「天盛長歌」第二十五集

燕王は天盛に占壁が現れたという報告を受ける。占壁とは寧弈の母・雅楽が妃の地位を廃される原因となった男だった。燕王はまだ陛下には報告せず奴を見張るようにと命じる。

大悦国金獅族の王子・赫連錚は父の命令で天盛帝都に留学に来たが、誇り高い彼はこんな所で学べるものなどないと天盛の人々を馬鹿にしている。使者として付いてきている占壁は彼をなだめ、まずは皇帝に挨拶に行きなさいと勧める。だが赫連錚はその言葉を無視して馬で駆けて行ってしまった。

赫連錚は市で鞭を鳴らし、女らが悲鳴を上げるのを楽しんでいる。だが鞭を当てても何の反応もない一台の車があった。生意気だ、と赫連錚は馬から降りて不躾に車の中を覗き込む。中には、秋府へ行くために"鳳知微"として着飾った魏知と、彼女によって無理矢理女装させられた顧南衣がいるのだった。魏知は無礼な赫連錚の手をひねり上げる。天盛にも気の強い女がいたのかと赫連錚は面白がり調子に乗って顧南衣に手をかけようとするが思い切り蹴られ市の端まで吹っ飛んだ。魏知らはざまあみろとばかりにそのまま車で走り去っていった。赫連錚はしかしああいう女は好きだと満足げに見送る。


天盛に占壁が来ていると知った韶寧公主はこの機に寧弈を懲らしめてやりたいと燕王に相談する。話を聞いた燕王と常貴妃は懲らしめるなどと生半可なことではなく再起不能にしなければならないと言い、常貴妃は18年前のいわくつきの簪を持ち出してきて燕王に渡した。

後宮の王才人の元を訪れた寧斎。やはり母は常貴妃に脅されてあの文を書いたのだと言う。この借りはいつか倍にして返してやると寧斎は怒りに震える。


楚王府へ一人の男が訪ねてきた。それは陳紹だった。布告文に隠された「楚王為君復仇(楚王があなたの仇を討とう)」の文字を見てやって来たのだ。 陳紹は元々は閔海で暮らす普通の漁夫だった。だが18年前閔海国公に封じられやって来た常遠が漁業を禁じた。さらに増税を重ねたため漁夫らは生活に困り、飢饉となっても天盛帝国が拠出した支援物資は全て常遠が搾取してしまい、陳紹らはついに決起し海賊となったのだ。その勢力が大きくなり持て余した常遠は裏で海賊と協定を組んだ。そして陳紹らは表向きは海賊行為を行いながら実質常遠の私兵として動くことになったのだ。林任奇を殺し奏書を奪ってこいと命じられ陳紹はその通り従ったが、ふと興味本位で彼の奏書を見てしまった。そこには常遠の悪事がいくつもいくつも連ねられていた。こんな悪者の言いなりになっていた自分にも罪があるが、どうか常海を倒してほしいと陳紹は涙ながらに訴える。 寧弈は陳紹から受け取った奏書をすぐに父帝に提出する。皇帝は怒りすぐに常遠に出廷するよう命じた。


満足げな表情の寧弈に、辛子硯は勝った気になるのはまだ早いと忠告する。だがこの期に及んで常遠に逃げ場はないと寧弈は自信満々で賭けてもいいと言う。すると辛子硯は鳳知微を賭けようと言い出した。私が勝ったら彼女を好きなようにするしあなたが勝ったら娶ればいい、と。もちろんこれは寧弈の真の気持ちを吐かせようという罠だ、寧弈は賭けないと答える。辛子硯は敗けるのが怖いんだろうと挑発するが寧弈はその手には乗らず、その頑固さに辛子硯は苦笑する。


金獅族使者として皇帝へ面会を申し込んだ占壁は雅楽の息子である楚王が毎月母の弔いのために青龍寺へ参っていると聞く。雅楽は占壁の恋人だったが幼い妹や部族を守るために泣く泣く天盛皇帝に嫁いだのだ。愛しい元恋人の息子に会ってみたい…占壁は青龍寺へ赴く。聞いた通りそこには高貴な身なりの男が位牌をに礼を捧げていた。「あなたは楚王殿下ですか?」問う占壁に「そうですがあなたは…?」そう答えるのは、燕王なのであった。その手には常貴妃から預かった例の簪…それは占壁が雅楽に永遠の愛を誓って贈ったものなのだった。

占壁は雅楽との思い出を語るが燕王が聞き耳を立てている侍従を見つけ追い払う。そして今の侍従は陛下が遣わしたスパイなので自分がここで母を弔っていることが陛下に知れたらその怒りに触れ死罪になるかもとうろたえて見せる。占壁は私に任せてほしいと言って去っていった。うまくいった…燕王はほくそ笑む。

占壁は急ぎ足で戻る侍従を追いかけ襲いその首を掻き切った。その途端、大勢の兵に囲まれた。占壁は殺人容疑で連行される。


寧弈は青龍寺近くで燕王の侍従を殺し投獄されたという占壁に会いに行く。燕王は彭沛の母親の誕生祝いのために青龍寺へ参っていたというが…何か企みがあるに違いない。

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占壁役の人、歳はいってるけど結構イケメンじゃねって思ったら「創世の龍」の主人公とかいろいろ有名所やってる人だった。端役にしては…っていう、なんか主人公ぽい顔つきしてんのよね。ちょっとオーラが違う、変に目立つ。

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