「天盛長歌」第二十四集

帰った魏知は怪我した腕の傷の治療も後回しにあの特徴的な矢を紙に描き起こす。楚王が心配して魏府にかけつけた。魏知は絵を見せる。矢は天盛五軍のものに似てはいるが羽の形が若干異なるようだ…。


魏知と彭尚書は揃って昨日の事件を皇帝に報告する。そこへ寧弈がやってきた。彼は世の不正を正すために御史台に赴任したいと申し出た。それは彭沛に真っ向から対決すると言う宣戦布告でもあった。彭沛は寧弈を睨みつける。


秋明纓は娘が男装して仕官しあの憎き寧世征の側にいると知ってから心配でたまらない。宗宸を訪ねなんとか彼女を呼び戻せないかと相談するが、宗宸は彼女の運命は彼女自身でしか変えられないだろうと言う。それに血浮屠の力がすっかり弱くなってしまった今、皇帝の寵臣となった鳳知微は大成王朝の復権の鍵となっている。秋明纓は娘一人にそのような大きな荷を背負わせないでほしいと嘆く。宗宸はため息をつき、18年前に顧衡から子を託された時に覚悟を決めていたのではないのかと問う。秋明纓はあの時はまだあの子の"本当の母"ではなかったからと言う…。


昼間に母が訪ねて来ていたと知り魏知は急にホームシックになり、翌日秋府のぼろ屋に戻る。自室では鳳皓が蹴鞠をして遊んでいた。魏知は勝手に自分の部屋に入るなと弟を怒るが、鳳皓も反発して、母さんが辞職して帰ってこいというのにまだ仕官してるのかと言い返す。あんたには関係ないでしょと部屋の外で出るとそこに母が立っていた。母は厳しい表情で、すぐに辞職してこいと告げる。魏知は、こんなところでこそこそ隠れるようにして一生を過ごすよりも可能性に賭けたい、自分の運命を変えたいのだと説く。秋明纓は「どうぞ"魏学士"の好きなようになさい、けれどここは"鳳知微"の家ですから魏学士はお引きとりを。」と突き放すのだった。


寧弈は早速刑部の監査に入る。刑部の記録がことごとく真っ白なのを指摘すると彭沛は国が平和で事件がなかったので記録すべきこともなかったのだとしゃあしゃあと言ってのける。さらには陛下が自分を刑部尚書に任命したのだから自分の能力を疑うという事は乃ち陛下の人選能力を疑うのかと逼り、寧弈は怒り書を投げつける。そしてすぐに陳紹の偽物が射殺された事件を調べて来いと命じる。

寧弈はあの時目の合った傘の男が本物の陳紹ではないかと考えていた。どうすれば彼と連絡がとれる…寧弈はとある布告を書き寧澄に張り出させた。


その夜、辛子硯が怒ってやって来た。あれほど言ったのにちゃんと約束したのに御史台に入るとは、後継者の権利を捨ててしまったことを分かっているのかと。寧弈は国の不正を正さずして皇帝になったところで意味がないと言うが辛子硯の怒りは収まらない。寧弈はこんな小さな事に逐一腹を立てていては大志も成せないだろうとなだめるが、辛子硯は自分は第三皇子から寧弈を皇帝にすることを託ったのであって全く小さな事ではないと憤慨する。だがこうなってしまった以上後戻りできるわけではないのも分かっていた。寧弈から魏知が書いた矢の絵を見せられた辛子硯はそれが大悦の辺境に住む一族が使う矢だと言い捨てて去っていった。

大悦ね、なるほど…七弟の顔を思い浮かべ寧弈はニヤリとする。


常貴妃がやって来てこの頃陛下が後宮に来ないのは常海のことでまだ怒っているからでしょうかと言う。それならば自分も罪を償うため冷宮に引き下がり毎日祈って過ごしたいと申し出る。皇帝は常貴妃には何ら関係のないことなので気にするなと言って下がらせた。しかし常貴妃が今になってご機嫌伺いに来たのは当然常家の旗色が良くないと見て加勢に入ったに過ぎないことは分かっている。皇帝は常貴妃をおとなしくさせるために形式上後宮を訪れるが、ふと思い立って王才人の屋敷へと赴く。王才人は争い事を好まず人の顔色を覗って派閥を組むことを好まなかった、そこを皇帝は気に入っていたのだ。


寧弈は寧斎を呼ぶ。西市で陳紹を射殺しようとしたのは彼の部下だった。寧斎は母から「陳紹を生かしてはなりません」と書かれた文を受け取ったのだと言い差し出す。それを見て寧弈は苦笑する、王才人は慎ましやかな人だ、こんな事を息子に命じるわけがない。詳しく問うとその文は燕王を介して届けられたのだという。寧弈は燕王に利用されたのだと指摘する。寧斎はびっくりして助けてほしいと土下座する。

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あれ?やっぱり鳳知微は哀帝の遺児なの????鳳皓が哀帝の遺児で鳳知微と顧南衣が双子の姉弟なのかと思ってたけど。

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