皇帝は日落族を探させたが、既に部族闘争で滅ぼされていた。呪いを解く術は永遠に分からないという事だ。自分が健康で平穏に過ごせるかどうかは寧弈にかかっているという事になるのか…皇帝は苛立ちを隠せない。
常遠は風邪をひいたと言っては途中の城で長居し、催促すると今度は足が痛くて動けないと言って上京を引き延ばしていた。頭に来た皇帝は迎えの使者を遣りすぐに都へ連れて来るよう命じる。そして金羽衛を宮殿内に配備させる。常遠の行動の如何によってはすぐに捕らえることになるやもしれぬ…。
やっと常遠が入城し、皇子皇女や貴妃らが一堂に会し宴会が行われようとしていた。最後にやっていた寧弈は皇子としてではなく御史として参内したと言い、あの林任奇の奏書を差し出す。さらに常遠が陳紹に林任奇殺害を命じた文を証拠として突きつける。そこには皇帝が閔海国公に授けた唯一無二の印鑑が押してあった。常遠は平伏し、実は印鑑を盗まれてしまったのだと釈明する。しかし寧弈は証人として陳紹を連れて来た。皇帝は常遠を指さし陳紹にこの男が誰か知っているかと問う。常遠は自信満々に両手を広げて見せた。その腕には貝殻や石を通した腕輪があった。それは陳紹の母親のもの…人質にとっていることを示しているのだった。陳紹はそれを見て愕然とし、この男は見たこともないと答えた。目を剥く寧弈。すかさず燕王が楚王を誣告罪だと訴える。陳紹は自分が楚王を騙してやったんだと高らかに笑ってみせた。楚王はもう一度よく調べさせてほしいと申し出るが常遠はこんな罪人を生かしておく理由はないと言う。魏知が陳紹は真相がはっきりするまで生かしておくべきだと提言し、その身柄は第七皇子・寧斎が預かる事となった。
常遠は常貴妃に小さな箱を渡す。もし万が一の時に使うかもしれないから大切に保管しておくようにと。何が入っているのか見ようとすると常遠は制止する。その時が来るまで決して見てはならない、見れば災いを呼ぶかもしれないからと。常貴妃と燕王は寧弈も寧斎も油断ならず早く立太子してもらわねばと相談するが、常遠はまずは自分が皇帝と話してみようと言う。
寧斎の元へ妻が青い顔でやってきた。楚王が王才人を連れて行ってしまったというのだ。寧斎は楚王の元へ。待っていた楚王の足元には何者かが入れられた麻袋が転がっている。楚王に促され麻袋を開けると中にいたのは陳紹の身代わりを射殺した射手の李才だった。寧斎が何が狙いなのかと問うと、楚王は陳紹の身柄を自分に預けてほしいと言う。そしてこの件は陳紹を殺すかどうかなど問題ではなく、いかにして常家を排除するか、それが父帝の真の狙いなのだと話す。
引き渡された陳紹は寧弈に膝をつき謝罪するが寧弈はその彼を助け起こす。常遠から何らかの脅迫があったことはわかっている、今は故郷に戻るようにと彼を逃がした。
常遠が燕王を連れて参内してきたという報せ。皇帝は魏知に奴を怒らせるようにと囁く。常遠はまずは常海が寧川を唆し悪事を働いたことを陳謝し平伏する。皇帝は自ら彼を助け起こす。常遠は燕王を練兵所に連れて行って自ら軍事を叩きこんでやりたいと申し出た。すると魏知が進み出て、陛下の軍を自ら指導したいと言い出すのは陛下では力不足だと言うのかと口を挟む。常遠はめっそうもないと皇帝に向かい平伏する。そこへ楚王と寧斎が呼ばれやって来た。皇帝は三つの事を言い渡す。一つ目は皇子ら朝臣らが皆いがみ合わず協力して国を支えていくように。二つ目はこの度寧斎を魏王に封じる事。そして三つ目は、争いを避けるために生きている間に太子を立てることはしないと。遺書を金の箱に収めてあるので自分が死んだらこれを開けて後継者を発表しろと言う。
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鳳知微を賭けなかった時点でドラマ的に楚王の敗けは決定してたわけだけど、やーいい気味だわw
初戦は敗退、でも次は必ず勝つってのが王道よね!
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