「虎嘯龍吟」第十三集

あっという間に城内は制圧され刃を突きつけられた太守の元に諸葛亮が現れる。我が蜀のために戦わないかと帰順を呼びかけるが太守は諸葛亮に剣を振り上げ、姜維に刺殺された。


曹真は陳倉を守れず戻ってきた王双に怒りをぶつける。孫礼は司馬懿に相談した方がいいと再三勧める。

仲達はようやく起き上がれるようになった。子上は曹真が自ら出陣しても諸葛亮が相手じゃ負けるだけじゃないかなと口にし兄にたしなめられる。と、曹真が仲達の軍幕へ向かって来た。だがまだプライドが邪魔して彼は結局戻っていった。続いて孫礼がやってくる。孫礼は戦況告げ、何か良い策はないかと問うが、仲達は勝手に曹真の部下に献策すればまた怒りを買って杖刑を受ける羽目になると苦笑する。孫礼はこれは国の危機であり、この難を乗り越えることができればかならず陛下にその功を報告すると膝をついて頼む。仲達は、絶対に曹真に知られないようにそして陛下にも報告しないようにと念を押した上で、目の前の粥の入った碗を示し言う「諸葛亮の、これだ。」


翌日、孫礼は曹真に補給路を断って諸葛亮を籠城させておけば糧食も尽きてひと月で退散するだろうと説く。それを聞いた張郃は司馬懿に教えてもらった策だろうと指摘する。そうでなければもっと早くに提案していたはずだ。孫礼は誤解だと言い繕うが、曹真はひと月などそんなにのんびりしてられないと却下する。が、そうか糧秣を断てばよいのか…張郃と顔を見合わせる。


陳倉に通じる道は毎日魏軍が巡回し蜀軍は糧秣が届けられない。諸葛亮は司馬懿の策略だと確信する。と、近くを孫礼率いる魏軍の糧秣隊が通るとの報せ。魏延はこれを奪おうと意気込むが孔明はまあ待てと制止しわずかな笑みを浮かべる。


曹真が糧秣隊を偽装して、やってくる蜀軍を嵌めようとしていると聞いた司馬懿はそんな小技に諸葛亮が引っかかるものかと呆れる。

糧秣に見せかけた焚き木を車一杯に積んで運ぶ偽の糧秣隊を蜀に襲わせ火を放つ、それが曹真の策だ。夜中に予想通り蜀軍は糧秣隊の軍営を襲う、だが軍営はもぬけの殻で周囲に待機していた孫礼の軍が火を放つ。

火の手が上がったのを見た曹真はうまく計が嵌ったとみて出陣を命じる。諸葛亮は救援に出るに違いない、ここで手薄になった本陣を突く!


火に囲まれる軍営になだれ込み蜀兵をなぎ倒していく孫礼。魏延と激しい打ち合いを続ける。早く撤退したらどうだと挑発する孫礼に、魏延はどちらが策に嵌ったのか見るがいいと言い放つ。すると突然軍営の周囲に新たな蜀軍が現れ、火の矢を次々と放った!罠に嵌められたのは魏軍の方だった。


軍営に残っていた仲達らはしかし荷物をまとめていた。仲達の予想では諸葛亮は今晩必ず攻めて来る。仲達はひそかに兵を連れ軍営そばの山へと避難した。 蜀軍本陣へなだれ込んだ魏軍。だが軍営はもぬけの空。まずい…!そう思った時陣外から矢の雨が降って来た。魏兵は次々と倒れていく。

そして魏軍本陣には諸葛亮の軍勢が押し寄せ火を放つ…。


翌朝焼け焦げた魏軍軍営を歩く諸葛亮はしかし、撤兵すると言う。魏軍に快勝したとはいえ糧秣不足は変わらない、このまま戦い続けるのは不可能だ。敵もここで退くとは思うまい。せっかくのチャンスなのにと惜しむ魏延に、諸葛亮はお前に見せ場をやろうと肩を叩く。

本陣を奪われた事に愕然とする曹真の元に顔をすすで真っ黒に汚した司馬懿がやってきた。彼を両脇から抱える子元と子上はゆうべ諸葛亮の急襲に遭い命からがら逃げだしたのだと主張する。孫礼も戻ってきて大敗したと告げる。


新設された魏軍本陣。また孫礼が仲達に良い策はないかと尋ねに来た。仲達はおそらく諸葛亮は退却するだろうと言う。彼は戦は全戦全勝しているがこのまま糧秣路を断たれれば戦う事すらできなくなるのだから。仲達は孫礼に、もし蜀軍が撤退したら決して追撃してはならないと言う。そしてこれも自分が言ったとは言わないようにと。子上はなぜ曹真に仇を恩で返すようなことばかりするのかと問うが、仲達は軍にとって良い策を提案しているだけで、それを聞くか聞かないかは本人の自由だと答える。


蜀軍が一夜にして撤退したとの報せ。凱旋しようという将士らに曹真は功なくして帰るつもりかと憤る。そして自ら追撃すると告げる。孫礼は諸葛亮の罠かもしれないと制止するが、うっかり副都督(司馬懿)が言っていたと漏らしてしまった。曹真は逆上し、二度とその名前を口にするなと言って出て行った。


雨の中魏延の兵は身を潜め待ち構える。魏延の旗を掲げた囮の兵を走らせるとその後を追撃する曹真の軍がやってきた。魏延は諸葛亮の片腕、討ち取れ!追いかける曹真。だがそこへ潜んでいた魏延の兵が一斉に弩を放ち槍を構え取り囲む。王双が庇って前に立ち曹真を逃がす。何本もの矢と何本もの槍を胸に受けながら王双は立ち向かい、最後は魏延に切られ絶命した。

王双の亡骸は後に魏軍営に送られて来た、諸葛亮からの文を添えて。こちらをあざ笑うかのようなその内容に、曹真は悔しさの余り吐血し倒れる。

 * * * * * 

子丹…。彼決して悪い人じゃないんだよー。泣いちゃう…。

Chaoyang's Ownd

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