「虎嘯龍吟」第四集

曹叡は今までも鎮南将軍として対呉国の指揮を執って来た曹休を大将に、そして東呉に使者として行った事のある司馬懿を副将として鄱陽に十万の兵を出せと命じる。曹休は戦の経験の乏しい司馬懿が来るのは困ると言って反対、仲達も自信が無いと辞退するが、自信が無ければ曹休の言う通りに動いておればいいだろうと言われやむなく引き受ける。その代わり賈逵を曹休の下につけてほしいと頼んだ。曹休は賈逵とはうまが合わないので困ると言うと、曹叡は彼が言う事を聞かなければ殺せばいいだろう?と迫る。彼を使いたくないというのはわたしの人事に不満があるということだ、と言って。


部屋に戻った曹叡に辟邪は見事な指示っぷりだったと褒めそやす。曹叡は得意になって言う、曹休と敢えて司馬懿を一緒に戦地へ送り込むのは、勝利した時にどちらか一方の勢力だけが大きくならないようにするためだ。常に臣下の勢力を均等に保つこと、これは先帝のやり方から学んだ。だが辟邪はあの二人ではもし一方が窮地に陥った時に助けに行かないということが起こるのではと心配する。曹叡はそれが一番理想的だと言い放つ。そうなれば堂々と罰することができるではないか、わたしに補臣が4人もいるとは、いささか多すぎないか?それを聞いて辟邪もにんまりする。


ぶつくさ文句を言う曹休に曹真は陛下が牽制のために司馬懿をつけたのだと解説する。そして司馬懿の奴は本気で周魴の造反を疑っているだけのこと。しかし兵を率いる曹休としては後ろから付いてくる司馬懿の軍に裏切りでもされたらたまったものではない。不安を抱く曹休に曹真は秘策を授ける…。


司馬子元にはもうすぐ待望の子供が生まれる予定だ。だが曹休から突然行軍司馬に任命され出征することに。子元は妻を心配するが、妻は功を建てる絶好の機会だと夫の背中を押す。

子元が自分に相談なく出征を決めたと知って仲達ははじめ怒るが、すぐに曹休の謀だと気づいた。自分に言う事を聞かせるためのいわば人質だ。

仲達は賈逵の元を訪れる。鄱陽への道中の石亭という地は攻めやすく守り難い。深入りすれば挟み撃ちに遭う。どうすれば曹休に深入りさせないかが今回の戦のカギだと示す。そしてもし危機に陥った時にはどうか息子を守って欲しいと頼むのだった。


呉軍・陸遜の軍営にて。魏軍が石亭に向かってやってきていると周魴から連絡が届く。計画通りだ。奴らが石亭に入ったら十万だろうが袋の鼠だ…。


石亭に到る前で賈逵は行軍を止めさせる。この地は戦略を張るのにもってこいの地形、用心した方がいいと曹休に忠言する。だがそこへ周魴が駆けて来て、城を明け渡す準備はできているので呉軍が来る前に早く入ってくれと言う。賈逵が念のため1万の兵で様子を見に行った方がいいと進言するが、曹休は陸遜よりはるかに兵力は多いのだから恐るるに足りないとそのまま兵を進めた。


仲達は石亭より手前の谷で行軍を止めるが、曹休からすぐに追いかけてきて鄱陽で合流せよと命令が。なんともう曹休は石亭に入ってしまったのか…仲達は地図を睨み、曹休の命令を無視してその場に止まるよう命じる。


曹休の軍は谷を抜け眼前には大河が広がる。河にはずらりと戦船が並び迫って来た。謀られたと知るもすでに遅く、陸遜の合図で両脇の山に伏兵が姿を現す。曹休軍は完全に取り囲まれていた。すぐに守りの陣形を取るが投木投石攻撃に兵が次々とやられていく。この地はあまりに不利、撤退すべきだと言う賈逵にしかし曹休は撤退などプライドが許さないと徹底抗戦の構え。


仲達の元に曹休から至急救援に来るよう伝令が来る。だが仲達はじっと動かない。これでは子元が危ういと鄧艾が1万の兵で救援に行くと申し出るが、仲達は何万の兵で行っても全て陸遜の計略に飲み込まれるだけだと言う。曹休軍にはもはや敗走しか道はない。ここで彼らを迎えそして追いかけて来る陸遜を、この地形を利用して叩くのだ…!


やっと曹休も諦めて撤退する。仲達は彼らを迎え入れ、そして後に続く陸遜軍を待ち構える。だが陸遜は司馬懿のあまりに見事で隙の無い布陣に勝てないとみてすぐに馬頭を返すのだった。

ほっとしたのも束の間、鄧艾から敗走兵の中に子元の姿がなかったと聞いて仲達は蒼白になる。

 * * * * * 

急にオーソドックスな戦ものになっちゃった。 伯言先生もかっちょいーねー。

Chaoyang's Ownd

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