくして司馬懿を太傅にする(つまり洛陽の兵権を手放させる)という聖旨を手に入れた曹爽はこの機に司馬懿を嵌めて反逆罪をでっちあげようと準備する。


仲達の元に聖旨が届けられる。仲達は辞退しようとするが使者は既に陛下は祝賀の宴会も準備させているので絶対に来てくれという。叔達も柏氏もこれは鴻門宴(暗殺のための宴の意)に他ならないと止める。しかし出向かねばやはり謀叛を疑われる。春華は必ず生きて帰って来てと官服を手渡す。

何晏から曹爽が祝賀の宴に伏兵を忍ばせ仲達を殺す気だと聞いた子上と鍾会は急ぎ司馬府へ行くが仲達は既に宮殿へ向かった後。子上は兵を連れて助けに行こうと言うが、柏氏がそれでは敵の思うつぼだと制止する。すぐに老臣に報せて宮殿の外にあつまるようにと指示を出す。そして今宮殿の門を守る者…子元の妻の兄、夏侯玄に助けを求めに行く。


宴の部屋の外にはすでに何晏の指示で兵がびっしり張り付き合図を待っていた。

宴の場で曹爽は郭淮、孫礼の両将軍に都へ戻ってくるよう手紙を書けと逼る。断ると言ったら?仲達がそう言うと、曹爽は立ち上がり酒杯を上げる。部屋の外で鎧のこすれる音がする。仲達はゆっくりと立ち上がり曹爽に歩み寄り囁く、もし今わたしを殺せば長安の郭淮、孫礼が10万の兵を連れてやってきますが?それに息子の司馬師は3000の護衛兵を持っておりますし、仮にわたしを殺したとしてその後朝臣ら、国民らがあなたの行為を許すでしょうかねぇ?

と、仲達は陛下に贈り物があると言い出す。魏帝は手招きし仲達は駆け寄る。そして魏帝に曹爽が知ったら横取りされるかもしれないからと囁いて曹爽を遠ざけさせ、孔明との戦いの折に孔明が乗っていた大きな木の鳥を手に入れたと告げる。そしてその木の鳥は曹爽に取り上げられてしまったので今彼をここに留まらせておいて、わたしと一緒に取りにまいりましょう、と。魏帝は信じて仲達の手を取り、曹爽にはついてくるなと命じて宮殿の外へと向かう。

仲達は急いでと魏帝を急かすがすぐ後に兵が追って来た。ほら曹爽が木の鳥を取り戻そうと兵を遣ったのですよ、そう囁くと魏帝は振り返り兵士たちに跪けと命令する。皇帝の命には逆らえない兵士らは慌てて跪く。

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話はよくできてるけどなんかハラハラしないんだよなぁ…何でだろう。

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