太子が趙王に強要して自分の企みの片棒を担がせていた事、そして口封じのために彼を殺害した事を姚英が明らかにし、さらに辛子硯が18年前に楚王が顧衍らを説得して投降させようとしたのに太子と常海が妬みからその功を強奪し楚王に大怪我を負わせたことを暴露する。辛子硯は18年前の建国当時は世は荒れており、力を持つ閔海国の常家を後ろ盾に持つ寧川を太子に選んだことは間違いではなくむしろ最良の策であったと言う。だが時を経て状況は変化している…次に立てるべき世継ぎは同じ轍を踏まぬよう、親戚に問題ない者を選ぶべきだと進言する。皇帝は寧弈を呼べと 命じる。
呼び出された寧弈は宮殿の前で書を運ぶ魏知と会った。魏知はもう太子の敗北は確定したのだからこれ以上彼らを追い詰めないでやってほしいと言うが、寧弈は甘すぎると突きつける。お前もいつか常家に暗殺されるぞと吐いて去っていった。
参内した寧弈に、皇帝はこれで満足したかと問う。寧川の首が落ち、太子の位がお前に回って来る、それがお前の望んでいた事だろうと。しかし寧弈は満足していないと答える。母が亡くなった後父上は一切会いに来なくなった、その自分を唯一面倒を見てくれたのが三兄・寧喬、彼の仇を討つ事が目的だった。さらにもう一つの目的は、母の死の真相を明かすことだ!そう父帝に突きつける。母は病によって急死したとされたが、その真相についての噂がまことしやかに宮殿内では囁かれていた。愛妃を貶める内容の噂を黙認していた父帝…その噂は父がわざと流したのではないですか?そう問い詰める。皇帝は怒り、今更昔の妃の死因を調べるようなことはするなと言う。寧弈はなら自分を殺せばいいと逼る。父上にはまだまだ世継ぎになれる息子が沢山いるのですから…!
常貴妃は亡くなった常皇后の妹で、皇后の代わりに太子らの母代わりとなっていた。やってきた皇帝に、太子に代わって謝罪したいと平伏し、また故郷の閔海国常家の長兄からの手紙を差し出す。この度の寧川の罪については当方に気遣いすることなく法に則った厳正なる対処をお願いしたいと書かれている。皇帝はうむ、とうなづいて去っていった。 その後を見送った常貴妃は常皇后の位牌に冷ややかな視線を送る。姉上、もうすぐあなたの息子と会えますよ…。常貴妃は長兄の手紙を燕王に送らせる。あの子ならこれを読めばやるべき事はわかるだろう。
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第二ラウンド終了ってとこか。そして次なる第三ラウンドは敵が相当でかそうだが…。
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