皇帝は楚王のもとへ食事の差し入れを魏知に届けさせる。楚王は魏知に意地悪を言って彼女を不機嫌にさせるが、突然囲碁の相手をしろという。囲碁で魏知は楚王をも打ち負かし帰っていった。しかしそれは寧弈が父帝に自分の意志を伝えるための手段なのだった。昔から父帝は思い悩んだときに囲碁の相手をさせた。そしてその攻め方ひとつで相手の心理を見抜く技に長けていた。今この状態で自分がこれからどう戦っていくかを寧弈は父に伝える必要があったがちょうどその時魏知が現れたということだ。
果たして皇帝は魏知に楚王が碁をどう打ったかを尋ね魏知は一手残さず正確に示して見せた。皇帝はうなづき、楚王府を守っている金羽衛を引上げさせ、しかしひそかに楚王を護衛するよう命じた。不思議そうな顔をする魏知に皇帝は誰が楚王の命を狙っているかはわかっているのだとニヤリとする。
韶寧公主は太子を見舞いに東宮を訪れる。太子はやけ酒をあおって侍従に八つ当たりを繰り返している。韶寧公主は兄上が潔白であることはきっと父帝はわかってくれると慰めるが太子は楚王が謹慎を解かれて寺から出てきた時に殺しておくべきだったと泣きわめく。その様子を陳太監がひそかに窺っていた。趙総官が各皇子の様子を探るためにスパイとして遣っているのだ。陳太監は太子の口からとんでもない言葉が飛び出したことに恐れおののく。同じく楚王の動向を監視している呉太監は陳太監の話を聞きすぐに趙総官に伝えるべきだと言う。
魏知は街で貴族の手下に殴る蹴るの暴行を加えられている男を見て顧南衣の手を借りて助け出した。その貴族とは常海だった。常海は下賤な小市民を救うためにわしと戦うつもりかと脅して去っていった。助けた男は長吉と名乗る。魏知は彼が後で制裁を受けることのないよう自分の元で働かせることに。
また陛下の命令で楚王へ食事を差し入れに来た魏知。楚王は毒でも仕込んできたじゃないかと彼女をからかいながら、その場にいた機織りの師匠である霍老三に褒美としてその酒を与えた。と、酒を飲んだ霍老三は口から血を流して倒れてしまった。そういえば…魏知が食事を運ぼうとした際に長吉が酒壺を落としてしまい、新しいのと交換に行ったのだ。すぐに医師が呼ばれたが、医師は救う手立てはないと匙を投げる。寧弈は本気で怒り魏知を睨みつけ、すぐに宮殿へ参内すると出て行こうとする。魏知はそれを制止して膝をつく。謹慎中の楚王が外に出れば陛下の怒りを買う、この事件は自分が調べるので耐えてほしいと。寧弈は一日以内に黒幕を明かせと命じる。
顧衍と姚英は八年前重臣の華文廉が血浮屠に殺害された事件…寧喬が捜査していた事件を再捜査した結果、太子が匿っていた血浮屠に命じて殺害させたことが判明したと皇帝に報告する。そしてその真実を知った寧喬を消すために太子が巫蠱の罪を着せたことを。だが皇帝は既に全てを知っているかのようだった。
あの長吉の姿を以前韶寧公主の屋敷で見た者がいた。魏知は同級生である公主を自分の屋敷に招き長吉という侍従がいるのかと聞いたところ、確かにいるが最近常海が彼を貸してほしいといって連れて行ったと答えた。
常海が陛下の下賜した酒に毒を盛り楚王を殺害しようと図った…魏知は陛下にそう報告する。
一方その頃、呉太監づてに太子の暴言を知った趙総官は直接話を聞くため東宮へ行き太子に陳太監を貸してほしいと要請するが、太子は陳太監がゆうべから行方をくらましたのだと答える。実はすでに口封じのため殺害していたのだった。
太子は部下に命じ夜中に陳太監の遺体をくるん城外へ捨てに行かせる。だが密命を受けた金羽衛兵が彼らを襲い遺体を回収した。遺体を調べたところ、懐にとある包みを巧妙に隠し持っていた。その中身は霍老三が中毒した毒に相違なかった。証拠として持っていたのだろうが太子に気づかれ殺されてしまったようだ。報告を聞いた皇帝はついに東宮を大捜索せよと命じる。
東宮では陳太監の遺体を奪われた太子の部下らが戻って報告するが逆上した太子は彼らを殺害した。もう終わりだ…その場にへたり込む。太子は常海に故郷の閔海へ高飛びすればいいと言う。外国なら父帝の手も及ばないだろう…。だが常海は自分が陛下に自首し、全ては自分の謀で太子は脅されて従っただけだと言うと膝をつく。
* * * * *
えーもうなんかもうこの太子役の人がエエお芝居しはんのね結局。ベタなようでいて一筋縄ではいかんというか、劇中で演技派w
常海ももう一枚裏があるんかと思ったけど、なんか退場の雰囲気醸し出してんだけど?
0コメント