予想通り司馬懿がやってくると分かり諸葛亮は将士らの意見を聞く。魏延は自ら三万の兵を率いて先制攻撃を仕掛けてやると息巻く。姜維は道中の子午谷は険しく先制攻撃を仕掛けるには不利だと指摘、だが魏延は相手の準備が整っていない今こそチャンスだと言い張る。言い争いになるのを制止し、諸葛亮は今回は五丈原に陣を張ると発表した。
諸葛亮はいくつもの軍営と砦を築き長期戦の構えをみせているという。対してこちらは時間もない。だが仲達は向こうが長期戦ならこちらも応じるしかないと北原に本陣を構え、渭水に浮橋をかけ渡った先に夏侯覇、夏侯威の二将軍の兵を配置した。
諸葛亮は北原を攻め魏軍を引き付けておいてその間に浮橋に火をかける作戦に。姜維が司馬懿は今回三か月の期限を切られているという情報から、戦を仕掛けず時を待った方がいいのではと提案するが、司馬懿の情報操作かもしれないと却下された。
蜀軍が動いたとの報せに、仲達は諸葛亮が必ず橋を狙ってくると読む。
夜更けに薪と油を積んだ舟で渭水を渡る蜀兵ら。薪に点火しようと蜀兵が松明を手にした途端、隠れていた魏兵が次々と矢を射かける。
同じ頃、魏延は魏軍営へ乗り込む。だが軍営はもぬけの空。謀られた!急いで撤退しようとするが後方から次々と弩が降って来る。咆哮を上げて魏兵が突進してきた…。
魏軍はほぼ無傷で蜀兵を撃退した。だが仲達は諸葛亮がいつになく強引な手段を取ったなと怪訝に思う。
諸葛亮は呉の孫権に共に魏と戦おうと手紙を出す。果たして孫権は自ら30万の大軍を率いて魏国の南へ侵攻してきた。司馬懿不在の今誰が兵を率いて呉と戦えようか…魏朝臣らは動揺する。だが魏帝は自ら出陣すると言い出した。
蜀軍は渭水のほとりで畑を耕し始めた。無防備に見えるが…仲達は敢えて打って出ることはせずじっと砦に立てこもる。
諸葛亮は魏軍をおびき出すためとある書を持ち出す。それは巨大な牛の形をした自動車の設計図だ。元々は砦間の糧食の運搬のために設計したこの車で、司馬懿を誘い出すのだ。
木でできた巨大な牛の形をした車が誰に引かれるでもなく自分で動き蜀軍の糧秣を運んでいるという噂はあっという間に魏軍営に伝わった。一体どんな魔術なのかと皆興味と不安を抱く。子上が糧秣隊を襲って何匹が捕まえてみようと提案するが、仲達はうかつに動くなと止める。それも奴の罠かもしれない…。
諸葛亮は地元民がひょうたん谷と呼ぶ上方谷を視察する。ひょうたんのように入口は狭いが奥は広々としている。ここにおびき寄せ入口をふさげば…。
子上は父の命に背いて自分の兵を率いて蜀の糧秣隊を襲い、首尾よく木牛車を手に入れ得意満面で帰って来た。だが仲達は渋い顔で迎える。誰がお前に出陣の命令を下したのだ?すぐに子上に50の杖刑を命じる。周囲の将士らはしかし快勝し木牛車も糧食も手に入れたので彼の罪は帳消しにしてほしいと酌量を申し出る。全員に頭を下げられ仲達は渋々子上の刑を免じた。
木牛車を奪われた糧秣隊の高翔は諸葛亮に詫びるが、諸葛亮はそのくらいは魏軍にくれてやれと気にも留めない。そしてまた同じように上方谷へ木牛車を運べと命じる。次にまた襲われたら応戦せず逃げ出すようにと言って…。
蜀糧秣隊の捕えられた捕虜らは仲達の前に引き出される。だが仲達は彼らの縄を解き、今魏国に投降したら田畑を与え豊かな暮らしをさせてやるという。捕虜らは皆感謝し平伏した。今が蜀軍に打撃を与えるチャンスだと子元が進言し子上が自分が行くと言うのを仲達は殴りつけ、郭淮に様子を見て来るよう命じる。
郭淮は兵を率い、やはり糧秣隊を襲って多数の木牛車と糧秣、捕虜を得た。
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うん、なんか孔明先生ガンバレって思っちゃう。主人公を差し置いて…。
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