「天盛長歌」第二十集

寧川と韶寧公主は大勢の兵に取り囲まれた。その間から寧弈が姿を現す。寧弈は寧川の悪行を数え上げ、土下座して命乞いをしろと突きつける。韶寧公主は寧弈を罵り今に父帝が助けに来てくれると寧川を励ますが、寧川は死んでも屈しないと覚悟を決める。寧弈は鼻で笑い、部下に射殺するよう命令をだそうとしたその時、「楚王寧弈!聖旨を受けよ!」魏知が馬で駆けてきた。

韶寧公主を傷つけるな、そう書かれた聖旨を寧弈は苦々しい顔で受け取り魏知を睨みつける。お前は珠茵が殺されたことを忘れたのかと突きつけて。韶寧を逃せば彼女は必ず兄の仇だと言って騒ぎを起こす!

しかし魏知は彼らの命まで取ってしまったらそれは第三皇子を殺した寧川と何も変わらないと訴える。寧弈は邪魔をするならお前も殺すとばかりに迫るがしかし聖旨には逆らえない。歯噛みし魏知に韶寧公主を寧川から引き離して来いと命じる。


承明殿へ逃げ込んだ寧川と韶寧公主。韶寧は魏知が来たのはきっと父帝が兄を許そうという気になったからだと寧川を励ますが、寧川はゆっくりと皇帝の玉座に近づく。だめだ、玉座に上ることは不敬罪、それをしたら本当に父帝は許してくれない!韶寧は必死になって兄を制止するが、寧川はもう許されるなど思っていないと妹の手を振り払い玉座に上る。ここに座り、平伏した朝臣らに「面を上げよ。」そう言う日が来るはずだった…。


承明殿に立てこもる寧川と韶寧公主を説得に行った魏知は寧川に剣を突きつけられ出てきた。寧川は兵を引かなければこいつを殺すと迫る。だが寧弈は動じることなく、皇帝の使者である魏知に剣を突きつけるのは不敬罪以外の何物でもないと石弓を手にする。そしてその矢を魏知に放った。矢は魏知の腿に刺さり魏知はよろめく。目を見開く寧川。「やれ!」寧弈の合図で兵が一斉に弓を放った。魏知はとっさに韶寧公主をかばって伏せる。矢は寧川の胸に何十本と突き刺さり、寧川は韶寧の無事な姿を見やりながらどうと倒れた。


寧川の棺を前に寧弈は清々しい笑みを浮かべる。悪が滅びれば世に正道を、天盛に繁栄をもたらす事は夢ではなくなるだろう。

顧衍は妻子の位牌に向かい仇を討ったと報告する。

魏知は一人紙銭を焼き、珠茵とそして亡くなった全ての人々を弔う。そこへ寧弈が酒を持って現れた。一緒に飲もうと差し出す。魏知はニヤニヤ笑う寧弈を警戒して睨みつけるが、あの時矢を打ったのは自分を救うためだということも解っていた。びっこを引きながら寧弈の隣に座る。寧弈は最初の一杯を三兄に捧げる。三兄、珠茵、霍三叔…仇は討ったが彼らは戻ってこない。


朝臣の間では常海の処遇について意見が分かれていた。丞相の姚英は常海の罪はあまりに重く死罪は免れないと言うが、朝臣の多くは閔海国常家との関係悪化を恐れ、また常海のおかげで甘い汁を吸っていたため彼を擁護している。姚英は謀反の罪は本来家族親族三代に渡って死罪となるところを彼一人の首で済ませようとしているのだから充分寛大な措置だと主張する。

皇帝の元には常海の減刑を求める陳情書ばかりが届く。死刑にすべしと言っているのは姚英と胡聖山の二人だけだ。これでは目の上のたんこぶである常家を容易に処置できず皇帝は苛立ちを隠せない。

寧弈は皇帝に呼び出され宮殿へ。部屋の外には手錠をかけられた常海が跪いていた。それを横目に中へ入ると、皇帝は久しぶりにお前の淹れた茶が飲みたいと言う。寧弈は慣れた手つきで茶を淹れ始めるが、皇帝はその様子を見ながら母によく似ているなと言い、その言葉に寧弈は一瞬手を止める。皇帝はもしお前が皇帝だったら常海をどう処置するかと尋ねた。寧弈は法に則り殺すでしょうと答えた。すると皇帝は驚いた様子で、小さい頃に武芸や学問を教えてもらった恩は微塵もないのかと問う。

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ふおおお、寧川グッジョブでしたぁ!格好良くはないけど憎めないキャラでしたぁ!彼のおかげで寧弈の性根の悪さも際立って、本当に良いキャラだったわ。合掌。

Chaoyang's Ownd

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