「天盛長歌」第二十七集

その夜占壁が首を吊って死んだ。赫連錚は激高して朝議に乗り込み金獅族の使者を殺すとは宣戦布告のつもりかと皇帝に突きつける。だが燕王が進み出てこれには天盛皇族にかかわる重大な秘密が関係していると言い出した。と、魏知がひとまず皆さんに落ち着いてもらうために茶をふるまおうと提案、皇帝は茶を配るよう命じる。魏知は自ら茶を用意させ朝臣と赫連錚に配り、皆それを飲み干す。

改めて、燕王がその重大な秘密を話す。楚王が青龍寺で密かに廃妃を祀っており、それを宦官に見られたことを知った占壁が楚王のために宦官を殺したのだと。そして楚王を救うために自殺したのだと。なぜ彼が楚王のために命まで投げ捨てるのか、それは彼が楚王の実の父親だからだ!燕王のとんでもない言葉に一同は騒然とする。皇帝の前ででたらめを言う事は断じて許されないし、その言葉が事実なら、それもまた許されないことだ。燕王は日落族は大人になると腕に赤いあざが現れると言い出した。皇帝がすぐに占壁の腕を確認させると確かにあざがあると報告があった。燕王は楚王に皆の前で腕を見せるべきだと迫る。嵌められた…楚王がゆっくりと腕をまくると、手首に赤いあざが現れていた。愕然として膝をつく。皇帝もその事実に凍り付く。

と、突然魏知が大変だと言い出した。「わたくしの腕にも赤いあざがあります!まさかわたくしと楚王殿下は兄弟だったんですか!?」とあざの現れた腕を見せた。すると姚丞相の腕にも、彭尚書の腕にも、赫連錚の腕にもあざが現れていた。実は魏知が先程配った茶に韶寧公主の薬を混ぜ込んだのだった。あれは手首にあざが現れる薬だったのだ。楚王は燕王を睨みつけるとその腕をつかみ袖を引き下げる。彼の腕にもくっきりと赤いあざが現れていた。


皇帝は三皇子と魏知を呼び出す。寧弈は朝臣一堂の前でひどい辱めだったと泣いてみせる。そして先日魏知宅で宴会に呼ばれた時に変な薬を飲まされたに違いないと発言し、燕王は必死になってそんな事はしてないし先ほどは軽はずみな発言だったと平伏する。そこへ常貴妃が乗り込んできた。貴妃の額には同じような赤いあざができている。貴妃は化粧品でこんなことになったと言い息子が薬を盛るようなことはしておらず別の誰かの仕業だと訴える。皇帝は燕王に自宅謹慎を命じ、魏知と姚英にこの件の捜査を命じた。


寧弈は魏知によくも毒を飲ませてくれたなと彼なりの言い方で礼を言い、魏知も皮肉をこめて返す。そこへ赫連錚がやってきて金獅族を甘く見るなよと釘を刺す。寧弈は事の真相はいずれ明らかになると答える。と、赫連錚はニヤリとすると実は相談があると言い出した。実は秋都督の姪の鳳知微が気に入ったので嫁にもらいたい、陛下に口添えを頼めないか、と。傍らにいた魏知はむせ込む。赫連錚は絶対に鳳知微を娶るしあのじゃじゃ馬を飼いならしてやると息巻いている。魏知のげんなりした顔を見てまたイタズラ心が動いた寧弈は赫連錚にぜひ協力させてくれと申し出る。しかし魏知が寧弈の袖を引っ張るのを見て赫連錚は怪訝な顔をする。そして魏知をじろじろ眺めまわすとやっぱり陛下に頼む必要はなさそうだと言って去っていった。


常氏一派が今回の事件で楚王を抹殺しようと企み、それを読んでいた楚王が魏知に茶を配らせて形勢をひっくり返した…皇帝は全てお見通しだった。召喚命令を出している常遠は病気を理由にしてなかなか都へやってこない。時間を稼いで皇帝の怒りが収まるのを待つ腹だろう。


赫連錚は秋府を訪れるはずだ。寧弈は寧澄に秋府を見張っていろと命じる。寧澄は主人が鳳知微を取られるかもと嫉妬(吃醋:酢を飲む、と書く)してるんだとからかう。寧弈は酢を飲まされたことなどない(嫉妬なんてしたことない)と言い、部下に酢を買ってきて寧澄に一気飲みさせてどんな気分なのか報告させろと命じた。寧澄はやめてぇと悲鳴を上げながら連れていかれた。「俺が誰のために嫉妬するっていうんだ…フン。」寧弈は呟く。


赫連錚はやはり秋府を訪問していた。赫連錚は秋玉落をからかって楽しむ。そこへ"鳳知微"がやって来た。赫連錚はやはり魏知の正体が鳳知微であることに確信を持ち、妾になれと言うが、鳳知微はなぞなぞを解けたら嫁いでやってもいいという。なぞなぞの答えが解らずしかし赫連錚は諦めようとしない。と、傍らに立つ女装した顧南衣が先日蹴り飛ばされた侍女だと気づいた。鳳知微はこの子に勝てたら妾になってやるし敗けたら自分をおばさまと呼んで敬えと提じる。赫連錚はこんな細い体の女に敗けるわけがないと自信満々。顧南衣は手加減して手を使わないでやると言い、赫連錚も当然自分も手を使わないと言って勝負が始まった。だが顧南衣の鋭い蹴りに赫連錚はたじたじとなりつい手を使ってしまったため潔く敗けを認めた。

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うそん、占壁あっさり退場した。ギャラが高かったのか?w

でも赫連錚もよく見るとイケメン。彼は「九州海上牧雲記」の牧雲栾の息子役だったと。あの道士と仲良くしてた子か、全然印象違うなぁ。

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