八年前の巫蠱事件は冤罪であったことが正式に発表され寧喬の名誉は回復された。そして太子寧川が18年前寧弈の功を奪ったこと、血浮屠を匿い36名もの臣下を謀殺した事、そして寧喬を陥れ死に追いやったことが発表され、彼は太子の位を剥奪され宗正寺に幽閉された。
燕王は宗正寺へ兄を見舞いに行く。寧川はしかし自分は嫡男なのだから父帝はいつか必ずここから出して太子の位に復活できると信じていた。燕王は共に幽閉されている常海に短刀を差し出す。常海はその短刀を燕王の喉元にあてがった。燕王は自分を人質にとってここから脱出しろというのだ。そんなことをすれば本当に二度と太子の地位には戻れないと寧川は怒るが、常海はここで一生を過ごすよりは閔海へ亡命した方が絶対いいと訴える。常海は燕王を人質にとって護衛兵を退け用意してあった兵に取り囲ませる。今のうちにと常海は寧川を急かすが、寧川は燕王が落とした手紙を見てしまった。閔海国も受け入れはしない、こうなれば我々はもうどこにも行く場所はないのだ…。寧川は目をぎらつかせ、常海にお前は何があってもついてくるかと問う。
常海は元配下で従う兵をかき集め、太子が世の不正を正すと言って反旗を翻した。
その頃皇帝は楚王の勧めで軍部の視察のために都を離れ郊外の練兵場にいた。寧川の造反が伝えられ、皇帝は楚王に討伐を命じる。楚王は自分を閔海国常家の血を引く寧川と戦わせれば結果がどうなろうと都合の悪いことは全て自分に被せて閔海国とうまくやっていこうという腹なのだろうと皮肉を言う。軍幕の外で盗み聞きしていた韶寧公主は長兄が謀反を起こしたというその話にショックを受け、真相を確かめるべく単身都へと戻っていく。その事を知った皇帝は急ぎ魏知に彼女を保護するよう伝達させる。
寧川の兵は宮殿を包囲していた。そこへ公主が駆けて来る。なんて馬鹿なことをと泣きわめく妹に寧川はこれしか方法はないと、自分が自由に生きていくためには皇帝の座を奪うしか道はないのだと告げる。だが公主は首を振り、父帝はここにはおらず郊外の練兵場にいることを伝える。まさか陛下は事前に察知していたというのか、取り囲んだはずが取り囲まれる…寧川と常海は青くなる。そして楚王が兵を率いてやってきているとの報せ。寧川はこうなれば玉砕してやると憤慨するが、常海は自分が戦うので裏門から逃げろと公主に無理矢理寧川を連れて行かせた。
常海は兵を率いて突撃するが多勢に無勢、顧衍の率いる兵に取り囲まれた。常海は顧衍に長年太子に仕えてきたのにその恩を忘れ裏切ったと罵るが、顧衍は18年前に妻を殺したのが太子だと知り今までじっと耐えてきたのだと突きつける。「人の心をつかめる者が天下を手にするのだ!」顧衍は剣を抜きゆっくりと常海に近づいていく…。
寧川と韶寧公主は裏門へと急ぐが、その時どこからともなく多数の矢が彼らの足元に飛んでくる。
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寧川もうダメかと何度も思わせて何度も復活するの笑う。でもがんばれー!
常海は残念ながら敗退っぽいな。
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