「天盛長歌」第十二集

結局楚王の言う通り今身を隠せる場所は青溟書院しかないと悟った魏知はボディガードを自称する剣侠・顧南衣を連れて山中にある青溟書院へ。学問を志しやってきた男・燕懐石は青溟書院の門を叩くが、入学するには規定があると門前払いを食らった。そこへ魏知と顧南衣がやってくる。彼らも同じように門前払いを食らうかと思えば、魏知は以前辛子硯から貰った印籠を見せたため賓客として迎えられていったのだった。


魏知は辛子硯に自分を青溟書院に置いてほしいと頼むが、辛子硯は学問に造詣のない者を入学させることはできないと意地悪を言う。ところが魏知は辛子硯のその態度に歴史的故事を持ち出して反論し、また一転しておだてたりして書院の規定に従うと拝礼する。辛子硯は苦笑しつつ二人を青溟書院に置く事に同意する。ただし「青溟書院は皇帝陛下の青溟書院、そして太子殿下の青溟書院であることを肝に命じろ。」と付け加えた。


辛子硯は太子から呪い人形を見せられた。入れ子になっており中に皇帝を呪う人形が仕込んである…辛子硯は自分の策を誰かに利用されたのかと驚いてみせる。これではあまりに事件が大きくなりすぎ皇帝の怒りを買うのは必須、趙王を告発するどころではない。辛子硯は己の策の失敗を陳謝するが太子はそれより誰が利用してきたのかと思案する。と、辛子硯があっと言って顔を上げる。この状況を利用しようとする者、それは常都督では…?太子はさすがに常海がこんな大それたことをしでかすだろうかとにわかには信じられない。辛子硯は常都督でなければあとは燕王くらいしか可能性はないと言う。太子はますます疑心暗鬼に陥る。


趙王には見張りがつけられほぼ軟禁状態となった。その趙王を辛子硯は訪ねる。趙王は憤慨してよくも騙してくれたなと突きつける。しかし一体何が騙したというのかと問われ趙王はまさか本気で太子を呪い殺そうとしたとは言えない。あの預言者を呼んでこいと言うが、辛子硯は趙王の恐ろしい所業を知ってしまった彼はとっくに行方をくらましたと答える。だが預言者は逃げる前に辛子硯に「龍が天に上るかどうかは次兄にかかっている」と言い残したと伝えた。趙王はなるほど、燕王があの魏知を使って人形をすり替え自分を陥れようとした、だから彼は魏知を助けにあのタイミングで現れたのだろうと考えた。魏知を問い詰めれば真実がわかる、確か楚王があの小僧の知り合いのようだった…趙王は楚王を呼んで来いと言う。


寧弈が蘭香院を訪れると珠茵が悲しげな顔をしている。今回の策で親の仇は討てる、しかし仇討ちのためだけに今まで生きてきた珠茵にはこの先何のためにどのように生きていけばいいのかわからないのだった。政治の黒い世界を知ってしまった今、普通の女性として結婚し家事をして家を守っていくだけの人生を送ることなどできるのだろうか。

楚王殿下は三兄の仇を討った後はどうされるのですかと問われ、しかし寧弈も答えられないのだった。


青溟書院で暮らすことになった魏知は早速支給された制服に着替えるが、顧南衣は頑なに着替えることを拒む。とそこへあの燕懐石がやってきた。彼は大商家である閔海燕家の御曹司だった。はるばる都まで留学に来たらしい。燕懐石はこれも何かの縁なので友達になってほしいと魏知に申し出る。そして声をひそめ、魏兄さんは何か理由があって男装してるけど女でしょと言う。魏知は燕懐石を睨みつけ無言で立ち去る。


やけ酒を煽る趙王の元に寧弈が現れた。趙王は己の潔白を証明するために魏知を探してこいと言うが、寧弈はこれは全て太子の策ではないかと囁く。八年前三兄・寧喬は血浮屠の事件の捜査中に太子のある秘密を知ってしまい、巫蠱の罪を着せられて殺された。今あなたは太子のある秘密を知り、そして巫蠱の罪を着せられたのではないですか、と。寧喬と同じ道を辿る…趙王は蒼白になる。寧弈はかくなる上はもう父帝に自首するしかないと急き立てる。太子が血浮屠を匿い朝臣を謀殺してきたこと、そして三兄を殺したことを!太子さえいなくなれば何も心配はない、龍は安心して空高く昇れるのだ!! しかし真相が知られれば太子だけでなく自分にも類が及ぶ…尻込みする趙王を寧弈はさらに焚き付けるが、動揺した趙王はあの預言者に会って意見を聞きたいと言い出した。

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ちょっと!もう!この陳坤と趙立新の組み合わせって最強なんだと知ってしまった。趙立新の器用な芝居も楽しいけど陳坤のリキ入りまくった脅迫のお芝居、神すぎる!

この二人のキャラクターって絶対敵に回しちゃいけないやつだ。もー楽しすぎてやばい。

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