寧弈は気が付くと機織り部屋にいた。なぜこんな所にいるのか…頭がもうろうとしてはっきり思い出せない。聞けば父帝も夜中に突然起きて錯乱し侍衛を一人斬ってしまったという…自分もそうなるかもしれないと寧弈は寧澄に自分が寝ている間は手足を縄で縛っておくようにと命じる。
辛子硯は茶を調べさせたが毒は入っていなかったと報告する。しかし寧弈は気になっていたことがあった。以前鳳知微を助け怪我をした時父帝はその日のうちに趙総官を見舞いに遣った、仕置きで一日中宮殿の外で跪いた時も趙総官がやたらと体調を心配していた。自分の体調が父自身にも影響する…? 寧弈は宮廷医師に彼の昔の悪事を持ち出して脅迫し皇帝の体調記録を見せてもらう。すると皇帝は自分と全く同じ時期に同じ病同じ症状に陥っていることが判明した。分かっているだけでもそれは18年前からだった。
太子の元に遊びに来た韶寧公主は青溟書院のムカつく同級生の話をする。そいつは馬方らの仕事場を覗き見してる変な奴だと。その言葉に太子と常海は顔色を変える。
魏知は山へ作業に出かける馬方の親子の後をこっそりつけるが一瞬の間に親子の姿はなくなっていた。と、突然肩を叩かれ振り返るとあの助けた馬方の若者が立っていた。魏知は散歩してるだけだと誤魔化す。と、遠方に馬方の親子が現れ呼んでいる。馬方の若者は魏知にこっそり「何も知らないことにしておかないと殺されるぞ」と囁いた。
しかし魏知はますます訝しみ夜中に馬方らの部屋を覗き見する。だが親子に見つかった…。
手足を縄で縛って眠る寧弈。そこへ魏知が大変なことになったとやってきて、縄をほどき揺り起こす。錯乱した寧弈は彼女の首をしめようと手をかけ…そこで目が覚めた。寧弈は琴の上に突っ伏して寝ていた。今のは夢かと安堵するが、しかし手足を縛っていた縄がない。本当に夢だったのか…? 不安になった寧弈は公務も病と称して欠席し青溟書院へ。辛子硯は寧弈の突然の来訪に驚くが、彼の病の原因がわかったと書物を指し示す。無寐という毒が今の寧弈の症状にぴったり当てはまるのだ。この毒は非常にゆっくりと体を蝕み、はじめは眠気だけだが憔悴していき悪夢にうなされ最後は発狂して死ぬと…。しかし毎日この毒を数か月間は飲んでいないと症状は出ないだろう、太子が何らかの方法でこの毒を飲むよう仕向けていると思うのだが…。
と、学生が魏知が行方不明だと報告に来た。まさか、あれは夢ではなく彼女は本当に楚王府に来ていたのか?助けを求めて来ていたのか?寧弈は自分のせいで彼女が陰謀に巻き込まれ命の危険にさらされているのではないかと思い悩む。
父帝の体調がすぐれないため皇子らは健康祈願の儀式を行い皇帝に報告する。その場で太子は趙総官が見覚えのある指輪をはめているのを目撃する。趙総官はその手で茶を父帝に差し出し、父はその茶を飲む。太子は思わず「飲まないで!」と叫んでしまった。太子は自分が手づから入れる茶を飲んでほしいからと誤魔化すが、彼のあまりの必死さに皇帝や弟らは顔を見合わせる。太子は控える趙総官に指輪を譲ってくれと囁くが、信心深い趙総官はこれはいくら積まれても渡せないと頑なに拒否する。
楚王に贈ったはずの毒を仕込んだ指輪をなぜか趙総官がはめていた…このままでは自分は父殺しの重罪人になる!常海はしかし指輪を趙総官に与えたのは楚王ということになるのだと言う。父殺しの重罪人は楚王だ…。
楚王の見舞いに来て茶を淹れていた趙総官は、指輪から液体がしみだしているのに気付いた。そこへ昼間の太子の行い…突然茶を飲むなと叫んだりこっそり指輪を譲ってくれと言って来たことなどを思い出す。まさかこの液体は…?
太子は父帝の元へ行き、昔の文献から父の症状が無寐という毒のせいだと思うと報告する。その最中に趙総官が戻って来た。手元を見るとあれだけ頑なに外すのを拒んでいた指輪が消えていた。まさか気づかれてしまったのか?太子は蒼白になる。
それから間もなく、太子は監国(皇帝を補佐する高位職)に、楚王は太子に代わって青溟書院事務(事実上トップ)に就任する。趙総官は二人にお祝いを述べながらあの指輪をはめた。寧弈は太子がわずかに顔をこわばらせるのに気づいた。
寧弈に突然青溟書院事務が回って来たのは太子の推薦だった。太子はなぜ青溟書院を手放したのか。魏知は未だ行方がわからないが、もしや太子が彼女をさらったのか。ふとあの夢の光景がフラッシュバックする。寝ている寧弈の元へ駆け込んできた魏知はこう言ったのだ、「血浮屠がいた、青溟書院の下働きの男らだ、太子が青溟書院に血浮屠を匿ってたんだ!」と。
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第二ラウンド開幕!! しょっぱなから相当面白い。皆が皆ワルすぎて誰も信じられないという。
この30分頃の太子と常海のシーンがほんまやばいくらい面白い。味やわー。
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