「虎嘯龍吟」第三集

郭太后がやってきても曹叡は礼もしない。郭太后は16人もの画家を殺したと言うのは本当かと問う。曹叡は悪びれもせずそうだと答える、奴らは母上の絵を上手く描けなかったのだから死んで当然だと。郭太后はこんなことをして天国の母上が喜ぶと思っているのかと叱りつける。だが曹叡は、誰かが父上に告げ口をしたから母上は殺されたのだと郭太后に言う。郭太后は無言で床に散らばった絵を集める。その背後に忍び寄ろうとする曹叡が手に折れてささくれ立った筆を持っているのに気付いた辟邪が必死に彼を止める。その気配で曹叡の敵意に気付かされた郭太后。郭太后は絵を掲げ、似ていようとも似ていまいとも、義姉上の絵を踏みつけにするような行為は許さないと告げて出ていく。

曹叡は憤慨し辟邪に怒りをぶつけるが、辟邪はまだ今は事を起こしてはならないと必死に説得する。甄氏本人を見た事がない画家にうまく描けるわけがない、ただこの世に一人だけ、甄氏に似ている人がいる、と辟邪は言う。それは誰だと問うと辟邪は言った「それは陛下でございます。」

曹叡は甄氏の着物を着て甄氏と同じように髪を結い髪飾りを付けて画家の前に現れた。画家が描き上げたその絵は、確かに記憶の中の母そのものだった。ようやく曹叡は笑みを浮かべる。それを見て侍従らも涙するのだった。


いよいよ文帝の棺が宮殿を出て陵墓へと運ばれるというのに、曹叡は暑くて気分がすぐれないといって出てこない。郭太后が父王の棺を見送らないとは親不孝にもほどがあると説得に来たが、応待した辟邪は国事のためなら葬儀に関して多少礼を欠いてもしかたのないことだ、それは司馬懿も言っていたことだと告げる。

葬儀長を務める陳群の元にも曹叡が参列しないことが伝えられる。これでは曹叡が親不孝者として史書に記され代々誹られると陳群は心配するが、仲達は時間も迫っているので仕方がないと行列を出発させた。

曹叡は部屋中にドライアイスを置かせて涼んでいた。葡萄を剥きながら、そういえば"彼"は葡萄が好きだったなと呟く。そして辟邪に車一杯の葡萄を父帝に供えるようにと命じた。だがその直後倒れてしまった。

慌てて見舞いに駆けつけた郭太后。曹叡が若いのに酒を飲み過ぎたせいで倒れたと知り、止めなかった辟邪に今度彼を悪い遊びに誘ったら殺すと逼る。だが辟邪は自分の命などどうせちっぽけなものだとしゃあしゃあと言ってのける「わたくしめはずっと陛下に寄り添いその苦しみを分かち合ってきました。先帝の寵愛を一心に集めていた郭太后が甄妃の死に全く関わっていないと、どうして言えましょうや。」

その時、目を覚ました曹叡が郭太后の背後にゆっくり近づき言った「あの時なぜ司馬懿があなたを母上と呼べと逼ったのか、それはあなたが父上の一番のお気に入りだったからだ。今父上は母上(甄氏)と同じ場所へ行ったが、父上はきっと母上ではなくあなたに会いたがっている。だから朕が手伝ってやる…!」そう言って曹叡は剣を手に取る。郭太后は慌てて逃げ出し辟邪も曹叡を制止する。

あの時命を助けた曹叡が自分を殺したいほど憎んでいる…その事実に郭太后は愕然とする。


曹叡は病気だと称して朝議を休んでいたが、補臣が四人揃って面会を申し出てきたと聞いて応じる。東呉の鄱陽の太守・周魴が土地を手土産に魏国へ投降したいと言ってきたらしい。だが孫権に知られ阻まれそうなので魏国からも兵を出してほしいとの要請だ。曹休が自ら迎えに行こうと申し出るが、司馬懿は罠かもしれないので慎重にすべきだと言う。曹休はスパイに調べさせ裏を取っているので確かな情報だと力説し、この好機を逃せば呉蜀から笑われると主張する。しかし司馬懿は赤壁の戦いでも偽の投降を受け入れたために敗北を喫することになったと指摘する。が、曹真が20年も昔の話を今持ち出すのは無意味だと一蹴する。

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うむ、辟邪がおいしいキャラだ。彼をどう使うかがカギだけど、とりあえず今の所あんまし面白くないっていうか物語が動き出してないっていうかー。

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