「天盛長歌」第二十二集

魏知は宮殿で寧弈と話しているところ韶寧公主に会った。公主は魏知の前で寧弈が敵国と通じて愛人を逃がした彼の母親と同じ卑怯者だと罵る。寧弈は公主をひっぱたきお前も寧川と同じ目に会わせてやろうかと威嚇する。


翌日、韶寧から魏知を殺されたくなかったら一人で来いという脅迫状が送られて来て寧澄はその横暴なやり方に憤慨するが、寧弈は平然として俺には関係ないことだと言い、寧澄はその意外な反応に首を傾げる。

大好きな兄を殺された公主の気持ちも分かる魏知は彼女を自宅へ招き慰めるが、彼女が今日ここに寧弈を呼び出して殺し兄の仇を討つと言い出したので馬鹿な真似はよせと制止する。しかし公主は本気ですでに部下に罠を準備させ、自ら爆竹を仕込んだ外套を着こむ覚悟だ。魏知はここでは成功率も低いからといって彼女を二階のせまい倉庫へ案内する。狭く出入口が一つしかないここなら楚王を取り逃すこともないだろうと。すると公主は別の方法を思いついたと言い、突然部下に魏知を拘束させた…。


顧南衣は屋敷内に黒い影が通り過ぎるのを見た。警戒し調べると庭に妙な罠が仕掛けられている。それを探っていると突然罠が作動し黒衣の男らに捕えられてしまった。

呉英から寧弈が一人でどこかへ出かけるのを見たと言われた寧澄はやっぱり主人が愛しの女を救うために魏府へ向かったのだと思い慌てて後を追う。だがそれは呉英の嘘で寧弈は自室にいるのであった。そこへ燕懐石がやってきて、魏知から何があっても魏府には来るなと伝えるように言われたが、何か緊迫した様子だったと告げる。

魏府へやってきた寧弈。黒衣の男らに寧澄が連れ去られて行くのが見える。すぐに部下に後を追わせる。二階の開いた窓の奥に魏知が吊るされているのを発見し、急ぎ二階へと上がる。待ち伏せを倒し警戒しながら真っ暗闇の小部屋へ。目隠しされ吊るされている魏知は誰かがやってくる気配を感じるがその時縄が切られ床に落ちた。自力で目隠しと手縄をほどき懐刀を手に辺りを窺う。と、突然背後から突き押された。 暗闇から懐刀を突き出して向かって来た魏知を寧弈は躱し抱き留め、さらに襲い掛かって来る刺客らを倒す。韶寧公主が魏知と寧弈の上に爆竹を仕込んだ外套を投げつけ火を点けようとするが魏知が外套を窓の外へと投げ捨てた。公主はその隙に寧弈に向かって懐刀を刺す!だがそれも魏知が間一髪で救った。外から寧弈の部下がやってくる声がして公主は歯噛みしてその場を去った。

魏知に覆いかぶさるように伏せていた寧弈は彼女に顔を近づける。魏知は顔を背け手を伸ばすが何か香袋のようなものを掴んだ。寧弈はその手を握り笑みを浮かべるとさらに顔を寄せる…。


後日、韶寧公主は魏知にあなたは敵なのか友なのかどちらなのかと問う。魏知はどちらでもないと答える。しかし公主は自分にとって人は敵か友かのどちらかしかなくあなたも敵だと言って去っていった。結局韶寧の憎しみの心を打ち消すことができず無力感を感じる魏知。側で見ていた顧南衣は彼なりに魏知を励まそうと声をかけるが、魏知はかえって何も無かったかのように顧南衣をからかって笑う。その様子を遠目に見る寧弈の姿が。彼女があのように無邪気に笑う時間は、これから宮廷の闘争に足を踏み入れれば踏み入れるほど少なくなってしまうのだろう…。


第七皇子・寧斎が都へ戻って来た。寧斎は自分が都へ戻れるよう提言してくれた魏知に礼を言うが、魏知は陛下の意図だったと答える。その様子を見ていた燕王は寧斎がさっそく陛下の寵臣に取り入ろうとしているぞと寧弈に指し示す。だが寧弈は今や魏知に取り入ろうとしない者は兄上以外にいませんよと答える。

寧斎は後宮を訪れ母と十数年ぶりに再会する。王才人は息子の帰京に涙を流して喜ぶが、しかし今後継者争いが熾烈を極めており息子がこれからどのように巻き込まれてしまうのかと心配なのだっだ。


隣国の大悦との国境に設けた馬市は元々は寧川が管轄していたが今は秋尚奇が引き継いでいた。秋都督は馬市は順調だと皇帝に報告するが、国境を長年守って来た寧斎はその馬市に問題があると報告する。大悦は痩せた馬ばかり売りつけるし度々大悦の匪賊が襲ってきて地域住民を脅かし、我が国に損し大悦が得するばかりになっていると。皇帝はそのような事実を隠していた秋都督を叱りつける。魏知が進み出て、問題があるからと言って第七皇子の言う通り馬市を廃止してしまうと困る住民もおり、代替案が必要だと説く。

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第七皇子は「九州海上牧雲記」で寒江の兄ちゃん演ってたあのイケメンだわー。そして悪役じゃないっぽい。早々に退場しそうで悲しい…。

Chaoyang's Ownd

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