「虎嘯龍吟」第十七集

軍権は李厳に譲り相父は内政に集中してほしい…蜀帝のその言葉に傍らの黄皓が微かに笑みを浮かべたのを諸葛亮は見逃さなかった。陛下のそのお考えは一体誰から指図を受けたのですか?蜀帝は空とぼけるが諸葛亮は容赦ない、もし奸臣を追放せぬとあればこの私は(死んで)先帝さまの元へ参りましょう、と膝をつく。蜀帝はあっさり前言を撤回し今後全て相父に任せると言い、諸葛亮は李厳の官位爵位を剥奪するよう命じる。李厳はお前こそが帝位簒奪者じゃないか!と叫びながら連行されて行った。


魏帝は張郃の葬儀を執り行うも凱旋・功労の宴は張らない。参内した仲達は諸葛亮を倒したわけでもなくまた有能な将軍を失ったのだから凱旋ではないと畏まる。魏帝は宴を催さない代わりに祝いの杯を授けようと二つの金杯を持って来させた。魏帝はどちらの杯を取るか迷うそぶりを見せた後、片方を手に取り残った方を仲達に与える。そして乾杯し飲むよう促す。仲達は一気に飲み干した。

退室していく仲達の姿に辟邪はニヤリと笑う。これで彼はわかったはずですよ、彼の命は陛下が握っておいでだという事を。


仲達は宮殿を出ると急に口に指を突っ込んで吐こうとするそぶりをみせ彼の息子らは駆け寄る。今しがた陛下は酒杯を私に飲ませたが、彼は一口も飲まなかったと…。まさか陛下が毒杯を?子上も慌てて父に吐き出させようとする。だが子元は陛下が毒を飲ませることはないと断言する。諸葛亮は必ずまた攻めて来る、その時に父上に代わって打って出られる将軍など、魏国にはもういないのだから…。


諸葛亮の命令で軽宵は帝を蠱惑したとして追放された。蜀帝は彼女が描いた絵を見て嘆く。朕は魏を攻めたいとは思わない、漢王室を復興したいとも思わない、ただ平穏な暮らしを送りたいだけなのに…。

諸葛亮は先帝・劉備の廟を訪れ、己の力不足を先帝に詫びる。長安を取り戻さなければ、いずれ魏国に飲み込まれてしまう、必ずや先帝さまのご遺志を叶えます…!


三年後、準備万端整えた諸葛亮はついに五度目の魏攻めを行う。蜀帝は必ず無事で帰って来てくれと泣いて見送る。諸葛亮の後姿をいつまでも見つめ泣いている蜀帝に黄皓は良い女子を見つけましたよと囁くが、蜀帝はふざけるなと一喝し泣き続ける。「ウワーン…踊りは上手いのか?エエーン…歌はどうなんだ?ウワーン…。」


諸葛亮が十万の軍を率いて北上しているという報せに魏帝は憤慨する。辟邪は自分に良い考えがあると言う。

辟邪は曹爽の元を訪れる。そして今回の諸葛亮の侵攻には司馬懿を向かわせ、二人が戦い疲弊したところで曹爽が行って諸葛亮を討ち取れば一石二鳥だと吹き込む。

朝議で諸葛亮の侵攻が議題に上り、仲達は皆の推薦を受けて出征することに。だが今回は速戦即決せよと期限を定められた。

子上は陛下がたった三か月で諸葛亮を撃退せよと命じたと知り父に抗議に行く。だが仲達は主に代わり敵から国を守るのは臣下の務めだと答える。子上は、臣下の務めが国のために我が身を捨てることなら、主の務めは功臣を殺戮することなのかと批判する。そんな子上に仲達は今回都に残れと言うが、彼は必ずついて行くと言う。もし諸葛亮に勝てば今度こそ兵権は我が家のものになる、誰が敵なのかはこの目で確かめる、と…。

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劉禅いい味出してるよなぁ。期待に背かないというかw

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